現在仕事で忙しいため、なかなかニュースなどをチェック出来ない身ですが、
ふと、見たネットニュースで、身体が固まってしまいました。

それは、ZABADAKの吉良知彦さんがご逝去されたという記事です。


音楽ナタリーの記事を一部引用させていただきます。


「ZABADAKの吉良知彦(Vo, G)が
7月3日に亡くなったことが明らかになった。56歳だった。

これは本日7月6日にZABADAKの小峰公子(Vo, Accordion)がバンドのオフィシャルサイトで発表したもので、具体的な死因は明かされていない。葬儀はすでに親族と近親者のみで執り行われたとのことで、8月7日夕方から都内でファンを迎えてのお別れの会の開催を予定しているという。

吉良は3月に東京・東京キネマ倶楽部で行われたZABADAKの結成30周年記念ライブの際に体調を崩したが、1カ月ほど療養したのち5月末から京都、兵庫、愛知、山梨でツアーを敢行。秋にはギタスズ(ギターと鈴と譜面台と私)としての関西と東北を回るツアーが吉良自身により企画されており、彼は今後の活動の準備を意欲的に進めていたという。

ZABADAKの今後の活動については現時点では未定とのこと。小峰はファンに向けて「私達にとって、皆さまの応援は、どんなに心強かったことでしょう。吉良知彦が去っても、zabadakの音楽がこれまでと変わらずに、皆さまのなかに生き続けることを心から願っています」とコメントしている。」

引用終わりです。



僕自身、ZABADAKの新譜を追いかけたり、ライブにも行ったりして、
ハマって聞いていた20代の頃は、吉良知彦さんと、上野洋子さんのバンドでした
(デビュー当時は、加えてドラムの松田さんがいました)

が、90年代に上野さんののれんわけで吉良さんのソロユニットになりまして
その後は吉良さんの奥さんである小峰公子さんがボーカルをつとめていました。


僕は、最初「PARCO」のCMで聞いた「ポーランド」で
その不思議な曲調とリズムに惹かれて、意識して聞くようになったときに

並行してハマっていたマンガ家の「わかつきめぐみ」さんや「日渡早紀」さんが
単行本の4分の1スペースとか、マンガ情報誌「ぱふ」誌上でのインタビューでの
好きな音楽でZABADAKの名前をあげていたことから
更に加熱して一気にハマりました。

様々な国の音楽をベースとした無国籍なサウンドと
ハチロクや5/8などの複雑なリズムに
澄んだボーカルと、熱く語りかけるボーカルのハーモニーや、
情熱的なギターサウンド。さらに絡みつく様々な民族楽器などの組み合わせが
私の脳髄を直撃しました。

パンフルートの澄んだ音も、リコーダーの素朴な響きも
アコーディオンの妖艶な音色も、シロフォンの軽快な音も
すべてZabadakの音楽で魅力を再認識したものですし、
私以外にもそういう人が多いようですが、
ケルト音楽などの奥深さに気づかされるとともに、
ヨーロッパの民族音楽の多様性にハマるきっかけとなりました。

いわゆる商業主義的な音楽の対極を行く音でありながら
しっかりと、ポピュリズムをもっているというところが、聴いてていて気持ちいい感じで、
アイリッシュトラッド風味を日本のポピュラー音楽に
持ち込んだ先駆者といっても過言ではないのかもしれませんし、
テレビCMだったり、番組テーマやBGMなどで多く採用されるなかで、
次第に耳馴染みが出来てきて、
このあとのケイトブッシュやエンヤのブームの
水先案内人的な役割を果たしていたかも知れません。


個人的な話しですが、現在、私自身が梶浦さんの音楽にハマっている土台は、
この時期に、ZABADAKとかKARAKとか、新居昭乃さんとか、葛生千夏さんとかの
音楽体験が気持ち良くて、現在このような奔放で気持ちいい音楽を味わうことが出来るのが
梶浦さんの音楽だからかもしれません。


しかも、個人的な話しが続きますが、2006年のことです。

私がラジオふらので、ボランティアパーソナリティーをしている時に、
ZABADAKが富良野でライブがあった前日、スタジオ生ライブがあったので、
超至近距離で「遠い音楽」を聞かせて頂いたり、
その後、握手をしていただいたり、持って行ったLDにサインをしていただいたり
したこともありました。

興奮して、何を話したかはよく覚えていないのですが
僕がZABADAKだけでなく、小峰さんがかつてボーカルをされていた
KARAKのアルバムも持っている話をしたり、
CDにもなった「シアターコクーン」でのライブで盛り上がって
歓声を上げたのが、CDに入った旨の話をした時に
小峰さんに「それじゃぁ、明日も盛り上がってくださいね」と
笑顔で言われたのは覚えています。

あと、サインのために差し出した僕が持っていったLDにもビックリされていましたし。

そりゃあ、人口25000人規模の市に、こんなもの持っている人が
存在していること自体が想定外でしょう。

サインをもらうこととかを考えたらLDやLPのサイズって、いいなち思ったのです。


翌日、ライブに行った時は、キャパ60人くらいの小さいハコということもあったのですが、
客席と、吉良さん・小峰さんがスゴく近いし、歌声どころか、息遣いまで聞こえてきてドキドキしました。
吉良さんの歌声、小峰さんの歌声、それぞれのハーモニー
すべてが美しく、自分はすごくステキな空間にいることの幸せに感謝しました。

そこで「夜毎、神話がたどりつくところ」「Psi trailing」
「遠い音楽」「EASY GOING」といった、10年以上前のナンバーを
何曲か演奏されるのですが、不意に、この曲を聴いていたときに並行して読んだ
わかつきめぐみさん 日渡早紀さん 水原賢治さんの本のことを思い出してしまいます。

わかつきさんや日渡さんは前述のとおり、水原賢治さんは、自身のマンガ「恋ヶ窪スケッチブック」に
「吉良知彦」センパイと、「小峰公子」さんというキャラクターを出していましたし…

また、一緒にZABADAKを聞いていた
現在は音信が途絶えてしまった友人のことも思い出したり
記憶の奥底に眠っていたものがブワーッとよみがえって来る
つくずく人の記憶は不思議なものだし、時の流れも不思議なものだと感じたのですが、


思えば、それが、彼の生歌を聴いた最後になったというわけです。


上の引用にもありましたが、30周年記念をはじめとして
様々なツアーに精力的に取り組んでいた矢先のことでした。

音楽は一期一会ですし、聴ける時に聴いておかなければということを改めて認識させてくれますし、
ありきたりの言葉ですが、佳人薄命、57歳だなんて、逝くのが早すぎです。

死因については、よくわかりませんが、また、お別れの会の時に
なんらかの発表があるのかもしれません。
〈この時期は、大お祭りの直前の本職の追い込みで
ザンネンながら東京には行けないのですが…〉


とまれ、美しい音楽と多くの思い出をありがとうございました。

謹んでお悔やみ申し上げるとともに、心から哀悼の意を捧げます。


ちなみにこちらが公式HPです。
http://www.zabadak.net/information/2016/0402_20160706_notice.html
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