梵選手の本人史上初のサヨナラヒット=サヨナラホームランでカープが勝った日、
この日からは「ワカコ酒」〔新久千映さん著 ZENONコミックス 徳間書店 刊〕
に出てきたお店を巡礼します。
「ワカコ酒」は、呑兵衛の舌を持って生まれてしまった村崎ワカコ(26)が
一人で居酒屋へ行きが食べたり飲んだりして「ぷしゅーーー」としまくるお話です。
この「ぷしゅーー」をしている時の、肩の力が抜けた幸せそうな表情が
シンプルな描線であらわされて、なんもかわいらしいのです。

女子版「孤独のグルメ」と評する向きもあって、納得できることもありますが、
それより、カメラのまわっていない版「おんな酒場放浪記」かなぁ、
中でも、カメラマンの古賀ちゃんに近いのかなぁ、
などといいながら楽しみに読んでいる、大好きでオススメの一冊です。

この「ワカコ酒」に出てくる店ってモデル店はあるのですが、
なかなか特定出来ない。しかも、この連載中に作者の新久さんが、東京から
もともと地元だった広島に引っ越したりした、ということで、
半数以上が広島のお店〔と推測される〕のなか、
ようやくモデル店を特定出来たところが広島に二軒あったので、
そこを攻めようという企画です。

まずは南区出汐にあるお店です。
こちらは、マツダスタジアムから1度市電の駅に出て、
そして最寄り駅で降りてから歩くと遠回りになりそうで、
直線でタクシーとかで攻めた方がよさそうな感じ。

ま、今日もカープは勝っち勝ちなので気分もいいのでタクシーに乗っちゃえ♪

ということでスタジアムのタクシー乗り場の列に並んで、
いい気分になっている背広の人たちの会話に耳を傾けます。
うん。勝った日のうわついた感じの会話がいいですね。

そして、長めの列が見る見る裁けて行って、5分ほど待ったところでタクシーの前へ。

乗り込むやいなや、やや年配の運転手さん。
「いやー、今日のゲームはイライラしたのー」
とラジオで聞いていたのか、ゲーム評をします。

「ほんまなら、ノーアウト1.3塁のところで決めにゃのー、
おっといは、堂林が決めよってすっきりしたがのー、今日はしんどいわ」
ま、僕は当然まだHIROSE 26のユニフォーム姿ですし、
ズムスタのタクシー乗り場から乗り込んだのでそんな話しになるのもむべなるかな。

「堂林はええよ、不調の時でもぶりぶりふりよるからの、見てて気持ちええわ」
「そうですね、でも今日は篠田勝たせたかったですね」
「いやー、でも篠田に目処ついて、良かったのー。
今日は畝コーチをのせたんじゃが、××(地名)の自宅からスタジアムまでのあいだで、
本当に今年はコーチをしていて楽しいってゆうとったが、みんなが成長しようでの」
「あー、そうですか。確かに篠田以外にも××とか××とか××とか一皮むけて
一軍で活躍してほしいですよね」
「いやー、××(名前)はダメじゃ。なんつーか、ひ弱なエリートっつう感じじゃ」

あー、お年を召したカープファンの認識でもそうなんだ××投手…。

さらには、水森かおりさんのファンである話しとか、同じ事務所の
AKB演歌歌手の岩佐さんが、今゛マツダで始球式をするなんて話しにも広がったりして、
そんな感じですごく濃い15分間をスゴした後に、
「明日も勝つとえーの」との言葉を残して、タクシーは去っていきます。

そして22時少し前に到着したのが「としのや 出汐店」です。
「ワカコ酒」で村崎ワカコが「尋常ならざる「粉もの心」がきている」ので向かって、
府中焼きに舌鼓をうちながらビールをぷしゅーしたお店です。〔マンガ内では「としくん」〕

ワカコさんは「飲みの誘いも断って お昼も軽くして 夜のために備えてきたのだ」
とスタンバイをしてましたが、この日、僕は昼はスラーメンと鳥取カレー、
さらに球場ではカープうどんの全部乗せ。
スラーメンと鳥取カレーの時にはそんなに「ううっぷ」にはなりませんでしたが、
さすが炭水化物のミックス。12時に食べたので、腹持ちが良すぎて、
17時30分過ぎに、カープうどんの全部のせをいった時は「ううっぷ」になります。
なんとかツユまで飲み干して、満腹を抱えて席にもどりました。

この時点では、府中焼き大丈夫か…、と思ったのですが、
ゲームでいいだけスクワットしたおかげで、程よくお腹が空きました。
良かった良かった。

そんな状態でカウンター席に腰を下ろして、まずは、ビールをオーダーして、
メニューを見ます。ま、注文するのはワカコさんが食べた「炙りねぎマヨ」ですが、
メニューを見ると、バリッと黒焼きと、ふわっと白焼きがあります。

白は軽くやいて、黒は20分かけてじっくり焼くタイプのようです。
すぐものを入れなければ死ぬ、という状態ではないので、
バリッと、に惹かれて黒を注文。
ただし待つ間に手持ちぶさたなのでたちまちメニューの中から
鴨のカルパッチョをオーダーして、ビールと一緒に「いただきます。」
今日は外が寒かった(7℃)ので、球場では勝鯉ビール一杯しか飲んでない。
温かいところで飲むビールはいいですね。
そして、鴨もいい感じです。上に散らされたピンクペッパーもいい感じです。

周囲を見ると7割くらいの入りで、目の前では何枚も何枚もお好み焼きが焼かれています。
小谷野栄一選手似の店員さんの小手裁きも堂に入ってますし、
「いいぞ、いいぞ。鉄板焼きって、なんていうかライブ感あるんだよな。
鉄板はステージだ。舞台だ。」と言ったのが、
ドラマ版「孤独のグルメ」の松重ゴローでした。
うん、カンカンカンカン鉄板とコテの奏でるサウンドがいいですね。
「見ててあきない この光景 こういう待ち時間は好き」とワカコさんも言ってます。
この作業を見るのが、すでにいいおツマミです。ふらっとQUZUMIの中で久住さんも、
「作るのを見ながら飲むってのは最高ですね」と満面の笑みで語っていたではないですか。
本当に最高です。

お、キャベツが、お、焼きそばが、お、卵が、お、背脂が、とどんどん乗っています。


いいねいいねこの出来上がっていく様子。
さらにこてで押した時に奏でるジュジューっというサウンドもライブ感を盛り上げます。
ワカコさんも、もじゅーと音をたてて背脂ミンチが溶けて油に変わっていく様
こんがりお好み焼きらしくなってきた ぎゅうきゅう ぺとぺとキタ!たっぷりねぎ! 
そして、マヨをビョルッ、チャカチャカチャカとかけて、シュゴー チリチリとバーナーで炙ります。


あー、時間的に考えると、俺のネギマヨだなぁ、と思ったら
「はいっ お待たせしました 炙りねぎマヨです」といって、
僕の目の前の鉄板に置かれます。来た来た!!

「月並みだが 待ちに待った 瞬間という 表現は こういう時に 使いたい」
とのワカコさんの感想を追体験しながらへらで頂きます。


「食べにくいが ここは守って おきたいヘラ食い」です。

角っこにのせて、あーん。
ン。ウマい。

初めての府中焼きですが、これは美味しいです。
アツアツで、生地と焼きそばの味わいが背脂で濃くなって、
その上の濃いソースに背脂の味わいに炙ったマヨの組み合わせです。
これは最高っすね。

アクセントのたっぷりのネギに、たっぷりのアマいキャベツもいい感じですし、
この食べ応えはキますね。最初からパリパリな生地は時間がたつと、
さらにパリパリになってきますし、焼きそばも、端のパリパリな部分がありながら、
中のほうはまだ軟らかい。この組み合わせもいい感じですし、
しかも、アツアツ&脂とソースとマヨで濃くなっている口の中に
ビールで快速冷却する瞬間が最高です。

ビールどんどんもってこーい ぷしゅっしゅー って感じです。

端をコテで切って食べてはクルクル回して次を切って食べてはグルグルと
まわしてを繰り返してくる、卵も出てきまして、また違う味わうことが出来ますし、
生地が硬くなっていくのと、焼きそばやキャベツがまだやわらかいという
差が面白いなぁとおもって。最後卵の黄身の部分を含めた真ん中をぱくっ、
と食べてビールで流し込んで、ごちそーさまでした。

あー、美味しかったよワカコさん。幸せな夜でした。

その後歩いて広電の駅まで行こうとすると、県工こと、広島工業、
広島皆実高校の横を通ります。
そういえば、県工といえば、ご存じ新井さんの母校。
さらには、「とろける鉄工所」〔野村宗弘さん 作 イブニングコミックス 講談社刊〕
の大竹兄弟と、川口さんが通っていた学校ではないですか。
というか新井、川口、大竹って全員FAで広島を出たメンバー…、
今考えると大竹のFA移籍はとろ鉄で予言されていたということですか。

なんてクダラナイことを考えながら、23時前にホテル着。
ブログの更新などをして、翌日にそなえます。




そして、翌日野球の前に宿の近くにあるジュンク堂とフタバ書房をハシゴします。
ジュンク堂で「広島カープ誕生物語」があるのを確認したのちに、
フタバ書房に行くと、あら、こちらは無い。そこで再びジュンク堂に戻ってご購入。
地場の本屋さんであるフタバさんに広島本が充実しているのは当然のこと、
ジュンク堂さんにも、野村宗広さんのサインとか、
ワカコ酒の新久千映さんのポップが多めにあったりと、地元愛が感じられました。
うん広島で見る「ワカコ酒」いい感じです。

ちなみに雨中のゲームはご存じの通り負けてしまいました。


そこでうちひしがれて宿に帰還。ここで気を取り直して巡礼に励みましょう。
と、前回のマツダスタジアムに来た時ふられた、ワカコ酒1巻にでてきた揚げ出しトマトのお店です。

前回はお店の前まで行ったけど、貸し切りだったんだよなぁ。
ということで、今回ば電話をしてから行こう。と思って電話をしたところ、
「スイマセン、この時間は満員で入れないんですよ」とのこと。

が~ん。なんですと。やはり「ワカコ酒」効果ってのはスゴいですね。

というか、単に人気店の年度初めの土曜日とおいうことで、
歓迎会的なのがたくさんはいっているのでしょう。

なら次は平日狙いかな。と思って、でもワカコ酒全2巻で特定されているお店は2軒。
これで巡礼終了か…。

いや、まだ策はある。
それは翌日の帰り機内で食べようと思っていたワカコ酒2巻の最後
「居酒屋新幹線」に載っている「夫婦あなごめし」です。

アナゴが2匹はいっているのと、ビールに合う「骨せんべい」がついているアレです。

ということで広島駅に行って購入。
売っている場所は昨日に確認したのですぐわかったので、あっさり購入。

本当は帰りの飛行機で買って、「居酒屋飛行機」にするつもりでしたが、
「居酒屋ホテル」に変更です。
でも「飛行機」だったら酒が飲めなかったので、むしろこっちがよかったのかなぁ、
と思いながらビールも仕入れて、宿の部屋に戻っていただきます。

細長い弁当の蓋を外すと、夫婦の名前に違わない2匹のあなごが寄り添っています。
おほほ うれしいねぇ とワカコさんの感想を口にしながら、
まずはアナゴを「いただきます」。

うん、ウマい。表面が香ばしく、焦げのクリスピーな味わいと、
中の、ふっくりふんわりとした食感がいい感じで、
クリスピーさとふっくらのバランスも良ければ、
あなごならではの脂がのった白身のいい味もじんわりと口の中に広がります。

しかも、味付けがややアッサリ目なので、アナゴの淡白な味わいがよく分かります。
このほっこり具合、ふわっふわのアナゴは、作られてしばらくたつのに
それでも十分おいしいように計算されています。
これが滋味にとんでいて、ビールにもいい感じで合います。

ワカコさんは
「脂気はほどほど 身の味が よくわかる 普段なら アナゴには日本酒 だろうけど
移動の際のお弁当には ビールがお供 ぷしゅ~」といって
食べたり飲んだりしています。
うん、これはいいですよ。

ぷしゅ~ 

この上品なたれがご飯に浸みて、馴染んでいるところがまたいいですし、
このご飯だけでビールもいけます。

さらには一緒にいただくと、オイシイものとオイシイものの組み合わせで、
これがめちゃくちゃオイシイ。
ご飯は、アナゴの味わいを、ふっくらといい形で盛り上げています。
さらに、ついているお新香も口の中にあなご、
たれ、ご飯以外の刺激をあたえてくれて、口の中に清涼がもたらされます。

ワカコさんも「つけものも やけにうまいな」と言いながらパリポリと食べていました。
そんなあなご、ご飯、漬物、ビールと交互に楽しんだ後、
最大のお楽しみ、骨せんべいです。カパっと容器を開けて骨煎餅をいただきます。
うん、この磯の味わいと自然な塩味、さらにはパリっとした食感なのに
どこか優しげな柔らかさがある。これは、日本酒よりもビールです。

パリポリと骨せんべいを食べているワカコさんも、
「パリパリなのに 堅すぎず絶妙な食感  揚げ物の 香り  
かすかな塩気 揚げ骨が こんなにうまいなんて 」
うーん。わかる。
本当に小さい器に入っているだけで、最大のサービスです。
ビールもすすみます。

広島で、あなごの駅弁といえば、駅弁の西の横綱、宮島口駅のあなご飯です。
視界一面にびっしりと敷かれたあなごがインパクト大。
地の白さもわかるものの、しっかりと味付けられた照りのあるタレと、
軽く焦げたところが、なんとも食欲をそそるフォルムですし、
そんな穴子のスキマからは、タレがかかって茶色くなっているご飯が
見え隠れしているのがいい感じでして、
あなご自体の淡白な味を包み込む秘伝のあまじょっぱいタレの組み合わせが、
たまりません。

でしたが、夫婦あなごの方は、はややアマじょっぱさ抑えめかな、という味付けでした。
それぞれ差があるものです。しかも、こちらは骨せんべい付き。
もう、どちらも甲乙付けガタし、気分で選べる広島県民はいいですね。
でも、マンガの中で、仕事を終えて、広島っぽい場所の居酒屋へ行くのに、
帰省が終わると広島っぽいところから新幹線に乗るって…、

ま、無粋なツッこみはこれくらいにしておきましょう。



最終日、この日は帰るだけ。前述の事情で巡礼はなくなりましたが、
初めての広島空港へ行ったあと、代わりの昼食を買うために人だかりが出来ている
八天堂が気になったので、そこてくりーむパンと酒種あんぱんを買って、
さらに生もみじ抹茶を買いました。

更に、空港内をウロウロとしている時に本屋で、「広島カープ誕生物語」が
平積みされているのを発見。
ジュンク堂と空港では平積み、フタバさんにはなしってことで、
なにか流通での大人の事情があるのかな??

あと、空港でJALのグランドホステスさんが、カープのユニを着ているところがいいなぁ。
千歳でもグランドホステスさんは、ハムのユニフォームは着ないよなぁ

などと思って見ると、


最初に見た人は、18 MAEADAと書かれたユニフォーム。うんうん、わかる。

次に見た人は、7 DOBATASHI うん、イケメン人気者ですからね。

次に見た人は、6 SOYOGI しぶいなぁ、でも地元で人気有りそうだなぁ。

最後に搭乗口でマイクを握っているチーフっぽい人が 31 ISHIHARA って ファッ!?



最後までキッチリオチをつけてくれました。

流石広島。


そうそう、クリームパンの濃厚さも、酒種あんぱんの落ち着いた味わいも、
生もみじのモッチリ食感も美味しくいただきました。
楽しいカープ遠征の締めには良かったなぁ。


気がつくと次の遠征は来週にせまってます。
YUKI KAJIURAライブの千秋楽も、ハマスタでのカープvsベイス戦も
巡礼もあるという、楽しみてんこもりだぁ。





かつて、コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」(富良野市)の 
月曜午後五時からオンエアーしていた 
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー) 
のパーソナリティーをつとめていた 
イトー×aniでした。(´・ω・)ノシ
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