1月26日の当ブログにも書きましたが、
Kalafinaの武道館ライブを控えた、私と同行した畏友p氏の2名。
空港から真っ先にむかったのが、神保町の『キッチン南海』さんです。


『キッチン南海』といえば、しょうが焼きやヒラメフライ、クリームコロッケなど
魅惑の洋食メニューに加えて、黒っぽい色合いが食欲をかきたてる
カツカレーをはじめとしたカレーが大人気である、
神保町のサラリーマンや古本フリークをとりこにしてやまない
B級グルメの聖地的存在のお店です。

こちらは日曜日と祝定休なのに加えて、盆暮れ正月はお休みという
難易度がタカいので、盆暮れの、お祭り絡みで上京することがほとんどな
私にとっては、若干ハードルが高いお店です。
お祭りの都度、本屋さんをシバくために神保町へ行きますが、
その都度、キッチン南海のお休みを確認して、
残念な思いをしていたのです。

だからこそ、平日の東京行きとかは貴重なチャンスというわけです。

さらに同行者の畏友p氏は重度の南海中毒。
さらに、南海に行ったらカツカレーを食べなければ死んでしまう呪いをかけられています。

ということで、神保町の駅から階段を上がり外へ。
路地にはいって歩みを進めると、軽く漂ってくる
中毒性のある濃いカレーの香りです。

細い路地からすずらん通りに出ると、1時を回った時間帯ですが
前に8人くらいの列ができています。が、今日は南海のメニューを食べに来た。
ということで、オトナシク列にならんで、しばし待った後に、
私は、クリームコロッケしょうが焼きライスを、
p氏はカツカレーの大盛り、キャベツトッピングをいただいて、
大満足で、武道館へむかったのです。

そのときは、狙っていたヒラメフライが食べられなかったので
次こそはヒラメフライ食べるぞー
と思っていたのです。








ライブが終わって2週間後の2月6日、
ツイッター上に突如、

【悲報】神保町のキッチン南海が立ち退きに

というツイートがあがりました。


えええええ


さらに、

キッチン南海の立ち退きは、隣の「おにぎりの小林」が閉店になったのと連動していて、さらには裏手の「ふらいぱん」がなくなったのも、この一帯がまとめて再開発されるから、らしい(近辺の事情通による)。


というツイートもあわせて、拡散されたということで、
噂が一気に広がったというわけです。



孤独のグルメ巡礼をきっかけにして、古きよき昭和の時代の定食屋さんに
足を運ぶ機会が増えたのですが、ここっていいお店だな~
と思ったお店が、どんどんと閉店しているという
昨今の事情を考えると、すごく噂は信憑性がありました。

しかも、件のKalafinaライブのときも、おにぎりの小林さんの店主の方が書かれた
「商業高校を卒業後、家業の果物店で働き、貧乏と戦いながら、
店の形態も変り、平成十五年よりおにぎり店として、再スタート
町会、商店街はじめ大勢のお客様にささえていただきました」
「私たちも後期高齢者となり、出来れば神保町で骨をうずめたいと
思っておりましたが、残念ながら事情が許さず、退去することになりました」
「※涙で文字がにじんでしまい貼るのがおくれました わかってください」といった
約500字に及ぶ悲痛な叫びのような張り紙も見ていましたし…

ならば、3月の静岡遠征、飛行機は新千歳羽田で都内に入って、
新幹線で静岡に行くので、その間で、無理やりでも予定を作って、
南海でヒラメフライやら、カツカレーとか食べなきゃならないかねぇ
さらに、4月も上京する用事を作って、食べに行かなければならないかねぇ。
なんてことまで考えたりして。

とはいえ、立ち退きを知らせるツイートには
閉店案内の張り紙などはなく、当然お店の方の声もなく
ネット検索しても閉店に関する情報はこれらのツイート以外にはない状態でした。

が、やはり、都内再開発下での名店消失という、
ありがちな話を信じてしまっていたのです。

ということで、3月の遠征時には南海は営業をしているのか
と調べたのですが、そんな今日、こんな記事をみつけました。


カレーの街・神保町の老舗行列店が閉店騒動!? 突如、SNS上に拡散した“悲報”の真相
週プレNEWS 2/9 11:00配信

記事は、キッチン南海が閉店するツイートと、それわめぐるリアクションを
紹介した後に、実際にお店に出向いています。

引用します。

「第一報が流された翌日(2月7日)の夜、店へと向かった。店前に着くと、明かりのある店内ではサラリーマン数名がカウンター席でカレーを食べていた。まだ営業していたことにホッとしつつも、「これで最後…」かもしれないカレーを頬張る客の背中がどこか寂しげに映った。

夜8時の閉店を外で待っていると、会社の同僚らしい中年男性とOLが立ち止まり、店を指さして言葉を交わした。「ココ閉店になるって」「ホントに?」「ツイッターに上がってた」「淋しいなぁ。あと何回食べられるんだろ」「明日、ランチに来よっか…」。

ツイッターの拡散力に驚くとともに、中年男性の声が頭の中でリピート再生された――「あと、何回食べられるんだろ」。1日2食をキッチン南海で、なんて日もあったが、安くてうまいあの“庶民派カレー”が食べられなくなると思うとやっぱり淋しくなる…。

閉店時刻を過ぎて客が出払った頃、複雑な気持ちで店の扉を開けた。」


そして、さらにお店の方に取材をしています。


社長「なんでしょ?」
記者「ツイッターにこちらの店が立ち退きになるという情報が出ていますが…。」
社長「ツイッター…何、それ?」
記「インターネット上で、この店が閉店になるって情報が流されてまして…。本当ですか?」
社長「デマですよ。閉店しないし、そんな予定もない」
店員「今日、何人かお客さんから同じことを聞かれましたよ…」
社長「なんでウチが閉店しなきゃなんないの?」
記「なんでも、『再開発』の影響でと。」
社長「あぁ、公的なもんじゃなく不動産屋のね。確かにそんな話は前から聞いてますよ。
5年前、この区画のオーナーがその不動産屋に変わって、家賃を上げたの。前の大家は
坪1万5千円で安くしてくれてたんだけど、『相場並みにする』って5割は上がったかな」
記者「それで周辺の店舗も立ち退かざるをえなくなったと。」
社長「ウチは払えてるけど、家賃の値上げが辛かったらしい。不動産屋もこの辺りの
土地を安く買ったんでしょうね。で、古い店に『出て行ってくれ』と条件を出して、
立ち退かせれば高く売れるわけでしょ?儲けは大変なモノ。よくある不動産商売ですよ」
記「でも、『キッチン南海』さんは立ち退かないんですね?」
社長「ウチは何億積まれてもやめるつもりはありません」

というやりとりが載っていたのです。

情報ソースがあいまいな、ツイートよりも信憑性のある
当事者をキチンと取材している、しかも署名記事で、閉店の噂にまつわる
疑惑がデマであるとはっきり晴らされたというわけです。

久々にスキッとした記事でした。


さらに取材によって、【悲報】の発信者がそんな情報を流したのは
「店から直接知れた情報じゃなく、『飲み屋で他人から聞いた話を投稿してしまった』
と言っていました」と言っていたことまで明らかにしました。


久々に、取材をしっかりすることの大切さについて
考えさせられたニュースでした。



とまれ、よかったですが、こんな文を書いていると
また、あの空間で、カツカレーなりフライなどを食べたくなってしまうという
セルフ飯テロ状態なのですがww





ってことで。(´・ω・)ノシ
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