あふがにすたんのあへん

激動の2007年も終盤にさしかかり、
流行語大賞とか十大ニュースとかが
選ばれている時期ですが

例によって、
あまりピンと来なかったりします。

あまり、バラエティー系のテレビを見ないことも
その原因かもしれませんが、
流行語大賞については
政治的要因とかやらが絡むようですし
しかも一つの会社で行っている行事にすぎませんしね。

十大ニュースも国内でのインパクトで選ばれている
ところもあるので

印象第一、ということなのですね。


12月10日オンエアー 第141回放送分
「FURANO History Factory(=FHF・フラノヒストリーファクトリー)」
放送を終えました。

さて、イラク問題解決のお手本となるのか
反面教師となるのかは、よくわからない
アフガニスタンの情勢は相変わらず混沌としています。

気が付くと、毎週当ブログに書いていますが
海外で大きな事件があったときに
僕が必ず目を通している
外務省の「海外安全ホームページ」

もともとは外国へ渡航する人が見ることを目的とした
ページなのですが、
危険の度合い、内容、理由、対策、現状などが書かれています。

それによるアフガニスタン情勢を
同ホームページからの抜粋しましたが
以下の通りです。

(1)11月26日
 (イ)カンダハール県パンジワイ郡において、移動中のISAF(国際治安支
   援部隊)・アフガン国軍が武装勢力の襲撃を受け、武装勢力5人が死
   亡、ISAF兵士3人が負傷しました。
 (ロ)コナル県シルカナイ郡において、車で移動中の民間人2人が武装勢
   力に誘拐されました。
(2)11月27日
 (イ)パクティーカ県マタハン郡において、移動中の警察車両が簡易爆弾
   攻撃を受け、警察官2人が負傷しました。
 (ロ)ファラーフ県バラブルク郡において、警察の検問所が武装勢力の襲
   撃を受け銃撃戦となり、警察官2人が死亡、同1人が負傷しました。
 (ハ)カンダハール県ザリ郡において、民間バスが簡易爆弾攻撃を受け、
   民間人4人が死亡、同5人が負傷しました。
(3)11月28日
 (イ)パクティーカ県マタハン郡において、移動中の警察車両が簡易爆弾
   攻撃を受け、警察官1人が死亡、同3人が負傷しました。
 (ロ)ガズニ県ホギアニ郡において、移動中の警察車両が武装勢力の襲撃
   を受け銃撃戦となり、警察官1人と武装勢力1人の計2人が死亡、警察官
   1人が負傷しました。
 (ハ)カンダハール県ダンド郡において、巡回中のカナダ軍の車両が簡易
   爆弾攻撃を受け、兵士3人が死亡しました。(事件後、タリバーンが
   犯行声明をしました。)
(4)11月29日
 (イ)ファラーフ県プシュロド郡において、警察の検問所が武装勢力の襲
   撃を受け銃撃戦となり、警察官4人が死亡、同1人が負傷しました。
 (ロ)カンダハール県ザリ郡において、ISAF・警察と武装勢力の間で銃撃
   戦が生じ、武装勢力30人が死亡、同12人が逮捕されました。
(5)11月30日
   ガズニ県ムクール郡において、警察と武装勢力の間で銃撃戦が生じ、
  武装勢力1人が死亡しました。
(6)12月1日
   ヘルマンド県ラシュカルガ郡において、道路に仕掛けられた簡易爆弾
  が爆発し、民間人3人が死亡しました。
(7)12月2日
 (イ)ザーボル県メザン郡において、移動中の警察車両が簡易爆弾攻撃を
   受け、警察官4人が負傷しました。
 (ロ)カンダハール県マイワンド郡において、警察がタリバーンの襲撃を
   受け銃撃戦となり、タリバーン2人が死亡、同3人が負傷しました。
 (ハ)ファラーフ県デララム郡において、警察の検問所がタリバーンの襲
   撃を受け銃撃戦となり、タリバーン2人が死亡し、同3人が負傷しまし
   た。

相変わらず、日本のマスコミを通じて報道されることがほとんどないような事態が
日々起きているというのです。


さて、これの原因となっているのが、アフガニスタンの抱える
地理的な条件と、それに付随する歴史的な条件となります。

先週は、ロシア帝国の南下政策と
それを阻止するインド植民地至上主義のイギリスの
せめぎあいの結果、アフガン戦争が起きた
というところで話しが終わったのですが

日露戦争の、日本側の勝利ロシア側の敗北によって
インドに対する侵略をすすめる一番手が
ドイツであると認識したイギリスは、
ロシアと手を組むことにより、ロシアの南下政策は

一旦ストップします。

そして、イギリス・フランス・ロシアと
ドイツ・オーストリア・トルコという
第一次世界大戦の対立構図ができあがります。

結果から言うと、イギリス側が勝利し
旧トルコ領内であった、中東(メソポタミア地方中心に)にも
イギリスやフランスの覇権が
さらに拡大することになるのですが、

ロシアは戦勝の恩恵に預かれませんでした。

それはなぜかというと
ロシアでは終戦前にロシア革命が起きて
終戦前にドイツと単独講和を結んだからなのです。

革命は二転三転するのですが
結果として1922年にソヴィエト社会主義共和国連邦が
成立をします。

その後、ソ連は英米とも、日独とも距離を置く
独自路線をとりますが、
ファシズム勢力の台頭にともなって
仏ソ相互援助条約を1935年に締結、
39年に独ソ不可侵条約を締結しながらも
第二次世界大戦には連合国として参戦。
(日ソ中立条約を締結しながら云々…という話しは
紙幅の関係で割愛をします)
大戦終了後はアメリカとともにキャスティングボードを握ります。

旧ドイツ・オーストリア領にナチスと交戦中から作らせた
共産党を基礎として、独立、ソ連の衛星国化をするとともに
東アジアにも拠点を築き、
アメリカとの対抗姿勢を示していきます。

この後も朝鮮半島とかキューバとかベトナムとかでの争いも
あるのですが

1978年の軍事クーデターによりアフガニスタンに成立した
共産政権(人民民主党政権)の支えるために
1979年にソ連はアフガンに軍をすすめ
ソ連軍派遣を要請した人民民主党政権が
西側への転向を見せるや、ソ連は大統領を拘束・殺害し
親ソ的新政権を樹立させて、その後撤兵を計画するのですが

反政府勢力の台頭によって治安が急速に悪化
新政権の強い要望で、ソ連軍はアフガニスタンに足止めされます。

その語、反政府勢力とソ連軍の戦いは泥沼化し
国際世論も、主権国家への正当な理由ない侵略行為と見なし
国連決議でもアフガン撤退が採択されました。

モスクワオリンピックボイコットもこの一連の流れでした。

反ソ連の旗頭になったのは、アメリカです。
CIAは、ソ連に対する抵抗運動を引き起こすために
10年以上にわたり21億ドルを費やし、
反政府組織や義勇兵を援助します。
ムジャーヒーディーンと呼ばれた抵抗運動の兵士の中には
20万人の義勇兵が含まれ
ウサマ・ビンラディンもこれに加わった一人でした。

アフガニスタン反政府勢力や義勇兵の抵抗は根強く
最終的に1989年にソ連は完全撤退をします。


しかし、その後、覇権を巡って、それまで共同して戦っていた
多くの派閥が挙兵し、互いに争う戦国時代となりました。
複雑な民族構成や、複雑な宗教構成も、
これに拍車をかける原因となってきますし
複雑な地形も、ゲリラ戦を有利にすすめる、土壌となり
これが1996年まで続きます。


この混沌状態を制圧したのが、タリバーンでした。

しかし、タリバーンの
行き過ぎたイスラム原理主義的な政策に対する国際的批判と

9.11テロの報復としてのアメリカのアフガン空爆によって
アフガニスタンにおけるタリバーン政権は崩壊します。

しかし、この後の戦後処理の不手際により、
ソ連撤兵後のような状況が、再びアフガンに訪れること
すなわち、軍閥の割拠という状態に
他ならなかったということなのです。


しかも、たちの悪いことに
アフガニスタンの軍閥を支えている財源が、
世界の生産量の8割以上を占める
ヘロイン・アヘンの材料、ケシの花で、
これがイリーガルな勢力と結びつくということ。

加えて軍閥勢力は、ゲリラ戦を経験すればするほど
戦いのスキルが上がり、大国の戦術に対する耐性をつけていく、

ソ連侵攻・内戦・アメリカ空爆によって
ゲリラ戦が次第に先鋭化しているのが
現在のアフガニスタンの状況だというのです。



アフリカの部族対立と、イスラム原理主義によって
国家の体をなさなくなってしまった崩壊国家ソマリアとともに

世界では2つしかない、
国を挙げて、外務省の退去勧告が出ている国アフガニスタンは
このようにしてできてしまったのです。

アフガニスタンをどう出来るかが
中東問題解決の試金石ですし

ソマリアをどうできるかが
アフリカの民族身問題解決の試金石になると思います。


さて、話しはまたイラクに戻るのですが
イラクの部族対立をややこしくている存在について

来週お話ししたいと思います。


よろしければ、おつきあいのほどお願いします。

ごきげんよう。


現在の世界情勢は本当に脂っこいので
どうやって伝えるか思案をしている
「イトー×ani」がお届けする 
FURANO History Factory (F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
コールサインJOZZ1AS-FM  周波数77.1MHz
北海道富良野市とその周辺で聴くことが出来る
コミュニティーFM局「ラジオふらの」の
毎週月曜日午後四時からオンエアー中

番組へリクエスト・メッセージは
〒076−0026 富良野市朝日町2−17
 レストランふらの広場内ラジオふらの
E-mail radio@furano.ne.jp 
FAX 0167-22-2787

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Author:イトー×ani:歴史の旅のナビゲーターを自称


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