先日、当ブログで報告をした通り、江差線の最終日に乗りに行って参りました。

前日は、熊石の平田内地区にある某宿に止宿。
入ったのは4時前でしたので、久々にゆったり過ごせます。
ちなみにフロントで、「翌日は朝4時前に出て、チェックアウトは朝の五時くらい」と告げますと
「釣りですか?」と聞かれました。確かにそんな時間帯ですね。
「ええ、まぁ」と曖昧に濁して、とりあえず部屋へ。

この日はNHK総合で「カープvsドラゴンズ戦」が放送されるので、部屋のテレビをつけると
NHK総合がうつりません。
もしや、と思ってBSをつけると、こちにはBSNHKもプレミアムも入ります。
地上派の教育も映るし、なぜかNHKとHBCが入らないというナゾの仕様。

結局、見ることが出来なかったのせいで、宿の中を探索します。
こちらの宿はロビーにインターネット端末に接続している共用PCがあるということも、
選んだ理由の1つでしたが、見当たらない。
聞くと、先日のIEの脆弱性問題のせいで、しばらくは撤去をするとのことでした。

にょろょーん。


さて、野球(ファイターズ戦ははいってたので、ファイターズの敗戦をみとどけてから)浴場へ。
こちらは後日詳細を書かせて頂きますが、外来入浴も出来るタイプで、いい気持ちでした。

その後、湯上がりのままに食堂へ行って、アワビ釜飯のセットをいただきます。
30分くらい待つといわれましたが、釜飯ですから、そんなものでしょう。
味の濃くて歯ごたえのしっかりとしたアワビと、海の滋味がご飯にもしっかりとうつっていて
味わいが深くなっているのが、心からいいですね。
この歯ごたえ、アワビを食べていることを実感させてくれます。
釜飯も美味しければ、味噌汁も素朴な味わい。
そしてこれらをビールといっしょにいただいて、大満足です。

この日は昼も、北檜山で食べた貝がメインの海鮮カレーでしたから貝づくしでした。

その後部屋に戻りまったりと時間を過ごして、翌日に備えて早めに就寝。
そのかいあって、翌朝は3時に目が覚めました。

いそいそと準備をして、朝4時になる前に出発。
ようやく空が白み始めてきた時間でしたが、ハマに出るともう、太公望が釣り糸を垂れています。
お互い早いですね。HBCラジオの「for YOU」とか「熊木杏里」さんのラジオをBGMに、
海岸線に車を走らせます。
途中で朝食を仕入れたりしながら、江差に到着したのが4時40分ほど。もう、7台くらい車が停まってます。

駅前広場はイベントスペースに使われと書かれていたので、その横に車を駐めて、
この日の作戦を確認したり、仮眠をとったりします。

6時前になると、駅の方も賑やかになってくるので、車から降りて一旦外へ。
すると「駅前に車を駐めている人は消防署の駐車場を使って下さい」とのことなので、
車を移動して再び駅へもどってきます。

そして駅の中に置かれている「江差線の記事が載っています」と書かれた函館新聞と朝日新聞をいただいて
駅の構内をぶらぶらしていると、早くも江差発の始発列車に並ぶ待機列がホームに出来ているので、
早速続きます。

うん、全国から猛者が集まっている空気がビンビン流れます。
お、「まどかマギカ」のカバンを持っている人もいますね。
ちなみに着ているパーカーは矢場とんのものでしたが。

そして、皆さんご立派な機材をお持ちですね。前回、ちほく高原鉄道を見送った時は、
僕もDVを持参しましたが、今回は手ぶらです。
そんな中でも大きめの、プロ仕様的なハイエンドデジタルビデオカメラにくいついたのが、
取材のために朝乗りをしてきているHTBの取材陣。
見ると石沢アナウンサーじゃないっスか。
「どちらから」「広島から」「えー、広島ですかー」などと感心することしきり。
広島ですか、スゴCです。

他にも「博多から」なんて声も聞こえてきました。やはり最終日、
猛者たちが全国から集結していてスゴいですね。

関心をしていると今朝の江差発一番列車が入線してきます。
おおお、キタキタなどと思って、待機列ごと中へ行きます。
が、木古内へ向かって進行方向右側の海側の席は、日本海、天の川駅、神明駅、津軽海峡、と
見所満載なので、そちらの窓際から埋まっていきます。
ですよねー。皆さんワカッテラッシャル。

で、僕は、反対側へ腰を下ろして、発車を待ちます。朝一番の列車は定時の6時44分にスタート。
ホームには、このあとのイベント準備の手を休めて地元の人が、横断幕を持って、小旗を振ってお見送り。
朝一番でそこまで多い数ではなかったようで、余った旗をもらっている人もいました。

ただ沿線では、朝一番の列車から手を降る人がたくさんいまして、
江差球場横のキャンプ場にも手を降っている人がたくさんいました。
いいですね。反対側を見ると、青空と朝日をうつして海がキラキラと輝いています。
あー、最期の日にふさわしい出発です。

厳密に言うと、時間的には木古内発の方が早いですが、最後に江差に帰ってくることを考えると、
江差発にせざるを得ないです。
というか、この綺麗な海が見られるだけで、この時間帯に江差線の江差~上ノ国間を乗って良かった。
今まで江差線に乗ったのは、毎回昼ぐらいの時間でしたから。

時間時間によって色々な表情があるものです。その後中須田~桂岡間では、
前回4月に乗った時にはまだようやく耕された畑に苗が植えられていました。
確実に季節は流れています。
ただ、この作物が成長した時には列車はないのです。
そんな感傷に浸っていると
「宮越のつぎが、天の川だよね」「そうだよ、天の川、通り過ぎちゃうからしっかり見ろよ」などという
親子の会話が聞こえてきます。
子どもはまだ8歳ぐらい。鉄ヲタ英才教育ですか。

江差発木古内行き進行方向に向かって左側に座っていると並行する道道が見えますが、
列車と併走する車も何台もあって、中には運転者が両手放してカメラを回している車とか、
「江差~函館」のサボを持って走る車とか、極めつけは「さよなら江差線」などと
手書きの横断幕風紙を貼っている銀色の車もあります。
車内でも「すごいなぁ、アレ」って感じで大いに盛り上がっています。

そして天の川駅通過。「天の川、天の川」などといってさっきのちびっ子は大喜び。
そして駅の対岸のところは、撮り鉄のお立ち台状態。
道道にずらっ、とカメラが並んでいて、その数30台くらいはいたでしょうか。
まだ、7時になるかならないかって時間なのに。スゴいです。
などと感動しながら、左側に座っているのでよく見える「天の川きららトンネル」を見ながら、湯ノ岱到着。

湯ノ岱駅の直前ある小学校には「H26閉校、ありがとう湯ノ岱小学校」と書かれた看板が見えます。
そうですか、鉄道だけでなく、小学校もなくなってしまうのですか。
これもせつないです。と思いながら湯ノ岱に到着。

ダッシュで走り出す人たち。これは、閉塞区間の通行票受け渡しを写真におさめるためです。
ここぐらいでしか見ることが出来ませんからね。

駅を出ると、ゆっくりと気動車は進み、味わいがある神明駅では手書きの横断幕がお出迎え。
うん、これも味わいがあっていいなぁ。
そして神明~吉堀間の分水嶺の勾配にむけて、ディーゼルエンジンの音は低く強くなり、
レールと車両がかなでる金属がきしむ音が響きます。
標高が高くなることを示すように散り残った桜も見えます。
そしてトンネルを出ると息を吹き返すように軽快に走りだして、吉堀に到着。

ここでも20台近いカメラがお出迎え、車窓から見える田んぼは丁度水が張られかけていましたし、
田植え準備をしている父さん母さんが、車両にむかって、大きく手を降っています。
農作業の合間に走る列車を見るのも今日が最後です。
しばらく走ると車窓に新幹線の高架が見えて来て減速すると寺門ごしの江差線というショットを狙う
複数のカメラマンを確認して、そして渡島鶴岡駅を通過。

おお、列車に向かって大漁旗を振っている人がいます。愛されています。
そして近づいてくる新幹線の高架、下をくぐると川越しに津軽海峡が見えます。

木古内に到着し、その後は。折り返しの列車でとりあえず湯ノ岱まで戻ります。
一旦外に出たので今度は立ち席でしたが、外を見ているとまた併走している車がありましたが、
速度の関係でしょうか後から来たパトカーに「前の軽自動車、停まりなさーい」と言われています。

当然そのパトカーの呼びかけは車内まで聞こえてきまして、
思わず列車内に失笑が起きます。
よりによって、このタイミングでつかまらなくてもねぇ…。

その後、踏切毎にJR北の職員か、警備会社の人が立っています。鉄オタ対策ですか、ご苦労さまです。
車内では「次、危ないのはどこかなぁ。」「北方領土とか帰ってこなかったら、根室線の釧路~根室間とかかなぁ」
「なら、安倍首相の頑張りしだいってとこかな」なんて会話がされています。
でも、根室線では、釧路~根室間よりも、滝川~新得間のほうが実はヤバかったりして…。
なんてッこみを入れながら列車はふたたび峠にさしかかります。

鉄のきしむ音、ディーゼルがうなる音、停まりそうなくらい減速をしたおかげで
ゆっくりと見ることが出来るトンネルやシェルターの内部といったものを堪能しながら、神明を通過し湯ノ岱へ。

列車は江差行きですが、今回は一旦ここでおります。
お目当ては「湯ノ岱温泉」です。なんども車で来ている湯ノ岱温泉ですが、
列車で来るのははじめて。ということで湯ノ岱駅で降りて温泉まで5分ていどほつらほつら歩きます。
閉鎖されている湯ノ岱荘が視界に入ると「ゆの体操第一~」などと変換するのはいつものお約束です。
ちなみに旧湯ノ岱荘と、国民保養センターの間に赤く鉄錆のような色が沈殿している水路を発見。
ちょろちょろと透明な水が流れています。もしや…、とおもって手を付けると、お湯でした。

うん。掛け流しならではで、こういうところにもにんまりします。
ただし開業は10時からということで、1時間30分ばかり、朝にコンビニでかった
円谷英明著「ウルトラマンが泣いている」を読みながら待ちます。

それにしても、この日は朝からいい天気で暖かいです。
静かな空気にウグイスのさえずりや、キツツキのドラミングの音が響きます。
あー、きもちいい。見ると、同じような感じで湯ノ岱駅から来た人が何人か温泉が開くのを待っています。

そんな人たちに気を遣ってくれたのでしょうか、10分早く開場してくれます。
温泉は後日感想を書きますが、こちらも文句なし、すばらしい。

次の列車の時間などの関係で40分しか居ることが出来ませんでしたが、
願わくばもっと長居したかったです。

はー、大満足の気分で駅へもどるとテントが張られて祝典の準備が着々と整っています。
駅舎の中にはキップを買う人が長蛇の列を作っていまして、最初は並びますが、
1枚1枚手書きで作ってくれるタイプのもので、係の人も一人なら、
お客もほとんどの人が長距離をお願いしているので時間がかかりそうだということで断念。
10時58分の木古内行きに乗り込み、列車の人となります。

今回開いていたのは、入り口付近のデッキのスペースということで、正面の車窓を見ます。
うん江差線でGOです。また少しカメラを持って鉄道写真をとっている人が増えてきたような。
駅をこころなしかゆっくりと通過しているのがそんな人への配慮ですか。

で、この時間になぜ木古内へ向かったかというと、この列車の木古内着が11時30分。
ここは、昼飯に木古内名物の「駅前食堂 急行」の焼きそばを食べるためです。

江差線に急行が走ることを願ってこういう名前にしましたが、急行よりも先に特急が走り、
ついには新幹線が走るということになりましたが、こちらの味は代わらない。
そんなまったりとした空間でお昼を食べるのが、江差線最後の日にふさわしい。
ということでむかいました。

某投稿系グルメサイトを見ると、駅から1㎞以上離れたコープさっぽろの近くにあると書かれていましたが、
別の情報によると、駅からほど近く、木古内警察のそばにあると書かれていました。
どっちなんでしょう。ま、歩いて行けばわかるでしょう。とツルハのカドを曲がると、看板を発見。
再開発前のように、駅のすぐ前ではありませんが、近いです。

到着した時間は丁度お昼前でしたが、席はカウンター席と、センターのテーブル席が空いているので
そこに腰を下ろして、メニューは、やきそばだけとなっており、
普通盛りか大盛りかの選択ということで、焼きそばの並と缶ビールをオーダー。

昼飯時ということで、続いてお客が入ってきますが、「御弁当できますか」などと聞く人には、
忙しいからでしょうか、「出来ません」などと言って断っています。
あー、まっすぐに向かって良かった。

つきっぱなしのテレビのニュースでは、江差線の廃線のニュースを流していて、江差駅の盛り上がりを報道しています。
テレビのニュースが終わったのです無造作にとった、漫画ゴラクは、
ちょうど「ミナミの帝王」で真生会が出来るところの話でした。

この中途半端な古さも味わいだな、などと考えながら待つことしばしで登場。

移転をしてしばしということで、新しい感じですが店の看板とかがどこか昭和のテイストで
懐かしい感じです。登場した焼きそばは、歴史を感じる皿に乗っています。
見た目には色が淡いので塩焼きそばのようであります。
まず一口いただきますと、うん。うまい。

見た目は塩焼きそばですが、ソースや醤油も感じることが出来る独特ながら
シンプルな味わいのタレに、ピリッと胡椒が利いたの味付けがいいです。
麺は柔らかめでたれともよくマッチします。キャベツとか豚肉とか、
かまぼことか海産物が大きめにカットしていて、そこも懐かしい味を拍車かけています。

うん、なつかしい味で、全体的にオイリーなのとあわせて、おかあさんの味です。
この脂と味わいがビールともよく合います。
と、大満足。ごちそうさまでした。

うん、ここはまた来たくなる味です。と大満足。再び木古内駅へ戻ります。


木古内駅は14時47分発なので、ここでだいぶ余裕があります。
「江差線、さよならイベント」を終わらせたばかりの駅前や駅構内をブラブラしたり、
目立たないところで軽く仮眠をとったり、木古内駅に入ってきて、
出ていく貸し切りの「さよなら江差線号」を見たりしながら時間をつぶし、
今度は江差を目指します。

早めにホームに入ったということと、一段落ついたせいか、
函館から来た列車は運良く江差にむかって左側の席が空いていたので、腰を下ろします。
初めてのこっちがわの席です。

出発時には8割の混み方になりましたが、立っている人もそんなにいないので、
ここだけ見ると、今日が最終日とは思えません。木古内川の河口ごしの津軽海峡も青くきれいです。
そうそう、この列車には吉堀の手前ぐらいから、パトカーが併走しだします。
鉄ヲタかな?などと軽く一人ゴチて、吉堀~神明間で列車の速度が落ちているところで、
スノーシェルターをゆっくり観察。
板か、板状のコンクリの内装を外からコンクリで固めている構造がはっきりと見えるのがいいです。

湯ノ岱駅で、上ノ国で見送った「さよなら江差線号」が向いのホームに停まっていて盛り上がる車内です。
レトロな感じの客車に合わせて、黒く塗られたDE10が渋いです。
そういえば、式典用のテントはもうすでに撤去されていて、
そこの近くにはファイターズバスがとまっています。

つづいて、きららトンネルをこえて天の川駅に近づくと、
車がとまっていますが、さきほどよりは増えています。
胴長を来て川の中に入って写真を撮っている人もいますし、
天の川駅のホーム状のところにも、30人くらい乗ってカメラを構えています。
こんな光景も初めて見ました。

宮越ではおばあちゃんが2人ニコニコしながら手を降っていまして、かわいいですね。
と、バラバラバラという音と共にヘリが視界に入ってきます。

そしてこのヘリが列車と併走しだしました。鉄オタかな?

更に道路には「ありがとう 江差線」の車が再び登場です。
中須田駅に入る前から、上ノ国の風力発電風車が見えますが、12基全部が回っています。
風力発電の風車は、バックアップという意味か、大体1~3基は停まっているのですが、
全部が稼働しているって、これもサービスですかね。

中須田駅に入ると、「あ」「り」「が」「と」「う」と書かれたアイドルコンサートのようなうちわを手にした女性の方々や
手作りの幕で、列車を歓迎してくれます。
ちほく高原鉄道のさよなら運転の時に、日ノ出駅で見た、訓子府石灰の社員総出で見送った光景を思い出します。
中須田を過ぎるとヘリも近づいてきますが、どうやらSTVのヘリのようです。
そして、こちらも盛り上がっている上ノ国を過ぎたら再び日本海です。
澄んだ空の下、青く穏やかな海と、白い砂浜の組み合わせがいいです。
軽く湾曲しているところも、海沿いの鉄道に乗っている気分を満喫させてくれます。
そして江差駅の手前、江差南が丘小学校の窓にも、「ありがとう江差線」という文字が張られているのを発見。
なんかじーんとします。

ということで、朝6時44分に出て以来7時間ぶりの江差に帰ってきました。

すると、ホームの上には、維新の軍楽隊風の音楽隊はいるわ、チンドン屋サンがいるわ、
江差のゆるきゃらしげっちはいるわ(江差駅1日駅長 のたすきをかけていました)と、
賑やかなお出迎えです。凄く盛り上がっています。

しかも、駅前広場はすっかり模様替えしていて、簡易式丸テーブルや椅子がズラッと並んでいる
ビヤホール状態で町民の方が盛り上がっています。
僕はまずはそれを横目に町立図書館へ。消防に車を置くときに場所を確認したので迷わずに行きまして、
本来は宿でしようと思ってもできなかったブログの更新などをしました。

その後は、開陽の近くの港までふらふら歩いて行ったり、商店街をぶらぶらしながら、駅へ戻ります。
次に乗るのは19:07発、江差発の最終列車なので時間的には余裕です。
相変わらず、駅前広場は盛り上がっていますが、見るからに鉄ヲタの人は、
外でビールとか呑んでないで、駅の構内にいて、あっちこっちで濃い話しをしています。
ま、そりゃそうかな。
ちなみに、なんとなくですが、道行き色々なマニアの人を見ましたが、ガラケー率が高いような。
ま、一般的な比較ですが。

そんなことを考えていると、時間はまだ18時前ですが、「もう、並んでいます。」との声が聞こえてきたので、
何??と思って、チケットを買った後に、駅前で食事を仕込むべく、揚げ立てのメンチやソーランちまきを購入、
さらに畏友GMクンへのお土産用にありがとう江差線パッケージの五勝手屋羊羹を買ったりして駅へ戻り、
列に並びます。

あ、朝のまどマギバックの人と、天の川英才教育の子どももいます。
まだこの日は、江差~木古内1往復と、湯ノ岱~木古内1往復しかしていませんが、目につく人ば居ますね。
発車時間が近づくにつれて、ホームがまた盛り上がってきます。
アイヌ文様の装束に身を包んだ女子高生風4人組とか、江差のゆるキャラしげっちに加えて、
北海道新幹線のPRキャラ「どこでもユキちゃん」も登場。
このにぎやかな駅前とホームに、「江差の五月は江戸にもない」との言葉も頭に浮かんできます(意味は違いますが…)

さきほどの天の川英才教育の子どもは再び登場したHTBの石沢アナがいろいろ聞いています。
ほほえましい光景です。
ただ、江差線の廃止は北海道新幹線開業にともなう江差線の五稜郭~木古内間の第3セクター化によるものだから、
新幹線のキャラが来るというのもなぁ…なんか皮肉だなあ。などと思いながら
次第に夕日が沈んでいってオレンジ色が濃くなります。

列車に乗り込むと、またもや木古内方面向かって右側、海側の席から埋まっていきますので、
今回も朝と同じく向かって進行方向左側、山側の席に座ります。
ほどなくして車内は立錐の余地もないくらいの混雑ぶりになります。

左側は限りなく濃いオレンジ、右側はほのかな明るさと夕焼けがくすんで残る海という
グラデーションの中、木古内を目指して列車は走ります。


車道方面はすっかり夜。黒いシルエットの後に赤いテールライトを光らせるのは別れを惜しんで併走する車です。
上ノ国、中須田は盛大に盛り上がっている様子です。
一方、桂岡駅はJRとか警備の方とか、関係者のみでやや寂しい感じです。
が、前に座っているおじさんが「なんだよ、オイ、誰もいねーじゃねーか!!」などと大声で言ったりしています。
んなの見ればわかりますよ。わざわざ口に出さなくてもいいじゃないですか。

続く宮越も地元の方が何人かでお見送り下のちに、天の川を通過。
ここで、停まる直前の速度まで減速をして、丁寧に説明をしてくれます。
ホームの上でも手を降っている人が大勢居る様子で、最初で最後の光景です。

続く湯ノ岱でも盛大なお見送り、おかあさん方も「湯ノ岱忘れないでね~」「いい温泉だから、また来てね~」
「今度はバス使って来てね~」、元気な母さんがたです。
続く神明、吉堀は比較的静かな感じで通過して、渡島鶴岡では、駅の両側に沢山の人が居ます。
ステージみたいのも出来ています。すごいなぁ。ということで木古内に到着。

この時点でだいぶ時間が押している状況。列車は函館まで行くので、
そのまま乗って函館の宿に入る人もいるのでしょうが、僕らはそこで降りると、
すぐに折り返しの江差行きが入線してきます。

これは本来泉沢かなんかで交換するのですが、これはナイス判断。
と、折り返しの列車に乗り込みます。行きが相当な乗車率だったので、帰りも覚悟していましたが、
それほどではなくて、席は確保出来ましたし(山側でしたが)向こう側の景色も見えるのがありがたいです。
すると、何をするのか列車の前後を往復する人たちが登場。何人も忙しそうに前後していましたが、
その中にY見氏を発見!!!、やっぱり来てたんだ。生の横Mさんは、ちほく高原鉄道のさよなら運転以来です。

しかも、途中で、自作でしょうか硬券タイプの最終列車乗車証明書を配っている人も居ますし、
もらってからお礼をしにいく人が居ます。ああ、いい鉄道ファンの方です。
こういう人ばかりだったら良かったのに…。

そして、鶴岡駅では、ライトアップされているステージのような横で大漁旗を降る人たち、
サイリウムを振る人たちで、感動的なフィナーレを盛り上げてくれます。あー、サイリウムがキレイだな。
吉堀駅でも、ちょこちょことお別れをしにくる人がいます。さらには併走する車の中からサイリウムを降る人もいて、
僕等も必死に手を降って応じます。こういうコミュニケーション、いいですね。

神明駅でも「ありがとーございましたー」という声が飛び交いますし、
湯ノ岱ではさきほどの元気な母さんがたか日の丸を振っています。大戦中もこんな光景とかあったのかな、
などと考えたりして、そして、ラストきららトンネルを横目に見まして、天の川のホームには何人か人が居ましたが、
特に説明も減速もなく通り過ぎちゃいました。
宮越では、若い夫婦が赤ちゃんを連れてバイバーイとかしているのが印象的。
桂岡でも家の中から何人も何人も手を降っています。きっと、函館行きではなく、
こっちに絞って待っていたのかなと思います。

でも、明日から、気動車の音がない生活がはじまるのですが、どんなのでしょう。
想像するだけで寂しくなります。

さきほどからずっと、サイリウムを振る車は併走していますし、中須田は最後まで盛り上がっている感じ
「あ」「り」「が」「と」「う」うちわの人もいましたね。さらに上ノ国では「ありがとう」「おつかれさーん」との声が飛び交って、
一番盛り上がっている感じ。こちらにも自作のうちわを振っている人が居ます。
こんなに1日で「ありがとう」って言葉聞かないですね。これだけで、優しくなれます。

繰り返しますが、これがこの場所に響く最後の鉄路音なんだ。
ここにこの音が戻ることはおそらくない。寂しいですね。
最後まで、ありがとうと言いながら手を降るしかできない。あー、せつないです。

残すところあと一区間。最後のアナウンスがはじまる前に、音をとる人が出ます
「これ列車は江差線最終列車となります。みなさん長い間ご利用いただきありがとうございました」
あー、このアナウンスもセツナいですが、車内には拍手が巻き起こります。
そして減速して列車は江差駅のホームに吸い込まれるように入り。そして停車。
ここに江差線の歴史がすべて終了。

ありがとう、さようなら、の声が飛び交うホームの上で、拍手におくられて戻る列車の姿を目に納めて、
宿へと戻ったというわけでした。


コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」(富良野市)の月曜午後五時からオンエアーしていた
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)の
パーソナリティーをつとめていたイトー×aniでした。(´・ω・)ノシ
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