Fiction Junction YUUKAと行く(後編)

思えば、ルピナスの名前を覚えたのは
鴻之舞金山跡の廃社宅の中に
スゴい勢いで咲いていて
無機質な廃墟に咲く、美しい花のコントラストに
ある意味恐怖すら感じたからなのです。


糠平小学校の横を車で通ったとき
咲き誇るルピナスをみて
不意にそんなことを思い出しました。




さて、

市内の温泉と、カレーにすっかりヤられてしまって
ご満悦な私「イトー×ani」ですが、


今回の遠征の目的は、白樺温泉でもカレーリーフでも
なかったのです。


朝食をとったあと、まず車を帯広市外から北へ走らせました。

朝のラジオから流れてくる天気予報では
霧が出たせいでイマイチハッキリしない、といった旨を
話していたのですが、

北へ北へと向かううちに天気は快方へむかい

最初の目的地につくころには
すっかり晴れていました。



ということで、まず訪れたのが
やはり近くまで来たらここはハズせない「タウシュベツ橋梁」

ここしばらくの好天続きのせいか、
この時期にしては随分と橋の形がはっきりと
見えていたような気がします。

この日も、周囲に私しかいなくて
景色を独り占めでした。



その後、橋へ向かったダートの道から国道へ出て
国道273号を糠平に向かって戻り
休日だったらトロッコのお客とかいるのでしょうが
今日は誰もいなかったということで
駐車場に車を止め、三の沢橋梁にある遊歩道を歩き
そのまま糠平湖のタウシュベツから見ると
対岸にあたるところまで降りてみました。


湖岸まで下がると、対岸にはしっかりと
タウシュベツ橋梁が見えるではありませんか。

す、スゴい。

このアングルで見たタウシュベツははじめてです。

コンクリのアーチ橋こそは、人が通れるために補強されていて
手すりとかもついていたのですが、
付設された「旧国鉄」の名が良く似合う
鉄の枠は錆び、木は朽ちた台に名残を感じることができ
なかなか味があってよかったです。



大満足で糠平界隈を後にしたのですが

幌鹿峠を越えたあたりから、にわかに天気が悪くなり
しっかり周囲を霧に覆われてしまいました。

ま、そんな景色も幻想的でいいかな、と思いつつ
車を走らせて到着したのが


「山田温泉」です。
本年、第41湯目です。


今年で閉めるとラジオで聞いて以来、
来たくて、来たくてしょうがなかった
「山田温泉」です。

見ると、湯守の浅野さんの車(推測)以外の車がない。


また、こちらの温泉も独り占めか。

550円の湯銭を払って早速中へいくと

案の定、私一人しかしいませんでした。

それで、

まずかけ湯をして湯槽に身を沈めたのですが

しみじみと

やっぱりいいっス。



確かに、雪でつぶされてしまったのを修復するために
一部建て直しされていて、新しい建材のにおいが

気にならないかといわれれば気になるのですが


それ以上にいいお湯ですよ。

すごい、きれいなお湯が
ザンザンと出てきては流れていって
外からの光に反射してキラキラしています。

雑誌「北海道いい旅研究室」編集長にして
朝日新聞に「あざらし日和の旅日記プラス1冊」連載中にして
HBCラジオ「舘浦あざらしの朝から旅日記」の
舘浦海豹氏は、「朝から旅日記」の中で

「いい温泉には、湯の出口にコップがおいてある」
といっていましたが、

その言葉を体現するかのように
無骨なプラのマグカップが
湯槽へのお湯の注ぎ口においてありました。

飲泉用の蛇口なりを、別につけるところも多い中
こんなイサギヨサも好感が持てます。

まぁ、とりあえず飲みますよね。

ナトリュームっぽい、クセの少ない味が
前日痛飲した胃にヤサシイですね。


浴室には湯槽が二つあって
ひとつは大きくてアツいお湯が
ひとつは小さくてヌルいお湯が

それぞれきれいなままに
ザバザバとあふれています。

あふれすぎていて、
湯槽外の排水溝のところにも
たまっているのはご愛嬌。

これもスゴい。


ま、成分総計とかだとそんなに高い値ではないのですが
なんていったって、お湯がやわらかいんです。

クセになるのです。

でも、もう入れない。

しかも、この日は僕しかいなかったということで
思い切り窓を開けて
外の涼しい空気を入れると

緑の匂いをのせた風が入ってきて、
露天の趣でもあります。

こちら、露天風呂はないのですが
一人しかいない時は、こんな楽しみ方も出来るんですね。



と、いうことで、可能な限りこのお湯を
体と舌で覚えるべく、
何回も、来たいかと

とりあえず、こんどは畏友GMクンとでもくるとしますか。


で、大満足で引き上げました。


この後は然別湖とか駒止湖を司会にいれつつ
車を走らせて
千畳崩れから
いったん晴れた霧が、また、濃くなって
扇が原展望台の間まで続きました。


BGMは、相変わらず「FJY」

ってことで、霧に煙る白樺林が
「プロモの撮影現場みたい…、あぁ、あんなところゆーかタンが」
などと、ヴァカな妄想をしてしまったりして…






このあとは
恒例、十勝清水の絶品そば屋「目分料」で

ジャズが静かに流れる店内で
辛味大根のピリピリっとした刺激が
とても心地よかった、
辛味大根のそばを堪能しました。

辛み大根の刺激に決して負けない
香りたつ力強いシッカリとした蕎麦と
コクのあるツユに

も、脱帽ですね。



にしても、サスガ平日
店内は役場の人が着るような作業服のお客さんが
たくさんいました。

いいなぁ、ここで昼食がとれるなんて…

そんなことを想いながら
十勝をあとにしたのでした。




来週からもまた脂っこい仕事が入るので、
今週末も温泉だー、の「イトー×ani」がお届けする 
FURANO History Factory (F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
コールサインJOZZ1AS-FM  周波数77.1MHz
北海道富良野市とその周辺で聴くことが出来る
コミュニティーFM局「ラジオふらの」の
毎週月曜日午後四時からオンエアー

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Author:イトー×ani:歴史の旅のナビゲーターを自称


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