2015.01.18 架空のグンマ
孤独のグルメとかの食べ歩きをしているくらいですから、
その手のマンガを読むことは多いですが、
先日、前から気になっていた「いつかティファニーで朝食を」
〔マキヒロチさん著 新潮社 BUNCH COMICS〕を先日一気に購入し、
読みました。

28才で、彼氏と同棲をしていたアパレルメーカーのOL麻里子は、
彼氏のだらしなさにあきれて別れ、自分の生活を見直していく中で
朝食の大切さに目覚めていって、

さらに、一緒に朝食をとってくれる友人ともども、朝食を介して
仕事だったり、家庭だったり、恋愛だったり
働くアラサー女性たちの憧れや悩みなど、共感して読めるんだろうな
という内容でした。

舞台がアパレルで全体的にお洒落香がぷんぷんなところと、
次第に恋愛に比重が置かれているところがオッサンのワタシとしては、
ほんの少しだけ違和感ありますが、作者の描線も軽やかでおしゃれなタッチですし、
深刻な問題でもなんやかんやで解決をして、読後には少し暖かい気持ちになれます。

しかも、この話のキモになるのは朝食です。料理の描写が丁寧なので
美味しそうで、巡礼したくなります。
出てきたお店は実在店ばかりですし、巻末にはお店のガイドがあるので親切です。

孤独のグルメのドラマにも出てきた、小竹向原の「まちのパーラー」や
食の軍師にも出てきた新宿の「BELG」とかも出てきて
やはり巡礼に行きたいなぁ、などと思ったりしたのです。

しかも、この主人公をはじめとして、物語をすすめていく4人の女性が
群馬出身なのです。
だから、帰省した時とか、東京から群馬に仕事場を移したときの
地元の人との会話の端々に見える群馬弁とか、焼きまんじゅうだとかが、
群馬出身の僕は、懐かしいなぁなどと思ったというわけです。

ああ、焼きまんじゅうも、孤独のグルメ巡礼で食べて以来です。
久々に食べたいなぁ。
田中屋とか永井食堂とかも言って見たいなぁ、などと思ったのでした。
ああ、もつ煮食べたい。


そんな感じで、マンガの中に漂っている群馬の空気感に懐かしさを感じている時に、
ふと直前に読んだマンガを思い出した。

それが、井田 ヒロトさんの「お前はまだグンマを知らない」 (新潮社 BUNCH COMICS):
です。

これは、群馬県在住の著者が、生きて帰った者はいないという
秘境・グンマの実態を描くコメディ。
何も知らずにチバからグンマへ越してきた男子高校生神月は、
インターネットで調べたグンマの状態に唖然とします。
「地球上唯一残された秘境」「とりあえず一番いい装備で行け」等々...。

実際に訪れてみると、グンマの号令『起立・注目・礼!』、
グンマの全児童が叩き込まれ鉄のグンマ人を作る聖典『上毛かるた』
運動会の組み分け「赤城」「妙義」「榛名」
強すぎるからっ風などの洗礼を浴びながら、
グンマがトチギと戦争状態にあることを知らされます。
しかもソウルフードである焼きまんじゅうは
グンマ人以外が口にすると、甘いみそ味への疑問と拒否反応で
脳が壊死し...死に至る...!死に至る劇物であるなど、
同じ日本とは思えない驚愕の事実を次々と目の当たりにするのです。

このバカバカしいまでのネタの押収と、ハイテンションにつっぱしね
グンマの真実がぶっとんでいて、クセになりそうですし
気になって、逆に群馬へ行きたくなってくること請け合いです。

関東の中で、東京から遠いようで実はそこまで遠くないながらも
どこか異質な文化圏がエスニックジョークを楽しむ感じで楽しむことができますし、
ここでも効果を発揮しているのが「カインドホーム」「とり平」「ヤマダ電機」「まるか食品」
といったローカル企業とともに、会話のふしぶしに見える
「~だいねぇ」をはじめとする群馬弁です。

あああ、いいなぁ。
そういえば、子供時代群馬の祖母の家に行った時、集まった従兄弟とともに
上毛かるたをやったのですが、一枚もとれなかったことを思い出したりして。


そういえば、先日℃りけいを紹介した記事に少し出てきた
渋谷圭一郎さんの「大科学少女」(双葉社 アクションコミックス)は、

霧生中央女子高校に入学した伊勢美咲は、同級生・根古守の強引な誘いで
「大科学部」に入部することになった。
「大科学部」は部員数の減少によって存続の危機に瀕した
物理部、化学部、生物部、地学部が統合された新しい部で、
部員は3年生一人、2年生二人の小さなクラブ。
それぞれ専門もバラバラで超マイペースなメンバーに、
得意科目もない美咲は大いに振り回される…。

といった話ですが、
〝理系女子〟たちの理系な部活動がトラブル満載で面白いですし、
℃りけいと同じく、アカデミックで面白い
しかも、こちらは発表会にむけて、がんばったりする青春も見られます。

ここの舞台も群馬ですし〔霧生=きりゅうですし〕
先輩にも月夜野さんとかいて、〔月夜野と聞くと、群馬の地名とともに
菅野彰さんのエッセイにたびたび登場する月夜野さんを思い出します。〕
群馬の地名がちりばめています。

そういえば、主人公のあだなもサキちゃん。
苗字が伊勢で、あだながサキです。そうきたか~

それにしても、日常といい、大科学少女といい、
群馬をモデルとした日常系マンガは
キャラの名前に群馬の地名を入れないといけないのか。


などと考えたりもして


そんな架空のウクライナと架空のグンマの本に目が行った
この冬でありました。




かつて、コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」(富良野市)の
月曜午後五時からオンエアーしていた
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)の
パーソナリティーをつとめていたイトー×aniでした。(´・ω・)ノシ
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