3月も残すところあと2日。
このところ、暖かい日が続き、例年よりも雪解けが早い羊蹄山麓です。

さて、プロ野球も開幕しまして、今週末は、いよいよ広島に乗り込みます。
今年初の野球遠征です。
ちょうど訪れる日は広島で桜が満開との予報が出ている日です。
桜とカープの勝利の両方が楽しめる遠征になればいいなと思います。

そんな始まるものもあれば、終わるものもあるのがこの時期です。
先日、当ブログで、3月12日札幌発のはまなすと、
3月13日、青森発のスーパー白鳥1号に乗った話を書きました。

大満足な、僕的最後のはまなす、そして白鳥でした。
詳細はブログを読んでいただければ有難いです。

そして更に今回のダイヤ改正で、最後になるものもありまして、
そちらの遠征も計画した旨、当ブログに書いたのですが、
無事計画を遂行したので、ご報告させていただきます。

3月25日は、道内で8つの駅が同時に廃止されます。
この日は金曜日ということですし、脂っこい仕事は事前に片付けておいたので、
午後からは休みが取れる模様です。
一日有休をいただいて白滝シリーズにいくのも惹かれたのですが、
午前中はどうしてもはずせない仕事がありました。
と、いうことで、最後まで鷲ノ巣駅と迷ったのですが、
向かったのが石勝線の東追分駅です。

私のシュミを知っていて、私が午後から有給をとったことを知った同僚が
「何、新幹線乗りに行くの」と聞きますが
「いや、逆、ダイヤ改正で消える駅に行ってくる」
「あ、なるほど、そっちね」といわれました。


そして、計画では、この日は、最後に川端駅を出るのが21時をまわるということで、
あらかじめ千歳に宿をとって臨みました。

仕事を終わらせて車を走らせて、千歳へ。
千歳の宿のチェックインを済ませて、軽く休憩をしたのちに
車を追分駅に走らせます。

余裕を持っていきたかったので、東千歳~追分町間は、
高速道路をつかったりして。だいたい30分強で追分駅に到着。

追分 16時35分発 2641D
糸井発 夕張行きに乗ります。
来た車両は、青く塗色されたキハ40の350番台の車両。

優駿浪漫 と 書かれていて、これって日高本線の車両です。

中には、日高本線の宣伝が書かれています。
現在、休止中だからまわされてきた車両です。
糸井発で室蘭本線から入ってくる車両なので、
苫小牧から回されてくるのも納得です。

とはいえ、日高本線で運用される車両の中に
日高本線休止のお知らせが書かれているのも
寂しい感じです。中には、地元の人風の人と、同行者が数名です。

そんなことを感じながら、6分ほどで東追分に16 40分着

ああ、久しぶりに帰ってきました。
降りた人は、私を入れて3人ほどです。

しばらく前の天気予報では雨予報だったのですが、
いい天気になってよかったです。青い空とホームから見える
見渡す限りの畑が作り上げる地平線の景色が
帰ってきた気分を盛り上げてくれます。
雪解けの季節なので土が出ていますが、それでも広々とした空間に
遠くに見える防風林や雑木林。
丘陵状になっているので地平線のようにも見えます。
美瑛の高原のど真ん中に駅が置かれた感じで、
こんなシチュエーションの駅って道内ではここだけです。


前回来たときは雪で一面真っ白でした。それもまた、北海道らしい一光景でした。
ただ、初夏とかだったら、菜の花が、
そして、夏とかだったら、きれいな牧草なり、とうもろこしなりが
生い茂る中の駅の風情を堪能できるのですが、
もう、その風景をホームの上から見ることはできません。

降り立った向かいのホーム越しにも、酪農家とか雑木林などがある
のどかな光景で、これぞ北海道の駅です。

この駅は、相対式ホーム2面2線のホームにかかる跨線橋の
入口部分にアルミサッシのドアがあって、待合室になっています。

景色を堪能したのちに、跨線橋をわたって、上り線のホームへ

跨線橋からの景色も絶景です。

階段を下りて、カラカラとドアを横開きして中へ入ると、
前回行ったときは、 据付のいすこそありませんでしたが、
駅ノートの管理人さんが設置したテーブルと、真新しい椅子が置かれていまして

さらにはテーブルの上には駅ノートとともに
小さいクマのぬいぐるみとかがお出迎えしてくれて、
ビニール傘も置かれているのを含めて、
こんなところも、温かみを感じたのですが、

その一切が撤去されていまして、
「東追分駅の廃止について」と書かれた
JR追分駅長名の張り紙とともに、

「夢をありがとう
 東追分駅よ永遠に…  J.」
と書かれた紙が掲げられています。

これは、テーブルやいすが駅ノートの管理人さんによって
片付けられて、その代わりにメッセージが掲げられたのだろう
と思ったのでした。

「東追分駅よ永遠に…」
じわじわとしみてくるメッセージです。

ホーム上では、この日のためにきた追分駅の駅長さん〔と、あとで知りました〕が、
「あの列車〔糸井発夕張行き〕も、今日でなくなるんですよね」
なんて話を、カメラ片手にあちらこちら写真に取っている人に話したりとか、
子供連れの女性のお客さんに、新聞記者さんが
取材をしたりしています。


次に乗るJRが17時21分発なので、しばらく駅の周りを散策します。
というか、ここにきたら、やはりあの場所です。

『secret base~君がくれたもの~』のPVの中で、
まさにおんぼろバスが土煙を巻き上げながら走っていった
砂利道や、「金麦」のCMの景色が見える踏切です。

スノーシェルターの横を歩いていくと、その踏み切りがありました。


以前も書きましたが、東追分の駅に来るかなり前、
ZONEにハマっていたときに、『secret base~君がくれたもの~』の
PVに出てきた廃消防車を見に、ここらへんって、畏友p氏と一緒に
車で走り回ったところです。

ああ、別れの歌がよく似合う場所に本当に別れが訪れるのです。
せつないよね♪です。



この青い空と直線で区切られる畑。
その果てまで続くような砂利道の一本道。
そして、アクセントをつける防風林。

この景色だけでも、ここにくる価値があります・



その前後も、特急が通過する様子を見たり、
あちこちを見て回ったりしたのですが、 やはり時間が足りなかったですが、
まだ、あと2回来ますので、最初はこれくらいにして、

東追分駅 17時21分発 2636D に乗りこんで、いったん追分へ。
追分駅に、17時26分着。
駅構内に飾られている昔の地図とか、追分町史の写しなどを見ることに
時間を費やして、しだいに日が沈んでいく中、

追分駅 18時19分発 2643Dに乗り込みます。
東追分駅に 18時25分着。まだ、西の空は赤みが残っていて、
ここもいい感じです。
この時も5~6人の人がホームやあちこちで写真を写したりしています。

東追分 19時09分発 2640D は、やや遅れて入ってきました。
追分駅には 19時23分ころに着。
本当は、ここで夕食を食べる予定でしたが、列車の到着が遅れたということで、
川端駅前の商店で夕食は購入することにして、川端駅へ車で向かいます。
ラジオからはファイターズの開幕戦の模様が流れてきます。
この日の実況アナウンサーは川畑さん。川端駅に向かう途中で聞くナイターの実況が
カワバタさんってのも、なんか因縁めいてます。

あと、ラジオの中で、交通情報が流れてきて、JRの札幌圏のダイヤがだいぶ乱れているようです。
今日はダイヤ改正前の最終日だし、明日は新幹線の開業日なのに
このタイミングでも事故がおきるのが、なんというか。

そんなのを聞きながら、19時45分頃、川端駅着。
まずは、駅前のお店で夕食のため、卵サンドと混ぜご飯のおにぎりを調達。
駅の中でいただきます。

川端駅は車で前を何度も通ったことがありましたが、
駅の中に入るのははじめてです。

見ると、駅ノートも置かれています。結構長文がしっかりと書かれていて読むのも面白いです。
しかも、駅ノートを置いてくれた人が、埼玉の、私の実家があるお隣の町の人で
なんか親近感を持ちました。

そんなご飯食べたり、駅ノートを読んだり書いたりしているうちに、
時間が過ぎたので、ホームへ。

川端駅 20時10分発 2642D に乗り込みます。

それにしても、この行程で行くと、東追分の下りと上りの
両方の列車に乗れるので、同じこと考えている人がいるかな
と思ったのですが、私だけでした。

列車の中には数人のお客さん。いずれも同士風です。
そんなことを考えながら、東追分駅に20時16分着

さすがに今までより一番人が多いです。

夜の薄暗い駅もいいものだなと、 思って、同士風の人が
新聞記者の方とお話をしているのに耳を傾けたりしていると、
「どちらからおいでになったんですか」と話かけられましたので
「ええ、小樽のほうから…」などといった会話をきっかけに
駅がなくなることが寂しいといった会話が続きますが、

「駅ノートとか、撤去されたのが残念ですよね」という僕の話に
「火曜日に撤去したみたいです。」といった会話がきっかけになって、
「あの、ノート、僕が置いたんです」とのこと。

えええええ、駅ノートの管理人様でしたか。
僕も書き込みさせていただきました、ありがとうございました
と感謝の意をあらわすと、先方の方もうれしそうでした。

「旅の想い出を書いたり、駅ノートを書いた時の自分に逢えるので
いいですよね」などと語ってくれたのですが、
「置いた椅子とか、駅ノートコピーしたやつとかもってかれちゃって
もう限界かなと思ったんです。」などと、こちらも寂しそうです。

金華駅の時刻表といい、ヒドいやつがいるものです。
そんな話をしていると、マスコミの方や、同好の士も話に加わってきて、
話ももりあがりますし、追分駅の駅長さんもいろいろと教えてくれます。
改めて愛されています。
〔あと、札幌圏のダイヤの乱れについては、「まだ原因不明なんです」などと言ってました。〕

後日ニュースで見たのですが、他の駅のようなセレモニーは特にありませんでしたが、
こういうホノボノとしたのも悪くないです。
空を見ると白い月がきれいです。冬の大三角形もはっきりと見えます。
なんて、駅と駅周りを堪能しているうちに、時間は刻一刻と過ぎていきます。

そして、その時間がきました。

東追分駅 20時56分発 2647Dの入線です。
僕は20人弱の同士に見守られながら列車に乗ります。
乗り込んだのは私一人。そしてすでに乗っている人も一人しかいません。
二人と空気を載せたキハ40が、東追分駅を出発します。
運転手さんに許可をもらって、整理券を数枚取りました。
東追分と印字された最後の整理券です。

あああ、本当に終わりです。ありがとうございました。
ホームにいる人が手を振るので、手を振りかえします。
そして、すべてが終わったことを感じながら、ディーゼルの音に目が潤んできます。

♪君が最後まで 心から ”ありがとう”叫んでたこと 知ってたよ
 涙をこらえて 笑顔でさようなら せつないよね
 最高の思い出を・・・
 最高の思い出を・・・♪

東追分のあのときを切り取った映像とリンクする名曲の一節が
脳裏で再生されます。

そんななか列車はすすみ、川端駅  21時03分着
「行ってきます」と書いた駅ノートに「帰ってきました」とメッセージを残して、車に乗り込みます。
千歳の宿に戻る途中、東追分駅にはまだ明かりがついています。

これを見るのも今日が最後と、再びせつなくなりながらも、
この日の駅訪問を締めたわけでした。




では、また(´・ω・)ノシ
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