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2008.09.01
九月の声
九月の声を聞くと
やはりそれなりの気候となります。
お盆あけからしばらくは
急に寒い日となったり
かと思うとまたまた蒸し暑くなったりと
なかなか安定しない日々が続きましたが
成長したトウモロコシの金色の髯が
風にそよぐ様とか
田んぼの稲穂が少しずつ色づいていく様とかを
見ていると
やはり着実に秋は近づいております。
9月1日オンエアー 第177回放送分
「FURANO History Factory(=FHF・フラノヒストリーファクトリー)」
放送を終えました。
一ヶ月前、まだ北京オリンピックが
始まる前でした。
その時は、のんきに
「トリノ五輪」の時に、ARIAの曲とかBGMにしながら
イタリアの歴史の話をしたので
今回は中国の歴史の話でもしようかなぁ、
などと思っていたのです。
たしかに、聖火リレーのあたりで
チベットのモロモロの問題があって
その時は、特集についてはどうしよう
と考えもしました。
(それ以来、このブログのFHFの時には
チベットの主張をコピー&ペーストをして
紹介しておりますが)
まぁ、それはそれで
直前はお祭りムードでもあるし
いいかなぁ、などと思い直していたのです。
が
次から次へと出て来る
政府のあぶらっこいモロモロに
すっかりあてられてしまって
(しかも、その間韓国政府の
竹島をめぐっての動きがあったりも
したものですから)
すっかり、中国vs周辺少数民族
みたいな話だけしかしなかったのです。
しかも、オリンピックの中継は
ほとんど見ずに
(ニュースとかで流れていた映像は見ましたが、
唯一ライブで見たのが、畏友GMクンとお祭りに行った時に
ホテルのテレビで見た、「村田のバント処理失敗と
その直後の阿部の暴投」のシーンだけでした。
唯一がコレって…)
(しかも協賛企業の商品は
極力買わないようにして)
いたのでした。
ふう。
さて、
そんな最中に少しお話したのが
グルジア情勢でした。
グルジアとロシアの武力抗争が本格的に始まったので
そのニュースの紹介と、
グルジアのあるカフカス(コーカサス)地方の
民族関係の複雑さに起因する
ナゴルノ・カラバフやチェチェンの問題
更に、その遠因となっている
1980年代末のソ連の弱体化や、崩壊とともに
独立をかちとるとともに、国内の少数民族を圧倒しようとする
グルジア民族主義に対して、
このままだと少数民族になってしまううえ、
ロシア人に対して同調的であった
オセット人やアブハズ人が、親ロシア的政権を樹立し
ロシアの支援をうけて独立を表明した
なんて話をしたのです。
そもそも、グルジアは、
主要産業が、茶、柑橘類、果物、たばこ、
ブドウ栽培を中心とする農業及び畜産業に、
紅茶・ワインを中心とする食品加工業、
マンガンなどの鉱業ですが。
エネルギー資源は乏しく、ロシアに相当依存しています。
特にグルジアワインは、その質の良さで
マニアに知られております。
ちなみに国勢要覧によりますと
(1)輸出品 くず鉄、ワイン、ミネラルウォーター、鉱石、果物、ナッツ
(2)輸入品 燃料、自動車、機械及び部品、穀物、その他食料品
(1)輸出国 トルコ、アゼルバイジャン、ロシア
(2)輸入国 ロシア、トルコ、ドイツ
です。
そんなグルジアですが
独立直後のガムサフルディア初代大統領が、
反政府勢力との武力衝突等によって、
1992年1月に失脚、
3月に新しい最高権力機関として国家評議会
(約60%で構成、メンバーの大半は反共活動家)が創設されて
同評議会議長にシュヴァルナツゼ元ソ連外相が就任。
10月には最高会議議長に選出されました。
この当時のグルジアは、テロ行為などが繰り返され
しばらく情勢は不安定でしたが、
1995年11月、新憲法のもとで大統領選と議会選挙が同時に行われ、
シュヴァルナッゼ氏が圧倒的支持を得て
大統領に当選(2000年4月再選)、
議会選挙でも同大統領派「グルジア市民同盟」が第一党となりました。
しかし、農業に依存する経済が低迷したのに加えて、
政府の腐敗を背景として国民の不満が蓄積、
2003年11月には議会選の結果を不服とする野党勢力が
議会及び大統領府を占拠、
結果としてシュヴァルナッゼ大統領が辞任に追い込まれました。
これをバラ革命といいます。
そして、その後2004年1月に実施された大統領選挙で、
圧倒的支持を得て当選したのが、
政変の中心人物であり、現在の大統領である
サーカシヴィリ氏でした。
同年3月には議会比例区の再選挙では与党ブロック
「国民運動・民主党」が圧勝。
サーカシヴィリ大統領は汚職根絶など改革を積極的に推進しました。
2007年11月、大統領と議会の選挙実施時期を巡って政府と野党側が対立し、
野党側デモ隊と治安当局が衝突して多数の負傷者が出ました。
これを受け政府は非常事態令を発出しましたが、
サーカシヴィリ大統領が、2008年1月5日に大統領選挙を繰り上げ実施し、
議会選挙実施時期は国民投票にかける等の方針を発表して事態を収拾し、
鎮静化しました。
そして、2008年1月、大統領選が実施され、
サーカシヴィリ大統領が野党候補を破り、当選しました。
また2008年5月には、議会選挙が実施され、
与党統一国民運動が、150議席中119議席を獲得しました。
そんなサーカシヴィリ政権ですが、
親欧米路線を明確に打ち出し、
ゆくゆくは、NATOの加盟を目指しています。
だから、旧ソ連の国でありながら
ロシア離れを宣言しているのです。
ただ、グルジアには、獅子心中の虫ではないですが
独立を表明する存在で
グルジアとの対立上、明確に
親ロシアをうちだしている地域がありまして
それが、前述のアブハジア(アブハズ人はイスラム教徒)と、
南オセチア(オセット人はイラン系民族、キリスト教徒)です。
ずっと、両地域には中央政府の実効支配が及んでいないところで
そこに、攻撃をしかけたのが、今回の問題の発端でした。
前回番組で取り上げた時は
そこらへんの話でしたが
一ヶ月たつと状況も変わってまいります。
こちらは、毎日新聞の記事です。
「【モスクワ大木俊治】ロシアが南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認したことは、グルジアだけでなく旧ソ連諸国全体を揺さぶっている。両地域と同じ「未承認国家」や、多数のロシア系住民を抱える国が多いだけに、ロシアの動向次第で危機が波及する事態も懸念されている。
ロシアのメドベージェフ大統領は26日の大統領令で、外務省に南オセチア、アブハジアとの「友好協力相互援助条約」締結の準備を命じた。冷戦時代にソ連が東欧諸国と結んだ条約と同じで、住民保護と平和維持を名目にロシア軍の駐留を恒久化させる狙いが指摘されている。北大西洋条約機構(NATO)がグルジアの加盟承認に踏み切れば、カフカスが新たな米露軍事衝突の最前線にもなりかねない。
一方、ロシアは今回のグルジア紛争で、ロシア国籍を持つ南オセチア住民の保護を名目に軍事介入したが、大統領は英BBC放送との会見で、ウクライナやモルドバ、バルト諸国でも「わが国民の生命と尊厳を保障する義務がある」と明言し、ロシア国籍を持つ住民保護のため軍事力を行使する可能性を認めた。
既にNATOに加盟しているバルト諸国や、NATO加盟を目指すウクライナの東部・南部には多くのロシア系住民がいる。特にウクライナでは、ロシア系住民の多いクリミア半島のセバストポリにロシア海軍の黒海艦隊が駐留。4月のNATO首脳会議で当時のプーチン大統領(現首相)が「ウクライナがNATOに加盟すれば国が分裂する可能性がある」と警告したとされている。
このほかモルドバも、ロシア系住民が多数で分離独立を求めるドニエストル地方を抱える。アルメニア人が多数派でアゼルバイジャンからの分離独立を主張するナゴルノカラバフ自治州も、紛争再発の危険を抱える。いずれも南オセチアなどと同じ「未承認国家」で、今回のロシアによる独立承認をどう受け止めるか注目されている。」
ロシアが、アブハジアと南オセチアの
国家承認をしたのです。
以前、コソボが独立を宣言した時には
セルビアと民族的共通点があるのに加えて
自国に民族問題(チェチェン問題など)を抱えているため
積極的に反対したのにも関わらずです。
まあ、こちらは、黒海のパイプラインなどをめぐって
地政学上にも大切な場所であるということで、
ロシア・グルジア双方譲れない場所であったのが大きいですが。
なおかつ、コソボ紛争によるコソボ共和国の独立
(ロシアは国家としては未承認)によって
それならば、グルジアによって民族浄化がおこなわれている
南オセチアやアブハジアも独立をさせろ
ということになって、今年2月から
独立運動が激しくなったことが、
グルジアの出兵とロシア・グルジアの戦争になり
それぞれの頃の当番組でお話をさせていただきましたが。
現在の状況を見ると、
やはり、時代は動いているものです。
ちなみに、8月当時は、番組内で
「南オセチアを国として認めている国連加盟国は
ありませんが、」
と言いましたが、
これが一ヶ月たつとこう変わるという
国際政治の見本みたいなものです。
ドニエストル地方、沿ドニエストルについても
当番組で一度取り上げました。
旧ソ連とほぼ同じ国旗を使っている国で
現在はモルドバ政府のチカラが及んでいないのです。
そして、ナゴルノカラバフも、アゼルバイジャン政府の
チカラが及んでいない地域でということで
お互いに4カ国で未承認国家の同盟を
結んでおります、
このことに対する
日本の方針はどうなのかというと
外務省ホームページには
以下の通りあります。
外務省の談話
1.我が国は、グルジアの領土一体性の原則に基づく平和的解決を一貫して支持しており、また、現在平和的解決に向けた国際的努力が継続されている中で、昨日、ロシアが南オセチア及びアブハジアの独立を一方的に承認したことは、このような国際社会の努力と相容れないものであり、遺憾である。
2.我が国は、グルジアをめぐる問題は、6原則の停戦合意に基づき、地域の安定を真に達成できるよう、平和的に解決されるべきだと考えており、ロシアが一方的な行動を取らないことを呼びかけるものである。我が国としては、ロシアがG8のメンバーとして責任ある立場から行動することを強く期待する。
日本政府については、
ロシアと逆の立場でコソボとの扱いの差を感じます。
ちなみに、国連加盟していない国で
日本政府が国家として承認しているのは
コソボのみです。
また、G8のうち7カ国は独立承認について
ちょっとまった。という状態です。
まぁ、グルジア・ウクライナのEU・アメリカ諸国との
接近をおそれているロシアという構図とか
ロシアのエネルギー政策で譲れない部分である
という対立の図式は理解できたでしょうか。
それで、根本的な問題ですが、
国を認める、認めないどういうことか
コソボでも、南オセチアでも、アブハジアでも
難しい問題をはらんでいるところですが
よく世界大会で耳にする「国」と「地域」の差
それと、今まで「南オセチア」「アブハジア」「沿ドニエストル」は
話したことありましたが、
毎日新聞にあったウクライナのクリミアについては
今まで話したことありませんでしたので
そこらへんのお話につきましては
また来週のお話となります。
よろしければ、おつきあいください。
【参考】南オセチア、アブハジアの地位問題
(1)25日、露連邦院(上院)及び国家院(下院)は、南オセチア及びアブハジアの独立承認問題を検討するよう露大統領に求める決議を全会一致で採択。
(2)同日、ブッシュ米大統領は、上記決議に深い懸念を表明し、ロシア指導層に対し、独立国家として承認しないよう求める声明を発表。我が国も、26日、谷崎欧州局長よりガルージン在京露大臨時代理大使に対し、かかる動きに対する強い懸念を表明。
(3)26日、メドヴェージェフ露大統領は、南オセチア及びアブハジアの独立を承認する大統領令に署名。
ダライ・ラマ14世の、チベットに対する提案は以下の通り。
(1987年、アメリカ議会の人権問題小委員会での「チベットに関する5項目の和平案」)
・チベット全土を平和地域とする
・チベット民族の存続を脅かす中国の人口移動政策を放棄する
・チベット民族の基本的人権および民主主義に基づく自由を尊重する
・チベットの自然環境を保護し、回復させる。チベットでの核兵器の製造、核廃棄物の投棄をしない
・チベットの将来の地位について、また、チベット人と中国人との関係について、真剣な交渉を開始する
そして、チベット人による本当の自治権が得られれば独立は求めないと譲歩しました。(1988年、「ストラスブール」提案)
やっぱ、国際情勢は複雑で、どうお話しようか
日々考えている「イトー×ani」がお届けする
FURANO History Factory (F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
コールサインJOZZ1AS-FM 周波数77.1MHz
北海道富良野市とその周辺で聴くことが出来る
コミュニティーFM局「ラジオふらの」の
毎週月曜日午後五時からオンエアー中
番組へリクエスト・メッセージは
〒076-0026 富良野市朝日町5-17 レストランふらの広場内ラジオふらの
E-mail radio@furano.ne.jp FAX 0167-22-2787
リクエストなどは
当ブログのコメント欄でも
受け付けています。
やはりそれなりの気候となります。
お盆あけからしばらくは
急に寒い日となったり
かと思うとまたまた蒸し暑くなったりと
なかなか安定しない日々が続きましたが
成長したトウモロコシの金色の髯が
風にそよぐ様とか
田んぼの稲穂が少しずつ色づいていく様とかを
見ていると
やはり着実に秋は近づいております。
9月1日オンエアー 第177回放送分
「FURANO History Factory(=FHF・フラノヒストリーファクトリー)」
放送を終えました。
一ヶ月前、まだ北京オリンピックが
始まる前でした。
その時は、のんきに
「トリノ五輪」の時に、ARIAの曲とかBGMにしながら
イタリアの歴史の話をしたので
今回は中国の歴史の話でもしようかなぁ、
などと思っていたのです。
たしかに、聖火リレーのあたりで
チベットのモロモロの問題があって
その時は、特集についてはどうしよう
と考えもしました。
(それ以来、このブログのFHFの時には
チベットの主張をコピー&ペーストをして
紹介しておりますが)
まぁ、それはそれで
直前はお祭りムードでもあるし
いいかなぁ、などと思い直していたのです。
が
次から次へと出て来る
政府のあぶらっこいモロモロに
すっかりあてられてしまって
(しかも、その間韓国政府の
竹島をめぐっての動きがあったりも
したものですから)
すっかり、中国vs周辺少数民族
みたいな話だけしかしなかったのです。
しかも、オリンピックの中継は
ほとんど見ずに
(ニュースとかで流れていた映像は見ましたが、
唯一ライブで見たのが、畏友GMクンとお祭りに行った時に
ホテルのテレビで見た、「村田のバント処理失敗と
その直後の阿部の暴投」のシーンだけでした。
唯一がコレって…)
(しかも協賛企業の商品は
極力買わないようにして)
いたのでした。
ふう。
さて、
そんな最中に少しお話したのが
グルジア情勢でした。
グルジアとロシアの武力抗争が本格的に始まったので
そのニュースの紹介と、
グルジアのあるカフカス(コーカサス)地方の
民族関係の複雑さに起因する
ナゴルノ・カラバフやチェチェンの問題
更に、その遠因となっている
1980年代末のソ連の弱体化や、崩壊とともに
独立をかちとるとともに、国内の少数民族を圧倒しようとする
グルジア民族主義に対して、
このままだと少数民族になってしまううえ、
ロシア人に対して同調的であった
オセット人やアブハズ人が、親ロシア的政権を樹立し
ロシアの支援をうけて独立を表明した
なんて話をしたのです。
そもそも、グルジアは、
主要産業が、茶、柑橘類、果物、たばこ、
ブドウ栽培を中心とする農業及び畜産業に、
紅茶・ワインを中心とする食品加工業、
マンガンなどの鉱業ですが。
エネルギー資源は乏しく、ロシアに相当依存しています。
特にグルジアワインは、その質の良さで
マニアに知られております。
ちなみに国勢要覧によりますと
(1)輸出品 くず鉄、ワイン、ミネラルウォーター、鉱石、果物、ナッツ
(2)輸入品 燃料、自動車、機械及び部品、穀物、その他食料品
(1)輸出国 トルコ、アゼルバイジャン、ロシア
(2)輸入国 ロシア、トルコ、ドイツ
です。
そんなグルジアですが
独立直後のガムサフルディア初代大統領が、
反政府勢力との武力衝突等によって、
1992年1月に失脚、
3月に新しい最高権力機関として国家評議会
(約60%で構成、メンバーの大半は反共活動家)が創設されて
同評議会議長にシュヴァルナツゼ元ソ連外相が就任。
10月には最高会議議長に選出されました。
この当時のグルジアは、テロ行為などが繰り返され
しばらく情勢は不安定でしたが、
1995年11月、新憲法のもとで大統領選と議会選挙が同時に行われ、
シュヴァルナッゼ氏が圧倒的支持を得て
大統領に当選(2000年4月再選)、
議会選挙でも同大統領派「グルジア市民同盟」が第一党となりました。
しかし、農業に依存する経済が低迷したのに加えて、
政府の腐敗を背景として国民の不満が蓄積、
2003年11月には議会選の結果を不服とする野党勢力が
議会及び大統領府を占拠、
結果としてシュヴァルナッゼ大統領が辞任に追い込まれました。
これをバラ革命といいます。
そして、その後2004年1月に実施された大統領選挙で、
圧倒的支持を得て当選したのが、
政変の中心人物であり、現在の大統領である
サーカシヴィリ氏でした。
同年3月には議会比例区の再選挙では与党ブロック
「国民運動・民主党」が圧勝。
サーカシヴィリ大統領は汚職根絶など改革を積極的に推進しました。
2007年11月、大統領と議会の選挙実施時期を巡って政府と野党側が対立し、
野党側デモ隊と治安当局が衝突して多数の負傷者が出ました。
これを受け政府は非常事態令を発出しましたが、
サーカシヴィリ大統領が、2008年1月5日に大統領選挙を繰り上げ実施し、
議会選挙実施時期は国民投票にかける等の方針を発表して事態を収拾し、
鎮静化しました。
そして、2008年1月、大統領選が実施され、
サーカシヴィリ大統領が野党候補を破り、当選しました。
また2008年5月には、議会選挙が実施され、
与党統一国民運動が、150議席中119議席を獲得しました。
そんなサーカシヴィリ政権ですが、
親欧米路線を明確に打ち出し、
ゆくゆくは、NATOの加盟を目指しています。
だから、旧ソ連の国でありながら
ロシア離れを宣言しているのです。
ただ、グルジアには、獅子心中の虫ではないですが
独立を表明する存在で
グルジアとの対立上、明確に
親ロシアをうちだしている地域がありまして
それが、前述のアブハジア(アブハズ人はイスラム教徒)と、
南オセチア(オセット人はイラン系民族、キリスト教徒)です。
ずっと、両地域には中央政府の実効支配が及んでいないところで
そこに、攻撃をしかけたのが、今回の問題の発端でした。
前回番組で取り上げた時は
そこらへんの話でしたが
一ヶ月たつと状況も変わってまいります。
こちらは、毎日新聞の記事です。
「【モスクワ大木俊治】ロシアが南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を承認したことは、グルジアだけでなく旧ソ連諸国全体を揺さぶっている。両地域と同じ「未承認国家」や、多数のロシア系住民を抱える国が多いだけに、ロシアの動向次第で危機が波及する事態も懸念されている。
ロシアのメドベージェフ大統領は26日の大統領令で、外務省に南オセチア、アブハジアとの「友好協力相互援助条約」締結の準備を命じた。冷戦時代にソ連が東欧諸国と結んだ条約と同じで、住民保護と平和維持を名目にロシア軍の駐留を恒久化させる狙いが指摘されている。北大西洋条約機構(NATO)がグルジアの加盟承認に踏み切れば、カフカスが新たな米露軍事衝突の最前線にもなりかねない。
一方、ロシアは今回のグルジア紛争で、ロシア国籍を持つ南オセチア住民の保護を名目に軍事介入したが、大統領は英BBC放送との会見で、ウクライナやモルドバ、バルト諸国でも「わが国民の生命と尊厳を保障する義務がある」と明言し、ロシア国籍を持つ住民保護のため軍事力を行使する可能性を認めた。
既にNATOに加盟しているバルト諸国や、NATO加盟を目指すウクライナの東部・南部には多くのロシア系住民がいる。特にウクライナでは、ロシア系住民の多いクリミア半島のセバストポリにロシア海軍の黒海艦隊が駐留。4月のNATO首脳会議で当時のプーチン大統領(現首相)が「ウクライナがNATOに加盟すれば国が分裂する可能性がある」と警告したとされている。
このほかモルドバも、ロシア系住民が多数で分離独立を求めるドニエストル地方を抱える。アルメニア人が多数派でアゼルバイジャンからの分離独立を主張するナゴルノカラバフ自治州も、紛争再発の危険を抱える。いずれも南オセチアなどと同じ「未承認国家」で、今回のロシアによる独立承認をどう受け止めるか注目されている。」
ロシアが、アブハジアと南オセチアの
国家承認をしたのです。
以前、コソボが独立を宣言した時には
セルビアと民族的共通点があるのに加えて
自国に民族問題(チェチェン問題など)を抱えているため
積極的に反対したのにも関わらずです。
まあ、こちらは、黒海のパイプラインなどをめぐって
地政学上にも大切な場所であるということで、
ロシア・グルジア双方譲れない場所であったのが大きいですが。
なおかつ、コソボ紛争によるコソボ共和国の独立
(ロシアは国家としては未承認)によって
それならば、グルジアによって民族浄化がおこなわれている
南オセチアやアブハジアも独立をさせろ
ということになって、今年2月から
独立運動が激しくなったことが、
グルジアの出兵とロシア・グルジアの戦争になり
それぞれの頃の当番組でお話をさせていただきましたが。
現在の状況を見ると、
やはり、時代は動いているものです。
ちなみに、8月当時は、番組内で
「南オセチアを国として認めている国連加盟国は
ありませんが、」
と言いましたが、
これが一ヶ月たつとこう変わるという
国際政治の見本みたいなものです。
ドニエストル地方、沿ドニエストルについても
当番組で一度取り上げました。
旧ソ連とほぼ同じ国旗を使っている国で
現在はモルドバ政府のチカラが及んでいないのです。
そして、ナゴルノカラバフも、アゼルバイジャン政府の
チカラが及んでいない地域でということで
お互いに4カ国で未承認国家の同盟を
結んでおります、
このことに対する
日本の方針はどうなのかというと
外務省ホームページには
以下の通りあります。
外務省の談話
1.我が国は、グルジアの領土一体性の原則に基づく平和的解決を一貫して支持しており、また、現在平和的解決に向けた国際的努力が継続されている中で、昨日、ロシアが南オセチア及びアブハジアの独立を一方的に承認したことは、このような国際社会の努力と相容れないものであり、遺憾である。
2.我が国は、グルジアをめぐる問題は、6原則の停戦合意に基づき、地域の安定を真に達成できるよう、平和的に解決されるべきだと考えており、ロシアが一方的な行動を取らないことを呼びかけるものである。我が国としては、ロシアがG8のメンバーとして責任ある立場から行動することを強く期待する。
日本政府については、
ロシアと逆の立場でコソボとの扱いの差を感じます。
ちなみに、国連加盟していない国で
日本政府が国家として承認しているのは
コソボのみです。
また、G8のうち7カ国は独立承認について
ちょっとまった。という状態です。
まぁ、グルジア・ウクライナのEU・アメリカ諸国との
接近をおそれているロシアという構図とか
ロシアのエネルギー政策で譲れない部分である
という対立の図式は理解できたでしょうか。
それで、根本的な問題ですが、
国を認める、認めないどういうことか
コソボでも、南オセチアでも、アブハジアでも
難しい問題をはらんでいるところですが
よく世界大会で耳にする「国」と「地域」の差
それと、今まで「南オセチア」「アブハジア」「沿ドニエストル」は
話したことありましたが、
毎日新聞にあったウクライナのクリミアについては
今まで話したことありませんでしたので
そこらへんのお話につきましては
また来週のお話となります。
よろしければ、おつきあいください。
【参考】南オセチア、アブハジアの地位問題
(1)25日、露連邦院(上院)及び国家院(下院)は、南オセチア及びアブハジアの独立承認問題を検討するよう露大統領に求める決議を全会一致で採択。
(2)同日、ブッシュ米大統領は、上記決議に深い懸念を表明し、ロシア指導層に対し、独立国家として承認しないよう求める声明を発表。我が国も、26日、谷崎欧州局長よりガルージン在京露大臨時代理大使に対し、かかる動きに対する強い懸念を表明。
(3)26日、メドヴェージェフ露大統領は、南オセチア及びアブハジアの独立を承認する大統領令に署名。
ダライ・ラマ14世の、チベットに対する提案は以下の通り。
(1987年、アメリカ議会の人権問題小委員会での「チベットに関する5項目の和平案」)
・チベット全土を平和地域とする
・チベット民族の存続を脅かす中国の人口移動政策を放棄する
・チベット民族の基本的人権および民主主義に基づく自由を尊重する
・チベットの自然環境を保護し、回復させる。チベットでの核兵器の製造、核廃棄物の投棄をしない
・チベットの将来の地位について、また、チベット人と中国人との関係について、真剣な交渉を開始する
そして、チベット人による本当の自治権が得られれば独立は求めないと譲歩しました。(1988年、「ストラスブール」提案)
やっぱ、国際情勢は複雑で、どうお話しようか
日々考えている「イトー×ani」がお届けする
FURANO History Factory (F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
コールサインJOZZ1AS-FM 周波数77.1MHz
北海道富良野市とその周辺で聴くことが出来る
コミュニティーFM局「ラジオふらの」の
毎週月曜日午後五時からオンエアー中
番組へリクエスト・メッセージは
〒076-0026 富良野市朝日町5-17 レストランふらの広場内ラジオふらの
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リクエストなどは
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