Kalafina LIVE TOUR 2015~2016 "far on the water" Special FINAL
@東京国際フォーラム ホールAの初日を終えて、翌日。
この日は、special final の最終日もありますが、
その前に映画を見て、さらに前に「食の軍師」巡礼をします。

最初は立川で映画を見る予定が、映画館が満員なのと時程があわずに消えたので、
そのウサを晴らすべく、巡礼でパーっと高いものでも食べて
ヤクを落としていこうということ(その後、別の映画館で映画鑑賞は復活)と、
この時にお世話になった宿が水天宮と人形町の中間で、
そこから地下鉄で一本で行けるということで、向かったのが、南千住。

「食の軍師」3(泉昌之 著 日本文芸社 ニチブンコミックス)の
攻城の八 鰻の名城 に登場した南千住の「尾花」さん(マンガ内では尾化)です。

コミックの中では、

来る用事のない 都内の蛮地   キョロキョロ どこだ?
ム! 電柱に 道標が / 近いぞ!!
う あそこだ!!
う者なら、知らぬ者はもぐり / 音に聞く名城「尾化」!!



と書かれてました。
う者なら、知らぬ者はもぐりなお店だそうです。これは楽しみ。

宿を10時にチェックアウトしたのちに、人形町駅近くの本屋で、
待ち時間対策のための文庫本などの買い物をして
日比谷線で南千住へ。駅に到着したのが10時40分。

南千住に降り立つのは、コミック版「孤独のグルメ」の1巻第1話に出てきた
「きぬ川」さんに行く以来です。
あの時は、豚肉炒めライスを食べたゴローちゃん同様、
山谷特有の独特な雰囲気にやや気圧されながら
玉子焼きとご飯と味噌汁とお新香を食べたっけなぁ。

それにしても、山谷のお店から鰻の名店まで、南千住に来る時って、
我ながら振れ幅が極端だなぁ。と、思ったくらいにして

南千住の駅から小塚回向院。ここで、吉田松陰や橋本左内の処刑が執行され、
さらに古くは、ターヘルアナトミアを翻訳するきっかけとなった、
前野良沢や杉田玄白が立ち会った腑分けが行われた場所です。
そんなことに思いをはせながら、その横の、常磐線沿いの道に入ると、
電信柱に、店名と矢印が書かれています。

お店に行くと、瓦屋根を載せた門にはシャッターが降りていますが、
もうすでに10人くらい並んでいます。
まだ開店45分前ですが、さすが、日曜日の超人気店です。

先ほどの本屋さんで買った文庫本を読みながら待つことしばし。
並んでいる人は、お独り様が1人いますが、あとは、若い女性の2人組、
妙齢の男性1女性2の三人組と、メガネかけてデイパックを背負った学生風の男子5人組。
並んでいる人が、バラエティーに飛んでいるのも人気店ならではですかね。

次第に軽く鰻やタレの香りがただよってきます。あー、お腹が減ってきました。

開店5分前くらいにシャッターがガラガラと開きまして、
中からお店の方があらわれます。
この時点で行列は30人くらいになっています。
「何人様ですか」などと、お客に丁寧に対応、
「今しばらくお待ちください」と、シャッターの中へ導いてくれます。
さらに強くなる鰻やたれの香り

威風堂々たる佇まいのお店の敷地内には、伏見稲荷の赤い鳥居と小さな祠があります。
逆側には、マンガにも出てきて本郷も座った入口脇のベンチがあります。

これは、高級旅館か料亭っぽいです。

マンガの中で、本郷は、ここで、


……ズラッ
ズララ
並ぶのキラ~イ… どよ
この蛮地まで 遠征して ひるむでない  バッ
陣を読め!!
春だというのに 冷え込む日だ
お ガララ ごちそうさま
皆、顔赤い ちょっと 飲ってるな  ハハハ
よい鰻屋ほど出て くるまでに時間がかかる 
だから客は待つ間に 「きも焼き」や「うざく」
などで一杯やるのが 習わしだ。

この老城も、当然待つのは 覚悟していたが、まさか 城外でも待たされるとは…
二階もあるようだし でかい城なのに

ガララ  お待たせしました 斉藤様4名様 お揃いでしょうか
ハイ え
やったぁ スタタ
スッ なんだい そーゆーの アリなわけ? ゆるいなぁ
あ、座ズレたら 電気ストーブが あるぞ
座布団の色も 変わった…って、
トランプの 「大貧民」か!!


なんて言ってましたね。

本郷は1時間10分待ちでしたが、私は45分待ち。
ま、アサイチで行ってるから当然ですか。

紺地に白で「うなぎ 尾花」と大書された堂々としたのれんを潜り
老舗旅館のような広い玄関から中へ、玄関土間やつけがまち、上がりかまちなどが
備え付けられた入り口から中へ入ろうとしますと、お店の方が、靴をしまってくれて、
靴の札を渡してくれます。あー、丁寧な対応に上品な気持ちになれます。

店内は、本郷が「あったけ~ おー広いじゃないか」と言ったとおり、広々としていて
四角い座卓が並んでいます。こちらも旅館の大広間の趣です。

私は二人掛けの座卓の前に案内されまして、
そちらに腰を下ろして、本郷と同じメニュー。まずはビールとうざく。
ビールは3種類選べるそうですが、道民のDNAが「サッポロ」と言わせます。
そしてうな重の4500円のほうに肝吸いをつけて、注文します。
うな重は4500円と5300円のがありますが、ここは本郷と同じ物をたべるので
4500円のほうですが、もうこの時点で、贅沢の極みです。
「お土産はいかがいたしますか、」などと聴かれますが、このあとのことを考えて控えます。

まずは出てきた瓶ビールで、突き出しの枝豆や刻まれた胡瓜漬けをいただきます。
枝豆はしっかりとした豆ならではの滋味が口の中に広がり、いい塩加減です、
やや柔らかめなのは、お客さんの年齢層が高いせいですかね。

この日はこのあと映画とライブを控えているので、あまり飲まずに
野暮ですが、ビールでチビチビやります。

すると しばらくしてうざくが登場。
赤い縁など、赤が効果的に使われた磁器の丸い器に入るのは、
白焼きをされた鰻と、彩りも鮮やかな胡瓜と菊です。

見るからに肉厚でいい鰻です。この存在感がうれしいです。
まずは、上の方からつまむと、うなぎ本来のしっかりとした味わいと
調理用の酢がしみていても、ふっくらとした感じの歯ざわりがあって、
三杯酢でさっぱり食べることが出来ます。

鰻の油を味わうのも好きですが、こうやってさっぱりいただくと
また別の良さが見えて来ていいですね。
塩もみしたうえ、軽く酢も効いている胡瓜や菊の味わいも
さっぱりとした感じを引き立ててくれますし、
食べ進めていくうちに、しだいに酢の味わいがつよくなるのもいい感じで。
食べご耐えあるうざくです。

とはいえ、これを食べ尽くしてしまうと鰻までの間がもたない。
お隣の席のお客さんはう巻を、逆どなりのお客さんは焼き鳥を食べていて、
こちらもメチャクチャ美味しそうです。
あと、鯉こくとかも運ばれてきて、それも美味しそう。
そこらへんのものを注文すれば、良かったのですが、
今日は、あくまでも、うな重がメインということで、
うざくとビールで、ちびちび作戦です。
あー、ガルパンを見に行くからって、ここで脳内西住ちゃんが発動しなくてもいいのに。
とはいえ、ま、ちびちびやるのには、変わりません。

食の軍師で、本郷氏は、

遅い、もう40分になる
「うざく」で ビールと酒2本も やってしまった
実はこの店 酔わせて味わかん なくする作戦 なんじゃないのか?   ちびり
あるいは 宮本武蔵の ジラシ作戦     えーい武蔵はまだか


などと言ってますが、まぁ、気持ちはわかる。
とはいえ、鰻を割くところからはじめると、これくらいの時間はかかります。
待つのも味のうち、などと、どこかで聞きかじったようなセリフを独りごち


暫くすると、外で漂っていたタレの香りに加えて、
鰻の油が炭の上におちて、鰻を燻す、いい香りがお店中にたちこめてきます。

40分程度経ったところで、小皿にのった沢庵と白菜のお新香が出てきて、
「まもなく鰻重が出来上がります」と案内されまして、並んだ順番に次々と
鰻重が運ばれてきます。ああ、この香り、たまりません。

そして、鰻重と肝吸いの登場です。

雰囲気のある蓋を開けると、湯気と共にとたんに広がるいい香り。
タレと、油と、炭火で燻された香りです。
見ると、このタレでテラテラっと輝く鰻というビジュアルも美しいです。
この香りと、この見た目。
玉手箱をあけた時のうれしさってこんな感じでしょう。

では早速いただきましょう。

鰻に箸を入れると、この段階でスゴく柔らかいのがわかります。
断面も白い美しさで、身が厚い鰻を口の中にいれると、
タレの見た目こそ濃いものの、うなぎ本来の味を邪魔しない味わいと、
鰻のもつ、しっかりとした味わいが訪れます。
そして、ふわっとした感触はバツグンです。この食感なら、箸を入れても軽く切れるはずです。
この感触は、しっかりと蒸された証拠です。

ほろっとしながら、身がしっかりして軽く弾力があるのも嬉しいですし、
当然ながら、身の味わいもしっかりと旨ければ、
表面の香ばしさと、中のふっくら感じ、
そして皮の独特ぷるっとしたのを残した食感もたまりませんし、橋渡しする油もいいです。
そして、それぞれが独立するのではなく、完全に一体化して
口の中ですっときえるようにとろけます。

そして、鰻が口腔内から消えたあとも、ふわんと味わいや香ばしさが残るとともに、
甘味と辛味と旨味のバランスが良い上品なタレが、軽く後味として残ります。

軽くタレがしみたご飯もふっくらと炊かれたホカホカツヤツヤなもので、
ご飯だけでも美味しいですし、これが、鰻をしっかりと受け止めています。
ウマイウマイと食べすすむと、気がついたら、半分くらいになっているので、
軽く山椒をふりますと、味わいがシャープになります。

鰻もタレもそれぞれ複雑な味わいと旨味を楽しむ事が出来ますが、
山椒でまた別の表情を楽しむのもいいですね。

肝吸は肝と半分に切られた椎茸入っていて、
丁寧にとられた出汁のあじわいとともに、椎茸のいい香りが際立ちます。
肝の処理もいいかんじですし、
割と大ぶりのお椀であるので、これもしっかり楽しめます。

添えられたお新香も美味しいですし、
邪道ですが、それぞれがビールにもあいます。


そして、この、美味しさを感じながら押しつけがましくないさりげない感じが
食べ進めていくうちに、次第に蓄積されてきて、
さらに美味しく感じてくるのです。

これが、本郷の言っていた「うまさが 加速している!!」というヤツです。

マンガの中では、


「大変お待たせ しました うな重です」  ドーン  
おお!
おお これが 4500円の 並重か!
どれ、実力を 拝見させて もらおうか
しかし たまんない 香りではある

ハグッ

ウン… モグ ウン… モグ
…… ゴクリ

ウマイ 確かに ウマイけど なんというか

フツー

この店の蒲焼の 値段は 驚天動地の 一万八千円也!!  ビタッ
それを食べな ければこの城は 落とせんのか?
んな 馬鹿 な!!  バク バク


いったい これは  どういう ことだ…

うな重は もうあと一口 残すのみなのに   ブルブル
依然ウマシ!! うんにゃ、うまさが 加速している!!  モグモグ
一粒たりとも 残せん!!  フガフゴ
はー、  終わってしもた…
完 敗  ※「4」は死を意味する

恐るべき「尾化」 老婆が並んでいた 時点で気づく べきだった
あれなら 老人にも御馳走! 「普通である強さ」を 極限まで極めた名城!!



などと書かれていました。
私は本郷氏と違って最初からウマいなぁ、と思っていましたが、
それでも、加速を感じるのです。


あっぱれ南千住! 今宵は三の輪で 下町飲みだ!
皆の衆 充分に うっぷ んを 晴らす がよい! バサ  オー

です。ごちそうさまでした。大満足です。

時間は12時30分ちょっと前。そのまま南千住の駅に行って、
常磐線・山手線を乗り継いで、池袋の映画館についたのが、13時ちょっと前。

ということで、無事「ガルパン劇場版」に間に合ったというわけでした。

ちなみに、この日は新宿のバルト9でも鰻を食べ終わってから行ける時間帯で
放映していましたが、こちらは、終わりが16時10分でライブしカブるので、
却下をしました。

そして、ガルパンを見終わってから、丸ノ内線で移動して、
Kalafinaのライブ5分前に会場に入場することが出来たというわけです。



ところで、孤独のグルメの巡礼をしている同好の士は
結構多くめにするのですが、食の軍師、芸能グルメストーカーなどの
巡礼をしているものは、そう多くないようで、
ま、作品自体が「孤独のグルメ」に比べてマイナーなのに加えて、
食の軍師は、2巻では、日光とか、小田原とか、城ヶ島とか、牛久とか
関東一円に巡礼場所が広がっていたり
(「孤独のグルメ」も、コミック版ではでは大阪や鳥取やパリに、
ドラマ版では、博多に旭川に台湾まで行かなければなりませんが…)
3巻あたりからは高級店も行っているので軍資金的にも…
というのもあったりして、

芸能グルメストーカーもそうですね。

でも、いつか「近藤」に昼に行って、天ぷらは食わなければいかんなぁ…、
とは思っているのですが…。


ってことで。(´・ω・)ノシ
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