ルピナスの花咲く

市内でルピナスの花が咲いています。


僕自身がルピナスの花を意識したのが
鴻の舞の金鉱跡に行った時

廃墟を覆いつくすように咲き誇る花のイキオイを見て

はじめて花名を知ろうと思ったのがきっかけです。


その後も、
万字でも、夕張でも、十勝三股でも
帰ってこない主の帰りを待つように
咲き誇っています。

本来なら北海道には自生していない
ルピナスですから、
そこに誰かが植えたのです。


廃線跡や産業遺跡を探訪していると
どうしても、かつて栄えた集落に
目がいきます。

そして、そんな集落の一つ
美唄の我路が、ある時新聞にのりました。



我路は、かつての映画館であった建物の
映写室だけが残留思念のように残っていて、
しかも蔦がからまっていて
オブジェのような趣になっていたり

かつて美唄炭山がはなやかなりしころの
写真などが数多く飾れている
三菱の記念館とともに

訪れるたびにさまざまな思いを
もたらしてくれる地域なのです。

何?と思って見ると、
そこに書かれていた単語が

「限界集落」

という言葉でした。


限界集落とは、永野大学の大野晃教授が
提唱した概念で

「冠婚葬祭や森林、道路の維持管理など
住民同士の相互協力によって維持される集落機能が
著しく低下した集落。
「65歳以上の高齢者が半数超」のほか、
小規模集落の場合は「働き盛りの壮年人口が4人未満」
と定義される。

過疎化がさらに進めば最終的に無人化して消滅に至る。

国土交通省の調査では、限界集落は全国に7873。
消滅の恐れがあるのは2641に上る。

集落のとらえ方は、町内会単位を目安としている場合が多い。」

という集落のことなのです。


先日の北海道新聞に、次のような記事がありました。

「限界集落」道内に570 道が初調査 「10年後」は4倍(05/24 07:37)

「道は二十三日、住民の半数以上が六十五歳以上で近い将来に消滅の恐れがある「限界集落」についての実態調査結果を発表した。道内すべての「集落」のうち9%にあたる五百七十カ所が「限界集落」で、住民の半数以上が五十五歳以上の「十年後の限界集落」はその四倍、全体の三分の一を超えていた。道は結果を詳しく分析し、今後の過疎対策に反映させる。
調査は、今年三、四月に道内全市町村を対象に初めて実施した。道内の「集落」は、百七十六市町村に二−二百十九カ所、計六千六百二十九カ所あり、うち「限界集落」は五百七十カ所(百十四市町村)だった。管内の集落数に占める「限界集落」の割合が高かったのは桧山管内(41%)と留萌管内(20%)、宗谷管内(16%)で、日本海側で目立っていた。
「十年後の限界集落」は百六十五市町村の二千三百九十六カ所(36%)に上った。調査では、「集落」の定義を「一定の土地に数戸以上の社会的まとまりが形成された、住民生活の基本的な地域単位」とし、どの範囲を一つの集落と見なすかは各市町村の判断に任せた。このため、市町村によって「集落」を町内会単位にしたり小学校区単位にしたりとばらつきがあり、調査結果からは大まかな傾向しかつかめない。ただ、担当の道地域づくり支援局は「過疎対策が北海道の将来にとって重要だということを、あらためて確認できた」としている。
「限界集落」の全国的な状況については、国土交通省が昨年八月に調査結果を発表。調査対象が過疎地指定された一部市町村に限定されており、今回の道の調査とは単純に比較できないが、「限界集落」の全集落に占める割合は全国で13%、道内は8%とされていた。」


道地域づくり支援局の

「過疎対策が北海道の将来にとって重要だということを、あらためて確認できた」

というコメントも
なんだか、ノンキだな〜と思うのです。


また、こちらは北海道新聞の社説です。

限界集落 この痛み傍観できない(6月3日)

過疎と高齢化で地域が追い込まれている。 六十五歳以上の住民が半数を超す限界集落の実態調査を道が行った結果、全集落の一割弱、五百七十カ所に達していることがわかった。    
道の過疎懇話会が秋に知事に提出する報告書の参考データとして集めた。二年前の国の調査より二百カ所も一気に増えた。
衝撃だ。限界集落を抱える市町村は百六十カ所が「消滅する」と予測している。百を超す古里を失う事態を放置できない。
限界集落では若者や子供が減り、医療や福祉、教育など公的サービスも、除排雪や買い物など日々の暮らしにも不便を強いられる。
気がかりなのは五十五歳以上の住民が半数を超す「十年後の限界集落」が二千四百カ所近くもあることだ。限界集落の一歩手前だ。
何の手も打たずに人口流出を許せば、道内の九割、百六十五市町村にまで限界集落が増えかねない。
人々が暮らしているからこそ維持できる景観も、水田や山林などの防災機能までもが、人の手が入らないまま失われかねない。
対策を急ぐ必要がある。
全道的な人口減が背景にある。その要因は産業の衰退、都市への仕事や人の集約など複合的だ。
地域の努力で限界集落に陥るのを食い止めることは難しい。過疎地の振興を図る過疎法が時限立法のため二〇〇九年度末で期限切れとなる。その更新は不可欠だ。
留意すべきは、これまでと同じ内容のまま更新しても過疎を止められないということだ。
四次にわたる過疎法で基盤整備などを重ねたものの、限界集落は増え続けたからだ。
道内四町村を含む全国の過疎自治体が昨年つくった全国水源の里連絡協議会は、水洗や通信など新しい基盤整備に加え、空き家を利用した定住対策、農作業を通じた都市部との交流などを提言している。
地域の声を映す、きめ細かい対策づくりが欠かせない。
限界集落だから何もできないのではない。たとえば住民百二十人の渡島管内福島町・千軒(せんげん)地区は逆境をはね返す取り組みを続けている。
農家の自家用だったそばを「千軒そば」に育て、かつて松前藩主が通った旧街道をたどる「殿様街道探訪ウオーク」もつくりだした。
移住組の新住民が地域の資産を生かすよう提案し、住民が乗った。今では「住民に活気が出て、マチの人との交流も芽生えた」という。
活力を取り戻す自発的な動きを、地域を守る柱として大切にしたい。行政も支援の目配りをすべきだ。」


こちらも「衝撃だ」などとは書かれていますが
一流大学を優秀な成績で卒業されたのに加えて
北海道をくまなく取材されている北海道新聞の記者様が
書かれた文章にしては

今更「衝撃だ!」もないものだろう
と、思ってしまうのですが。



さて、先日、「広報紙 ほっかいどう 2008年5月」が
自宅におくられてきました。

それで、中をペラペラと読んだら、
次のようなことが書いてありました。

平成20年度北海道予算について◇主な重点政策◇
それぞれの地域で、夢と希望をもって暮らすことが
できる「安心と活力のある北海道」づくりに取り組みます。

(中略)

安心と活気に満ちた暮らしづくり

「住み慣れた地域で
いつまでも
安心して暮らしたい!」

地域が元気であるために、医療・福祉・子育てなど
安全・安心に満ちた暮らしをしっかり支え、
地域の主体的な取り組みを支援します。

「取り組みの一例」
(前略)

地域づくり:地域格差の是正や
懸案課題の解決にむけた地域の
主体的取り組み、財政再建など
に取り組む市町村を支援します。


なるほど。

これだけみれば
ケッコウなことなのですが

「市町村を支援します。」
ですからね、

道の主体的な取り組みとしての
過疎対策ではないことが
文面から読み取れるのですが…


最近の新聞には高校の統廃合のことものっています。

たしかに、ランニングコストの面を考えたら
学校の統廃合というのは、効率的かもしれませんが

教育に対する投資という観点で考えると

経済効率ばかり言ってられるわけではないと思います。

また、先日は郵便局がセコムに

なんて記事も目にしました。

当時の政府公約は
郵便局の数を維持する、
といった内容ですが、実際北海道内では
多くの郵便局が経済効率の名の下に
休業に追い込まれています。



鉄道や公共交通がなくなり
学校がなくなり、
郵便局がなくなる。

これが経済効率を第一にしなければならない
現在の状況であるならばねどこをどうすれば良いのでしょうか。



僕自身、檜山管内には観光で訪れた程度なのですが
支庁の再編に揺れております。

支庁再編も、経済効率を優先してという面があります。

また、道立病院の縮小も抱えています。
高校の統廃合もあります。

あとは、北海道新幹線が開業した暁には
地域の足である、江差線が廃線になります。

そのような現状を見ると

弱者の生活を脅かす
経済効率優先主義って
何なのかなと、思ってしまうのです。



知床開拓地も
開拓より観光を選択したという側面がありますし

先日トムラウシに行った時にも
「上富村牛小学校」の廃校あとの石碑がありまして
しげしげと見たのですが

トムラウシ地区の開拓も
昭和二十一年に入植がはじまったむねが
書いてありました。

知床と同様ですね。

まぁ、離農者が増えた理由は
国による強制移住ではなく
十勝岳の噴火などだそうですが。


北海道に来ることによって
無残に鉄路を剥がされたあととか
朽ち果てた集落の姿を見たりとかで

これらの問題をリアルに感じることが出来て
その点では、視野が広がりましたが

この対策について、当然僕も真剣に考えなければ
ならないことなのですが

政府や道ができることって
まだあるのではないのかなと
思っているのです。



たまにはマジメな廃墟ヲタの、「イトー×ani」がお届けする 
FURANO History Factory (F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
コールサインJOZZ1AS-FM  周波数77.1MHz
北海道富良野市とその周辺で聴くことが出来る
コミュニティーFM局「ラジオふらの」の
毎週月曜日午後四時からオンエアー中

番組へリクエスト・メッセージは
〒076-0026 富良野市朝日町5-17 レストランふらの広場内ラジオふらの
E-mail radio@furano.ne.jp FAX 0167-22-2787

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