99

「♪いつも本当に欲しいものは手に入れられない
相変わらず今夜も口ずさむのさ99ブルース♪」

という強烈なサビが、激しいビートにのせてシャウトされるのが、
佐野元春の名曲「99Blues」です。


佐野元春はあるところで、
「99という数字は、パーフェクトの象徴である100に対して
1足りない、何かが欠けていることを象徴している存在で
この欠けてる1にこそ追いつめるべき真実がある」
と語っていたことが、いまだに脳裏に刻まれています。



さて、そんな「99Blues」ではじまった
2月19日OA分
第99回放送、終わりました。


2月19日は、当ブログでもさんざん話題にしているトルクメンバシュこと
トルクメニスタン、故ニヤゾフ大統領のお誕生日ということで、
2月16日の当ブログでも話題にした最新トルクメニスタン情勢を
5分ばかしお話をしたあと

この番組が始まるきっかけとなった話しをしました。


詳細は来週に話しますが、そもそもラジオふらのに僕が初めて出たのが
2年前の2月です。その時に「お茶でへそをわかす」で話したのが
「新撰組」の話しでした。
ま、僕にとってはいつでも新撰組はアツいのですが
この時は大河ドラマ「新撰組!」が終わったばかりで
特にアツかった時期なのです。

ってことでアツく語ったことが、そもそも「ラジオふらの」で
番組を持つきっかけとなったのですが…


で、肝心の大河の「新撰組!」ですが
平均視聴率は17.4%で終わっています。
これは、新撰組に対してこの番組でされた斬新で大胆な解釈が、
ある程度新撰組に対しての固定観念を持っている
大河のメインターゲットである高齢層のウケが悪かったのが
大きな理由といえるでしょう。

が、なんども語っていますが、僕としてはこの斬新さがツボもツボ
最初は若干違和感あったメンバーも、彼らの演技のハマり具合とか
脚本や演出の妙とかで、今はこのキャストでなきゃ、と
上書きされた人も多いです。
〈堺雅人さんの山南さんとか、山本太郎さんの左之助とか
佐藤浩市さんの芹沢鴨とか、宇梶剛士の西郷隆盛とか…
ま、土方さんといえば、僕は世代的には栗塚旭さんとかは知らない世代で
近藤正臣さん、役所広司さんあたりが今までのツボでしたが
結構山本さんの土方も見ているうちにいい感じになってきましたし。
メインメンバーは言うに及ばず、それ以外にも、八嶋さん武田とか、
小林さん源さんとか、相島さん新見とか、筒井さん容保公とか、
まだまだこのドラマの印象が強すぎる人がオンパレード状態。)

また、「新撰組血風録」で土方を演じた栗塚旭さんを土方の兄に
同じ番組で沖田を演じた嶋田清司さんを沖田の療養先の世話役に
キャストしたり

オタギリジョーさん演じる斎藤一に
宇宙戦艦ヤマトで「斎藤始」を演じていたささきいさおさん扮する
内山彦次郎を暗殺させたりという、
マニアックなキャスティングもいいです。
〈この文に出てない人のキャスティングが悪いといっているのではなく
キャスティングについてもは、ほぼ大満足なのです〉

また、池田屋事件を実際の池田屋の建物に基づいたセットで行った
(そのためおなじみ大階段などはなし)という
ディティールに対するコダワリや

何より、1970年代後半の大河〈黄金の日々など〉に見られた
原作を大胆に翻案して造られた大河にハマって造られた
三谷さんの脚本が何よりイイのです。

バカなことを言って笑いあっていた仲間が
一人一人とまた死んでいく。
〈源さんが死ぬシーンは、「私、恋をしてしまいました」の
架空の名セリフ抜きには考えられません。〉

そんなイチイチが良かったのですが
コミカルな演出や、新撰組メンバーの年齢に近い俳優の起用が
軽さにつながって、ダメな人にはツラかったのでしょう。
中には同じ三谷作品である時代劇「竜馬におまかせ」の悪夢が…
などと言っている人もいましたし…
(これは、浜田雅功さんが竜馬に扮していたコメディーですが
反町隆史さんの岡田以蔵は雰囲気ありました。といっても
オダギリジョーさんの斎藤ほどではありませんが、似た感じですね)


でも番組の終了後〈番組は近藤勇の死で終わったので、その時点では
斎藤、嶋田、永倉は言うに及ばず、原田(でも、この人って大河的には
馬賊エンディングですから、)土方はおろか、沖田すら死んでいません〉
大量の応援ハガキが寄せられ、続編希望が多かったので、
大河ドラマ史上初の続編が造られたのに加えて
(こちらでも、会津戦争はあまり語られませんでしたが、)
2005年のアンケートによると、好きな大河の第二位が
「新撰組!」(一位は「独眼竜政宗」だそうです)となりまして
それだけコアなファンが多くついたといえるでしょう。
(いまだにコミケでも「新撰組!」のジャンルで活動している
サークルもありまして、彼女らは「組!」と略しています。)


それにしても、今年の「風林火山」もそうなのですが
大河の難しさは、決まっているエンディングにむけて
どのようにしてドラマを盛り上げていくかといったことで
それがクリア出来た作品が、やはり印象に残るのでしょう。

また、やはり主な視聴者層である人も考えなければならないという
ジレンマもあり、

これまた好きな大河なのですが「葵 徳川三代」にしても
一番好きな関ヶ原のシーンについて、
〈僕がみた関ヶ原の合戦のなかで、最も印象強く残っているのですが〉も
「正月早々血なまぐさいものを見せるな」と不評を買ったそうで
なかなかむずかしいですね。
この番組のキャスティングも主役の家康を演じた津川雅彦さんもいいのですが
特に西軍武将のコダワリはいいですね。大谷吉継の細川俊之さんと
真田幸村の西郷輝彦さんをはじめとして、これぞ大河って感じで。


今年の「風林火山」は、まず武田家中がそろいも揃って脂っこい役者さんで
最初は晴信が呑まれているところとかは、新しい学説を入れながら
創っている感が強くて、好感を持てます。

あと、谷原章介さん演じる今川義元が
あそこまでビジュアル系であるなら
上杉謙信はどうなってしまうのだろう。と思うのですが

それにしても大河で謙信といえば
「天と地と」69(当然私は見てません)こそ、石坂浩二さんでしたが
「武田信玄」88では柴田恭兵さんが演じていて、
印象が強く残っているのですが、NHK的には謙信って
こうなんでしょうか。

僕としては赤井英和さん系の無骨な謙信が見たいのですが…



♪ 今 日 番 組 で オ ン エ ア し た 曲 ♪


♪「SHOUT IT LOUD」皆川純子

骨太でソリッドなギターと、ベースの激しいカッティングという
イントロに、皆川さんのおっとこまえなボーカルがのっかるところが
まず、キャッチーで、一聴し、すぐそのカッコヨサに引き付けられます。
そんなカッコヨサのままAメロ・Bメロへ突入、
イントロのソリッドさを残したままマイナーコード進行の曲に、
現在の不満を叫ぶような歌詞とかが、いい感じでマッチしていて、
耽美な世界にもどこか通じる独特な世界だなと思って聴いていると
次第に、重たい雲を振り払い青空が出てくるうように、
歌詞が次第に次第に前向きになっていってサビに突入、
ためてきたフラストレーションを吹き飛ばす感じで、
今までの曲から一転し、
アメリカンロックのようなメジャーコード進行になります。
その元気な曲調と、前向きな歌詞がすごくよくあっていて、
曲や詞の前半と後半のつなぎかたとか、構成のウマさを考えさせられる、
このテがあったかという、爽快な楽曲です。
間奏や後奏に出てくるギターの早引きも、アメリカンロックの王道感を
味わうことが出来ますし、曲をよく盛り上げていると思います。
そして、この曲世界には、やはり皆川さんの声の魅力が、
まずあってのことなのでしょう。
系としては、斎賀みつきさんと似ているような気がしますが
彼女とともに、今後の歌手としての活動にも
注目していきたいと思います。


♪「忘れかけていいのかな」タイナカサチ
12/18OA「disillusion」カップリング

静かにはじまる穏やかなピアノの伴奏によくあった
やさしい彼女のボーカルがのっかり
始から、曲の主題であり、一番大切なメッセージが歌われるのです。
その後、ピアノや彼女の歌声で構成されていた世界に
アコースティックギター、ベース、ドラムといった音がくわわり、
伴奏が次第に厚く、濃くなっていって、盛り上げていきながら
サビの冒頭の印象に残る歌詞へと繋がっていきます。
冒頭の旋律は、歌のウラでグロッケンで演奏されたり、
間奏部分ではストリングスで多少旋律にバリエーションを持たせながら
演奏されたりと、これまた印象に残る仕掛けです。
ストリングスアレンジも凝っていますし、パーカッションとかの使い方
とあわせて、カップリング曲とは思えないくらい、アレンジに凝っていて、
それがなんとも、タイナカさんの張りのあって素敵に負けていない
彼女の声を盛り上げて、引き立てています。
奥田美和子さんの時にも話しましたが、タイナカサンも
奥田さん同様、なんかのきっかけがあれば
アンジェラ・アキさんばりに化けるような気がしてなりません。
この曲では発揮されていませんが、とにかくこの人の歌声って、
高音の伸びがスゴいのと、本当にスゴくキレイですからね。
多くの人に歌を聴いて欲しい人であります。


♪「ソラ色のつばさ」白石涼子
TV「ひまわりっ!!」Op
FURANO History Factory2月のマンスリーパワープレイ。

4ビートが弾ける曲で、ちょっと聞くと、
後拍のギターのカッティングがまず耳に入ってくるのですが
よく聴くと、キーボードが面白いリズムをきざんでいますよ。
Bメロで後拍のリズムを崩して、サビの対旋律を誘うという構成も
なかなかじゃないでしょうかね。
つまづいたってなみだしたって いつか必ず笑顔になる
カッコつけてもらしくないからずっと素直でいたい。
翼を広げて歌おう希望のソラへと 新しい未来が私を呼んでるわ。
一緒に歌おう希望のソラへと 新しい未来が私たちをよんでいるから。
という歌詞のメッセージが
まるで白石さんに呼びかけられているみたいで
元気になれますね。


♪「遠くへもっと遠くへ」 MANZO
1/15OA「青春として」カップリング

MANZOは基本、ストレートなアップビートなロックにのせて
青春の懊悩とかを歌い上げるのを得意とするバンドなのですが、
少々変化球的な、アルペジオにのせてギターが奏でる
叙情的で不思議な感じのイントロで始まります。
Aメロはリズムを抑えめにして、歌詞が印象にのこるように
Bメロになるとドラムのビートを少しキツめにすることでコントラストをつけ
そして再びAメロBメロと、リズムパターンを少し変えて繰り返す。
こんな曲の盛り上げ方に、構成の妙を感じるのですが
しかも繰り返しにより、「進め、遠くへもっと遠くへ」というメッセージを
強調することになっています。
間奏も、旋律をギターで奏でていますが、
イントロの旋律のリズムパターンをいじっていることで
変わった印象で聴くことが出来ますし
Cメロのところで、今までのメッセージを補うように重ねるメッセージ
そして、ふたたびサビへつなげることで、開放的な感じを
よく出していると思いますよ。
青春の懊悩がこのバンドのテーマであるならば
「げんしけん」のテーマを歌っているところに
シンクロニシティーを感じるのですけど。
デビューの「日本ブレイク工業」から比べると、洗練された感じです。


♪「KIRARI」 遠坂凛(CV植田佳奈)
 TV「Fate/stay night」イメージソング

90年代の初頭に、遊佐未森、さねよしいさ子、鈴木祥子といった
ポップでネオアコの系譜をひく女性シンガーが流行ったことがありまして
僕はだいぶん彼女らの洗礼をうけまして、
スウェーディッシュポップに興味を持ったのはここからなのです。
この曲は、そんな後継ともいうべき楽曲なのです。
アコースティックギターのカッティングに、
跳ねるような十六分のシンセの音がのっかったイントロも、
カワイラシイ声の主旋律に対する面白いストリングスの対旋律も、
フィルインやブレイクを効果的に使っているドラムとのビートも
パーカッションの使い方とかも、いかにもで、良いですね。
川井憲次さんの作・編曲の妙という部分ですか。
総じて、本当に明るく爽やかで軽やかな曲です。
それに植田さんのかわいらしいボーカルが
よくあっていまして、コーラスのところとかもかわいーなーと思うのです。
植田さんの曲については、以前この番組で
「佐倉蜜柑」名義の曲もかけているのですが、
当たり前のことなのですが、きちんと声を使い分けているところが、
流石、と、彼女のウマさを感じます。


いよいよ、来週は、100回記念。
多くの人にお世話になってここまで来ました。
そんな人たちに感謝の意をこめつつ、
番組の今までの大まかな流れと
今までかけてきたお気に入りの曲を少し大目に
あなたにお届けしたいと思います。

よろしければ100回にむけてコメントをいただけるとありがたいです。

それではまた、来週
ごきげんよう。


FURANO History Factory(略称F.H.F.)
ふらのヒストリーファクトリー
コールサインJOZZ1ASFM 周波数77.1Mhz
富良野市とその近郊で聴くことが出来る、
コミュニティーFM「ラジオふらの」で、
毎週月曜16時〜17時まで放送中です
(再放送は日曜日18時〜19時)

comment

Secret

聴きたかった・・・・・

今日は仕事で聴けなかったのですが
99回目の放送で99ブルースをかけるとは
やりますなあ・・・・
私も99回まで続いていたら真似しちゃおうかなe-285
来週は100回記念ですね
長寿番組目指してがんばってくださいね

ありがとうございます

みかん様>
ご無沙汰しております。
コメントありがとうございます。
「最近のコメント」欄にお名前を見たとき、
てっきり、99ブルースを流して、いつものアイサツ(一週間のご無沙汰いかがお過ごしだったでしょうか〜FBCコモンですどうぞよろしく♪)を述べた後に、「今日は佐野元春の99ブルースにのせてお送りしています。佐野元春がかかったからといって「みかんの音楽室♪」じゃないですよ」などと言ってしまったことに対することかと思っていました(汗&名前を出させてもらってしまいました。事後承諾でスイマセン)。
日曜日FRCタイムの2時間前にも流れるらしいので、よろしければ…。
何とか100回から一回でも多く続くように頑張りたいと思います。これからもよろしければおつきあいのほどよろしくお願いいたします
プロフィール

Author:イトー×ani:歴史の旅のナビゲーターを自称


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