悪意だけじゃない。

しばらく訃報が続いたので、少しイイ話しです。



昔、関東に住んでいた時も、
簡単に旅情を味わうためにローカル線を乗りに行ったことが
よくありました。

たとえば、僕の母方の実家があるので利用した八高線とか
鶴見線や相模線や久留里線といった味わいのあるJR各線とか

わたらせ渓谷鉄道とか真岡鐵道、いすみ鉄道といった
旧国鉄系三セクの路線

そして秩父鉄道とか関東鉄道とか上信鉄道や上毛鉄道
鹿島鉄道に鹿島臨海鉄道、茨城交通、流山電鉄といった
地方私鉄の路線あたりは
旅に出ている感を満たしてくれる、お気に入りの路線なのですが

その中でも好きなのが、銚子電鉄だったのです。



が、そんな銚子電鉄に経営危機が訪れたのが2003年以降のこと
他の鉄道の多くは、沿線人口の減少にともなう
利用者の減少などが原因となっていて、ここも
そんな要素はなくもないのですが、一番大きいのは
1990年から、鉄道の経営権を持っていた人物が
自分の会社と個人の借金返済にあてたというところで
2006年業務上横領で逮捕されたというところ。

また、この人物、工務店の経営者で、自分の会社に
駅舎の改修などもおこなったとか、とうぜん入札とかもなしで。

そんな事件があったことから
千葉県や銚子市は補助金を停止し、金融機関も融資を凍結し
そこから経営が悪化したとのことです。

そして極めつけは、この資金難が原因となって車両の法廷検査が
出来ないという前代未聞の自体を引き起こしたのでした。



ところが、先日の日刊スポーツにこんな記事がありました。




銚子電鉄、ぬれ煎餅人気で一息


経営難でがけっぷち状態の銚子電鉄(千葉県銚子市)が、同社の人気商品「ぬれ煎餅(せんべい)」の売り上げの大幅アップで、急を要していた電車3両の修理費を確保できたことが20日、分かった。資金繰りは依然厳しいが、恒例の「初日の出運行」は実現できる見通しとなった。
 銚子電鉄は、元社長の横領事件が03年に発覚したのをきっかけに経営が悪化。先月16日、自社のホームページで車両修理費さえ足りないことを明かし、「電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!」と異例の助けを求めた。悲痛な叫びはインターネットなどで広まり、10枚入り820円など数種類のぬれ煎餅の注文が全国から殺到。生産や発送が追いつかない状態になった。
 銚子鉄道では「ぬれ煎餅以外にも、わざわざ乗車しに来てくれた方々が約2倍に増え、その運賃も大きい。感謝の気持ちは言葉にならない。ただ課題が山積みなのが現状です」と話している。先月24日に枕木の腐食などが次々見つかり、国土交通省が事業改善命令を出した。補修には数千万円が必要で、改善できない場合、事業の認可が取り消される可能性もあるという。
[2006年12月21日7時12分 紙面から]



ネットは、とかく悪意が拡大再生産されて
とめどもなくふくらむメディアと認識され、
そのようなケースも目につくのですが、

例えば、この銚子電鉄もそうですし
一頃、放火された広島の千羽鶴を折って復元しようという
呼びかけにすごいたくさんの人が呼応したりと、
2ちゃんねるでも、善意の拡大再生産も
珍しいことではありません。

そういう点にも、もっと着目してもらえれば
いいのかなと思うのですが。


東京行ったついでに、久々に銚子電鉄に
乗りにでも行こうかな。

濡れせんべいだけでなく、鯛焼きも久々に食べたいですしね。


FURANO History Factory (F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
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