2015.06.07 難波めし
先週は、京セラドームでしたが、来週はヤフオクドームに遠征します。
夏休み前最後の遠征になりそうです。
ホークスが絶好調なのに対して、カープは相変わらず…

なんとかチーム状態を上げて交流戦をしめてほしいですが、
そんなチームの力となるべく、がんばって応援をしてまいります。

レポートはまたこのブログでいたします。



さて、先週、京セラドーム大阪でのカープvsバファローズ戦のときに、
いろいろなものを食べましたが、
串かつ・球場飯以外に食べたもののお話です。

まずは土曜日。バファローズに勝利して、三本締めで気分よく
宿に戻ります。時間は6時30分前。八重勝さんの前にも
だるまさんの前にも、長蛇の列ができています。
昨日や今朝のうちに行っておいてよかったです。

さて、今日はどこに食べに行きましょうか。と、考えながら、まずは通天閣界隈をうろうろ。
すると、にぎやかなところから少しだけ離れた場所に
赤い提灯に香港と書かれているのを発見。

近づくと、歴史を感じる赤いファザードのテントと、
半円形にかけられた、赤い暖簾のかけ方がいい感じ。
この雰囲気、大阪ミナミに思わぬドエライ名店発見か、と食の軍師の本郷のように思いながら中へ。

カウンターのみの店内。奥に常連さん風のお年を召したカップル
そして、手前にお一人さま風。
私はそちらの方から2席あけて手前に腰を下ろします。

壁面には、びっしりと定番中華のメニューが書かれていますが、
麺という気分ではないので、チャーハンと餃子をオーダー。
肉団子とかから揚げもひかれますが、まずはド定番からです。
そう、忘れてはいけない瓶ビールです。

出てきたアサヒスーパードライをコップに注ぎながら
まずはのどを潤します。

ぷっはー。今、私、生きている。

ずっと喉をからしてスクワットしていた身に染み渡ります。
あああ、球場ビールも美味しいけど、そとの空気も感じることができる
街の中華でのビールもいいです。

ビールをいただきながら、周囲を観察。
壁の色やズラッとならんだメニューがくすんだ感じなのは
何年も油や煙で燻され、コーティングされたんでしょう
歴史を感じます。

後ろに並べられた酒瓶とか、徳利とか、民芸品とか、中華っぽい護符とかも
この壁にあっています。

そんな感じで、ぼーっと店内を見ていると、
お店の方が具を切る軽快な包丁の音をさせていたかと思うと、
炒飯の鍋振りをしています。
ジャージャーという炒めるいい音と、
ガンガンガンガンという、リズムを刻む中華なべと鉄のお玉のハーモニーを耳でたのしみつつ、
鍋降りの美技を見せていただきます。

そして店中が焼飯の香りで満たされたところで
登場です。

龍の絵と、双喜紋と、香港とかかれた雰囲気のあるお皿にのった
脂でテカテカになって輝いているチャーハンです。
おそろいの柄の碗には、葱が浮いた中華スープが入っています。
ああ、いいなぁ。

では、いただきます。

口にしますと、しっとり系の焼き飯っぽい炒飯です。
ふわっとした食感もいい感じです。
味は塩・胡椒がしっかりと利いていて、疲れた身にはありがたいですし
ビールにもよくあいます。
たっぷり入った叉焼や、ニンジン、葱に、ふわふわの卵といった
バイプレイヤーたちも、炒飯を盛り上げてくれます。
美味しいし、このお店の雰囲気にあっている余所行きではない、
家庭的な味わいは、一発でお気に入りになりました。
中華スープもいいなぁ。

そして、餃子が登場。
皮が焦げがアクセントになっているクリスピーな見た目がいいですし、
お店のご主人が小皿に、酢をたっぷりとラー油をひとたらしして
「そのままか、これで食べてみてください。」といってくれました。
では、まずはそのままいきましょう。

皮が見た目とおりサクっときまして、しかも中はモチモチしています。
噛むと、中から肉滴がジュワとあふれてきて、ああ、これは美味しい餃子です。
中のあんも葱や韮やニンニクが利いているので、元気を回復しそうな味わい。
ゲームに勝ったので気分は高揚していますが、体はやはり疲れていますので、
この餃子がありがたい。

お店の方が作ってくれた、酢ラー油も試してみますが、
この肉肉しい餃子に酢がさわやかに盛り上げてくれます。
ビールも美味しいです。
ああ、いいなぁ。

店内では常連さんと店主の方の会話と調理の音のみが響く空間で過ごすことができる幸せ。
これも遠征の醍醐味です。

ということで、お料理がなくなりましたので、残ったビールをくいっと呷って
ごちそうさまでした!

ほろ酔いで、まだ明るい外に出てると
正面に通天閣の威容が圧巻です。

ああ、河島英五か上田正樹の歌が出てきそうだなぁ、と思いながら
宿へ戻ったのでした。




そして、翌日。2日間お世話になった宿を9時45分にチェックアウト。

「百合子のひとりめし」の第一話に出てきた「日吉食堂」さんの跡地にある
串かつ横綱 の金色の巨大ビリケン人形のニヤニヤをちら見しながら
地下鉄の動物園前駅へ。

堺筋線にのって日本橋駅でおりまして、歩いて
今日の最初の目的地、「千とせ」さんに向かいます。

丁度10時少し前なので、あちこちのパチンコ・パチスロやさんの前には長蛇の列です。

さらには、なんば花月の前とかをみながら
コテコテの大阪ミナミの雰囲気を体感しながら、お店には10時10分に到着。
すでに4人が並んでいます。すごいな。

そういえば、ここに行く途中でも体格のいい若者二人連れが
「肉吸いオゴったるから」「ほんま!!」なんて会話をしていたなぁ。

店先の雰囲気も、軒やゆ庇のつくりとか、細かい丁度とか、
窓のつくりなどに伝統を感じます。
かべのくたびれた感じもいいですね。

後ろにも人が並びだしました。
そんな感じで待つことしばしでのれんが出てきます。
真っ白ののれんの中に味のある字体が踊っています。

中は外観通りの落ち着いた感じで、いかにも下町のうどん屋さんの風情です。
お一人様なので、相席上等。他のお一人様のお客さん同様、
六人がけのテーブル席に腰を下ろしてメニューを拝見。
壁にかかった木の札がいい味わいですが、ここは肉吸いと、小玉です。
このあと、京セラドーム大阪で「いてまえドッグ」も食べますから、こんなもんで。
肉吸いは、肉うどんのうどんぬき、小玉は卵かけご飯の小盛です。
こちらは、肉吸い発祥のお店です。

注文を終えて、出てきたお茶を飲みながら改めて見ると、
テーブル席のみの店内で、4人がけの席が3つくらいですか。
そんな広くない店内なので、開店前に並んでいた人でも
後ろのほうの人は入れない模様です。

人気店です。

しかも店内に「肉吸い」と大書されて左下に
「これほど深い、これほどに知らせねばならない
 味覚の世界のあることを銘記せよ」と書かれた額がありますが、

魯山人の署名があります。

ろ、魯山人ですか。すごい。

そんなことを関心していると厨房からいい香りが流れてくるや
運ばれてきました。

茶色く縁取られた土壁色の厚手の丼の中を満たす澄んだ汁、
さらに、たっぷりの牛肉の茶色と上に散らされた緑の葱がきれいです。
横には、薄い青磁のような色でふちどられたご飯茶碗のなかの
ごはんとセンターに鎮座ましましている輝く卵

そして、小皿の大根のきゅうりのお漬物です。

まずは肉吸いから、いただきます。

汁をすすると、関西系の上品なおうどんの汁のあしです。
カツオと昆布の関西風出汁の味にヤられます。
最近ハマっている「英国一家 日本を食べる」の影響で、
出汁の複雑さについて改めて、スゴいなぁ、と考え直している私ですが、
そんな私の舌を直撃。
とはいえ、イヤみなほど利いているわけではなく、あくまでもさりげない。
この塩梅もいいです。
関西独特の薄口しょうゆともいい相性で、風味最高、飲み口最高です。

これは美味しい。

そして、たっぷりのお肉です。
牛バラ赤身肉独特の食感が優しいですし、かみ締めるとジワっと
肉滴とともに、しみこんだ極ウマな汁が出てきます。

そして、この肉滴が出汁とあいまって、旨みがうまく溶け合うのです。
肉からのエキスというと、アクとかも心配ですが、
スープは澄んだままで変わりません。肉のエキスだけが旨みとして
スープに働きかけているのです。
ああ、いいですね。
葱がシャキシャキなのも鮮烈です。

そして、ここまで上品な感じなのに、家庭的な温かみを感じるのです。
これは、ハマる味です。

軽く七味をふって、刺激を加えたりしながら、肉吸いを1/3くらい食べたところで、
続いて卵かけご飯です。

小というわりには、みっちりとぴかぴかのご飯がつまっています。
これも大阪流のサービスですか。

まずは外の白身を周囲のご飯とまぜなから、軽くまざったところで、
黄身のセンターに箸で穴をあけて、黄身のハートにロックオンと、
横に置かれている「大阪千日前肉吸い千とせ 玉子かけごはん醤油」をかけます。

そして、ざくっとご飯と混ぜて

うん。美味しいです。
醤油のせいか、少し魚っぽい味わいもいい感じですし、この濃い醤油が
玉子の黄身の味わいを引き立てています。

肉吸いと交互に食べてもいいですし、
肉吸いの肉をご飯の上にのせても、贅沢牛丼風でこちらもよし。
自由自在です。

そして、肉吸いも残りわずかになったところで、
肉吸いの中に沈んでいた半熟玉子をいただきます。

まずは、半分かじって、如月食いの気分を味わったのちに、
スープと混ぜて、半熟卵、青ネギ、牛のバランスの絶妙さをおじをいます。

卵かけご飯を、玉子の溶けたスープで流し込んで

ごちそうさまでした。


これは、昨日みたいに、カープの勝利に酔いしれて
一人痛飲した朝にウレしいメニューです。


そもそも肉吸いは、お笑いの聖地『なんばグランド花月』から歩いてわずかな
こちらのお店に、二日酔いで来た花紀京さんが、舞台前に来て、
「肉うどん、うどん抜きで」と注文したことから、肉吸いが生まれたそうです。

花紀京さんは、元吉本新喜劇の座長で、
チャーリー浜さんや間寛平さんの師匠で、彼らも師匠に習って食べたとか。
さらに、トミーズなどの大物芸人も若手時代に食べたり
ダウンタウンの浜田雅功の好物だったりなので
いつしか“これを食べたら売れる”というジンクスが誕生したそうです。

なるほど。

と大納得しながら、ごちそうさまでした。

ということでこちらのお店をあとに、京セラドーム大阪に向かったのですが、
外に出ると、行列が30人くらいまで伸びていました。

まだ11時前なのに…

でも、それが納得な味でした。


ちなみに、前述の
魯山人の詩には続きがあるようです。


飽きるところから新しい料理は生まれる
いいかね、料理は悟ることだよ、拵(こしら)えることではないんだ
料理は自然を素材にし、人間の一番原始的な本能を充たしながら、
その技術をほとんど芸術にまで高めている
自然の栄養価値、栄養の集成が味の素である
すべて本来の持ち味をこわさないことが料理の要訣である


なるほど、深いです。
さすが魯山人。




かつて、コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」(富良野市)の
月曜午後五時からオンエアーしていた
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)の
パーソナリティーをつとめていたイトー×aniでした(´・ω・)ノシ

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