Kalafinaのライブは史上最強によかったです。
仕事テンパってましたが、行ってよかった。
というか、テンパっている時期だからこそ、いろいろ注入しなければ
そんなテンションでしたが、予想通りパワーを注入されてかえってきました。

そんなライブのたれめに上京。今回の同行者畏友p氏と合流するために
御茶ノ水について連絡をとりますと
「いま、sさんとスヰートポーヅにいるんスけど」
とのこと。ならばそこで合流しましょう。
しかも、スヰートポーヅなら、巡礼にもなるじゃないですか。まさに一石二鳥。
今回は、1泊2日の強行軍。当初は18日の昼は、炎の酒鍋でも食うかと
p氏とも話をしていたのですが、立川で映画を見るので、こちらは断念。
17日もライブ終わりは遅いので久住巡礼は困難。
ということで、今回久住はあきらめていたのですが、まさかのお誘いです。

ということで、ホイホイお店に向かいました。
ま、神保町に来るのは、二週間前に神宮で野球を見たとき以来ですけど。

そして、靖国通りから、なら、駄目もとで一本道をすすんでいくと。
ミロンガ・ヌオーバ ラドリオといった、純喫茶の看板が見えますが
そちらを横目にすずらん通りへ。

前回訪れたときは、僕が入った直後に行列ができたので、
4時30分過ぎなので、開店直後は大丈夫と思っていた通り、
スヰートポーヅさんは珍しく列がありません。

「包子餃子」と書かれた黄色い看板とか、店の外に飾られている、
味があって伝統を感じることが出来るショウケースの中の見本を見ながら
迷わず店内へ入ります。

神保町は、日清戦争後から華人がたくさん渡ってきていて、
チャイナタウン的な様相を呈していたそうですが、
その名残で美味しい中華料理屋さんが多いです。
そんななかでも、こじんまりとした街の中華屋さんの趣があるお店が、
こちら「スヰートポーヅ」さんです。
中国・満州で5年間餃子店を営業した主人が帰国後の1936年
「満州食堂」として創業して、その後、昭和30年に
餃子専門店になったという歴史のあるお店で、
以前から神保町をぶらぶらしていた時に行くお店でした。

更に、こちら「食の軍師」の一巻に所収されていて、
腹減った客を惑わせる「罠餃子」という概念をボクに教えてくれた「餃子の軍師」の中に、
主人公本郷が餃子行脚をするなかで、実在が確認出来るお店として、
一コマだけですが出てきます。
「少し冷ましてだすのか。」といった本郷の台詞も、
かつて食べた時の記憶を呼び起こしてくれますし、
箸袋に『スヰート』と書いてあるので、間違いない、こちらです。

さて、中に入ると、p氏とsさんが待っています。
いやーどうもどうもと旧交を暖めると、
早速ビールを進められます。これはいただきます。
あー、昼から飲む二週間ぶりのビールはしみます。

すでにオーダーは済んでいるとのこと。聞いたら、焼き餃子と天津包子をオーダーした
とのことです。
こちらは、餃子・包子は、焼き餃子・水餃子・天津包子の
三品しかありません。この潔さがいいです。
前回こちらのお店を訪れたときは
「この日は焼き餃子と水ぎょうざしか出来ませんが」などと言われましたので
王道の餃子ライス(8コ)と瓶ビールをオーダーして舌鼓を打ったのです。
焼き餃子、水餃子は今まで食べたことありましたが、天津包子ははじめてです。

ということで、そのオーダーに乗っかります。
店内は間口も控えめで、奥行きもそこまでないなかに、
四人がけの机が左右に並んでいるシンプルな作りで、
鉄の足がなつかしいパイプイスにテーブルという、昔の大衆食堂です。
店舗は古いのですが、丁寧に清掃されていて、こんなところもいい感じです。

ついているNHKテレビを見たり、今日のライブの期待についての話とか
カープの話をしながら待つことしばし。

まずは最初に出てきたのが天津包子です。
口をキュッとすぼめられた感じでまとめられた厚そうで
やわらかそうな皮は水蒸気でテラテラと光っています。
あー、これは美味しいやつです。

しょうゆと酢とラー油と一味でたれを作って軽くつけてから
かぶりつきますと、まずは厚手の皮が柔らかい。ふわふわです。
この小麦の味がいい感じですが、
すぐに豚肉のしっかりした味わいと肉滴が口の中にあふれます。

ああ、美味しい。これ。
味わいに深みと広がりを感じます。
中に入っているシイタケが挽肉にさらなるうまみを加えてますし
たけのこの食感もうれしいです。
この餡、餃子とは異なりますが、これがふわふわの皮にあいますね。
そして、うまみがしっかりとあるのに、食べたらうまみがすっと引いて
あっさりしているので何個でも食べられる感じです。
これはいいですね。
ビールも進みますよ。

そして、しばらくして登場したのが、
白いお皿に丁寧に並べられた棒状の餃子が8本。
脂でテラテラしていて、きつね色の焼き色もウマそうです。

では、餃子もいただきましょう。
ついてきたタレに酢をたらして、一味を多めにふってから、
最初は軽くつけて豪快にかぶりつきます。

餃子は棒餃子ですから、びっちりと淵を合わせて皺を作りながら
包まれているのではなく、あくまで生地をふわっと包み込んだだけ
という状態です。両側も閉じていないので中も軽く見えます。
が、そんな皮は適度にモッチリしていて、焦げ目はほどよくサックリとしていて、
このモッチリとサックリのバランスがいいです。

最近ではパリパリを強調したり、モチモチを強調したりと、
皮にもいろいろな主張がある餃子が多くて、それはそれで嫌いではないのですが、
さりげなく、かつオイしい味わいってのが、まずはいいです。
皮自体もしっかりと小麦の味がしますし、熟練の技を感じます。

中の餡は、肉が多めで、他にはネギと生姜と
あとは白菜かキャベツが入ってるかな?という味ですが、
荒く挽かれたお肉ならではの味わいがこちらも、ほどよい肉滴が
噛むと口の中に溢れてきます。
皮を噛み破ると、肉滴がだくだく出てくるタイプではないですが、
適度な肉滴の量と他の具の味わいと、皮との味わいのバランスが絶妙です。

しかも、生姜やネギが効いているせいか、さっぱりとした味わいが 後を引く感じで、
これがいくらでもばくばく食べられる正体です。
普通、餃子でバクバクと本能のまま食べると、口の中が大火傷すること必至ですが、
が、こちらは大丈夫。かるく冷ましているところもサービスのうちなのです。
ニンニクは入ってませんが、お店のお品書きに
中国ではニンニクの好きな人はニンニクをまるのまま齧りながら餃子を食べるので、
中味には入れません
と書かれています。でも美味しいからいいかです。

そんな餃子欲をみたしてくれる餃子です。餡と皮のバランスもよければ、
それぞれがどこか突出した特徴があるというわけではないですが、
ほどほどとは凡庸とイコールではなく、哲学的見地の中庸というか、
その計算されたバランスがウマさの正体なのだなぁと、
神保町の街の雰囲気にヤられてしまって、高踏的な思索を巡らします。

が、やはり大上段に構えたのではなく、
実直な味わいがこころからほっと出来ます。
これはいい餃子だ。

そして、ビールにもあいます。昼から餃子で飲むビールって 最高です。
p氏は「そこまで冷ましているって感じはしないですな」
と軍師ネタをかまします。
私も「本郷は「少し冷ましてだすのか。」と、少しって言ってるから(震え声)」
なんて会話で盛り上がったりして。
でも、私もp氏も、いま本郷播といったら
シン・ゴジラの巨災対メンバー厚労省の森課長なんですけど、
というか、森課長がカップラーメン食べるシーンで、
誰と勝負してるんだ、などと思ってしまう、
ドラマ食の軍師バカな私であります。

お店のおばちゃんは慣れた感じで終始てきぱきと客をさばいていまして、
しかもそれがイカニモイソガシイオーラを出しているわけではなく
自然にさりげない姿勢なのもいいですね。
ということでそんなお店の方にお勘定をすませて、
お店をあとにして、武道館へとむかったのでした。




ってことで。 (´・ω・)ノシ
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