これから、Yuki Kajiura LIVE vol.#11@大宮ソニックシティーに
出撃いたします。

初めてのハコでのライブはいつも以上にワクワクしますし、
このあいだの札幌でのライブの出来もよかったのでなお更です。

ライブの感想は、後日、このブログで報告します。



さて、話は変わって今回の上京はライブに加えて久住巡礼もあります。

ということで、久住巡礼の前半戦です。

まずは、定時に飛行機が飛ぶのってすばらしい。それに尽きます。

この日は朝の8時に新千歳入り。
9時発の道民の翼(現在は「北海道の翼」と称してます。気がつかなかった)に乗ります。
最近、飛行機に乗る前って、寝不足の日が多いせいで、機内では爆睡するのが常ですが。
この日も一眠りしているうちに羽田到着。
ただ、生憎の雨空と厚い雲のせいでガクガク揺れた衝撃で
着陸前に目が覚めましたが、着陸直前まで地面は見えず、
トゥラトゥラトゥラは出来ませんでした。

10時35分に到着。10時45分には、到着ゲートから外へ出て
51分の印旛日本医大行きに乗り込みます。
その後三田で地下鉄を乗り換えて、神保町に到着したのが11時35分

この日にまず向かったのが、「天丼いもや」さんです。
こちらは、「食の軍師」(泉昌之 作 日本文芸社 ニチブンコミックス)で
本郷が、一番好きな街といっている神保町で推している店です。(マンガの中では「えもや」)

神保町駅から水道橋方面にむかって歩いて、路地に入ってくと、ありました。
おー、以前遠征のときに畏友p氏と来て以来です。

「うーむ 電飾なし 売り文句なし 自動ドアなし 券売機なし 
「テレビに出ました」「雑誌が紹介」一切なし
洗ったようにきれいな店だぜ」

と本郷のせりふを一人ごちて、カロカロカロと軽快な音を立てて
扉を開きながら、のれんをくぐります。

さてと、メニューを。
おや?

天ぷら定食にえび定食、あなご、えび、きす、いか
追加注文は一時から

って、こっち本店じゃないっスか。

間違えた。

つい、前回来たのがこっちなんで、間違えて入っちゃった

「いらっしゃい」と言われたのに、「アレ、アレ」とか言いながらお店にでる
どう見ても不審者なマヌケなワタクシです。

天丼いもやは、白山通り沿いです。

気を取り直して、使い込まれていても清潔そうな白いのれんに
「天丼」と黒で大書されているのを確認して、ふたたびかろかろかろ。

メニューを見ると、天丼 汁付き550円と、えび天丼 汁付き 800円
間違いないこちらです。

11時45分ということで、待ちも覚悟したのですが、幸い一席あいていますので、
腰を下ろします。直後に3人立て続けにお客さんが着て、店内で立って待ちだしました。
これはラッキーでした。

で、ここは軍師にしたがって、天丼 汁付き550円と、
力石が頼んで本郷をうらやましがらせたおしんこ100円をオーダー。

こちらは、僕は大学生のときで、まだ駿河台寄りの場所、靖国通り横の路地裏に
店舗があったときから足しげく通った店でもあります。
大学のレポートで必要な本を買った後、同じ学科の友達と訪れたなぁ。
大盛りは、残さなければ無料、残したら有料というルールがあって、
僕は無料だったけど、チバ君は50円とられたなぁ。
なんてことをこちらに来る度に思い出します。

そう、お店の場所こそ移ったものの、雰囲気はまったく変わっていないのです。

店内のL字型の白木のカウンターは、
本郷が「越年を感じさせぬ白木のカウンターの美しさよ
今でもさらさら…」と評していますがそのとおり。
25年以上前、初めて訪れたときに感動して以来印象は変わりません。

まずは出てきたおしんこをつまみ、緑茶を飲みます。

おしんこは日替わりで、本郷が訪れたときは、きゅうりとカブとカブの葉の糠漬けでしたが、
この日は白菜の浅漬けでした。緑茶も熱く、濃く、うまい。
それらを味わいながらカウンターの中をぼーっと見ながら待ちます。

カウンターの中ではお店のかたが三名寡黙に働いています。
本郷が「BGMは天ぷらを揚げる音だけ。昔ながらの古い大きなガス炊飯器
ステンレス部€分はどこもかしこも磨きあげられている」と評したとおり、
質実剛健。いい感じで昭和感があります。

カウンターのL字の角に天ぷらなべがあるので、揚げるようすも見えます。
真剣なまなざしで鍋に対峙しているのもよければ、
具に衣をつけ終わった後、手をいちいち洗っているところもこだわりの職人です。

ごま油のよい香りがひっきりなしに香る店内。
会話をしている人もほぼなしという静かな空間です。

待つことしばしで、どんぶりにもりもりと乗せられたご飯に
揚げたての天ぷらがのせられまして、
そのとき、黄金色に輝くごま油が何滴かご飯に滴りました。
そして、お玉でたれをかけまわしてから丼を拭いて
カウンターの上の縁部分におかれます。お隣には熱々のしじみ汁です。
カウンターの上に引き寄せて、あー、この時点でいい香りがたまりません。

これです、これ。

上に乗るのは、えび、いか、きす、海苔の4品です。
食べる前に、本郷が攻略をしたとき同様に、
露払いの紅ショウガと、太刀持ちの大根漬けを天ぷらの左右に控えさせて
「いただきます。」

本郷は、イカ→ノリ→キスを味噌汁や大根漬け、紅ショウガなどで攻略しながら、
主将のエビを攻める、天丼攻めの秘策、「円陣エビ落とし1」を駆使しているので
敬意を表して、まずはイカから。

ゴマ油の香りと、タレの香りがまざった衣はサクっを通り越して、
ややカリッとした歯ざわりがいいですし、この衣の感触となかのイカの身が厚くて
ぷりっとした歯ごたえが好一対です。やわらかいイカ自体にも
ほんのりと甘みがありますし、軽く熱されたいか独特の
ねっとりとしたところもいいです。
タレの味とあいまって、ご飯がすすむあじです。

ご飯も、天ぷらの合間からツヤツヤと輝いているさまが見え隠れしていますが、
ほこほこにたかれていて、甘く滋養のある味。
ガス釜で炊かれて、お櫃にうつされたこだわりが垣間見える
やさしくてほっとできる味わいです。

続いて、ノリに行きます。
イカ、エビ、キスに比べると小物感ある一品ですが、
この香りとパリッとした感触、しっかりと意味のある存在です。

再びご飯を食べて、紅ショウガで油とタレの味を落ち着かせて
続いてキス。こちらも白身魚ならではのふんわりとした軽さと
身の穏やかな味わいに、カリッとしたクリスピーな衣との組み合わせがいいです。
味わいが穏やかということで、タレとの相性もいいです。
タレじたいも甘さはやや抑え目ながらもバランスのいい甘辛さ。
サラッとした感じで素材の味を邪魔せずに引き立てています。
キスキスキス もう夢中なの♪です。


ここで大根漬けにみそ汁をいただきますが、
大根漬けのパリッとした食感もさわやかですし、
赤だしっぽい濃い味わいの蜆汁が浸みます。
とんかつの軍師で本郷が「しじみ汁は体にいい、しじみ汁は体にいい」と
くりかえしていましたが、前日も痛飲していたのでしみます。

そして、本郷は再びイカに戻る陣ですが、ここで私は大将もいきましょう。
エビをサクッといただきますと。
うん、これもウマい。
エビの身がプリプリっとしていて、うまみがジワッと出てきます。
海の恵みがつまった味です。エビ単品でもウマいでしょうが、
ここはクリスピーな衣と、甘辛さっぱりなタレとも組み合わせで
さらにスゴいことになっています。
カリッと衣をかむとなかから異なるプリッとした歯ごたえがでてきて
さらに噛み切るとじわっと滋味が出てくる。
これがコンマ何秒の間に一気に出てくるわけですから、
そして、エビの穏やかな味を引き立てる衣のゴマの香りと
たれの味わいです。
そういえば、イカも、エビも、キスも、どちらかというと
淡白な味わいの具材ですので、それぞれ味わい、歯ごたえこそ違え
同じようにそれぞれの具材で口福を味わうことが出来ます。

これは幸せです。


そして、再びイカへと戻りますが、ここに来て、プチ問題点が発生。
本郷食いをすると、丼の上が混沌としてくるのです。
下にあるいかとか、のりとかを穿り出してから序盤に食べたので、
そのつど上のエビとかキスがどかされてあっちいってこっちいって
になっているのです。
しかも、なにか具を変えるたびに丼をグルグルまわしたぐらいにして
なんかセワシナイ感じです。
と、いうことは、本郷のライバルの力石のように
一番上に乗っているエビから行くほうがスマートに食えるのかな。
ま、後半で本郷も同じようなこと言っていたのを思い出しました。

が、そんな些細な問題こそあれ、美味しく食い進めていきます。

ご飯にタレをかけて、天ぷら乗せて、またタレをかけてという風でもなく、
なんか三筋とか四筋になってたれがかかるのを使っているわけでもなく、
天ぷらをのせてからお玉でタレをかけているのに、
天ぷらにはそこまでたっぷりかかっているわけではなく、
ご飯の下まで、タレがしみているのもスゴいですね。

久々に来ても、なつかしく感じる天丼に、今回も満足をしながら、
最後のご飯とエビ天をかきこんで
「ごちそうさまでした。」といったあとお金を払い、
店内に立って待っている人が4人ほどいますので、さっとお店を後にしました。
時間は12時。入ってから15分しかたってしませんが、
たまに食べたくなる味を満喫できた有意義さから、もっと店内にいたような気がしました。
そんな満足感で満ち満ちたワタクシは、宿のチェックインの時間までツブすために、
神保町をブラブラしようと歩くと、お店と神保町駅の間に行列を発見。
最初はラーメン屋か、パチンコ屋か、と思っていたのですが、
行列の先には、「神保町食肉センター」がありました。
こちら「朝採りりレバー入荷日時」なんて看板もあるので
そんな店なのかな、と思って調べると、昼の焼肉ランチ食べ放題で
850円らしいです。これはならぶわな。

その後、先日のタモリ倶楽部にも出てきた書泉を目指して歩くと、
日本文芸社を発見。外には、寿都が生んだマンガ家で、町のキャラクター「風太くん」
をデザインした本庄敬センセイが、「軍師」の連載も載っていた、今は亡き「食漫」に
不定期連載をしていた「文豪の食彩」(原作 壬生篤)が、ドラマ化するという
ポスターが貼られていました。
BSジャパンって、またテレ東ですか。やりますね。

それにしても、僕自身「漫画ゴラク」を読み出したのはここ数年の話なので、
何度も何度もこの道を歩いていますが、ニチブンの会社がここにあるのに
気がつきませんでした。

そういえば、「芸能グルメストーカー」を出したコアマガジンのすぐ近くに
「べんてん」があったなぁ。なら、扶桑社の近くのお店もいずれ
孤独のグルメに載ったりするのかな??などと思いながら、書泉に向かったのでした。

あと神保町といえば、「あ、安部礼司」の大日本ジェネラル。いもやでも、
あべきゅんやいいのっスくんが天丼かっこんだりしてるのかな?
といった妄想もお約束です。

ちなみに久住さんは、別のエッセイでも、いもやの天ぷらが一番好きといってました。
芸能グルメストーカーで、「近藤」とか行ってるのに、ここが一番って言えるのが
すごくイザキヨイです。




さて、2時間ばかり神保町をブラブラして、淡路町から丸の内線にのって
南阿佐ヶ谷で降ります。今宵の宿はこちらです。
それは、本日の夕巡礼と、明日の昼巡礼が三鷹だから、そこから比較的近くて
かつそこまで高くないのはどこかな?と選んだのが、コチラでした。

そこで、おかいつを見たり、ゆっくりしながら6時前に巡礼再開です。

丸の内線で荻窪、中央線で吉祥寺に向かって、吉祥寺の南口に降り立ちます。
ここは、予備校時代は改装する前のいせやに、
現在は巡礼で、食の軍師の「かっぱ」、孤独のグルメの「天下寿司」で
訪れていますので、はじめてきたときから、懐かしい感がうすれて
帰ってきた感が強いです。そこからバスで明星学園入口まで

バスを降りて、吉祥寺通りを南にすすみ、井の頭公園の切れたところで右折。
仲町通りとかかれた看板と電飾が飾られた電柱が続いていますし、
その一本一本にFC東京の小旗が飾られています。
あらためて、東京の多摩地区にいることを実感します。

道を歩いていくと、だんだん明かりが少なくなって、ぽつぽつついている明かりにも
大安とか、違う店名がかかれているので不安になると、
その大安さんの手前にお店を発見。ありましたありました。
みさとさんです。(マンガの中では「みはと」)
うん、確かにマンガと同じなのですが、のれんはすごくクタビレテますし、
なぞの注連縄のようなひももぶら下がってます。
薄暗いなかでも、上の緑色のビニールも色あせているのがわかりますし、
谷口氏の精密な描写どおりではありますが、それより謎のオーラがあります。

中が見えないところも、ゴローちゃんが「店の中が見えん」と
不安がっている気持ちがよくわかる。
薄暗い周囲ともよくマッチしているような、そうでないような。

これは、入りにくい。地元のいつからやってんだかわからないような
スナックとかと同じ匂いがしますし、保守的な僕は理由がなければ入らないです。

ちなみに、この作品が掲載されている前のWeb 日刊SPAにこんな記事が載りました
一部を引用させていただきます。

『孤独のグルメ』待望の新作を久住・谷口両氏が語る! 日刊SPA
「今回は入りにくい店にしようと思ったんです。でも、入りにくい店は入りにくいので、(モデルにする)店を決めるのが大変でしたね」と語るのは原作の久住昌之氏。熱心なファンの間では、モデルとなった店を訪れ、五郎と同じメニューを食べるのが恒例と化しているが、「今回はお店を見つけるのも難しいし、見つけても入りにくいんじゃないかな」。

ホンと、まさにその通りです。

深呼吸をして息を整えて、意を決して、エイヤと扉を横開き。
中はカウンター席とテーブル席がありまして、カウンター席の奥に
常連さん風のおじさんがビールのグラスを傾けています。
お客は一人、これから誰が来るのかわからないので、
ゴローちゃんが座ったテーブル席ではなく、カウンター席に腰を下ろします。

まずは、お店の女性に、ウーロンハイを注文。
まるます家での青りんごサワーもそうですが、あまり頼まないチュウハイを
お願いするのは、軽い原作リスペクト。
ゴローちゃんは、ハイじゃなくてウーロン茶を頼んでます。
本来ならばウーロン茶でしょうが、酒に汚い日本人である私は
問答無用でウーロンハイです。

すると、出てきた突き出しが、大根と豚肉を煮たのと、
大根おろしの上に、ミックスナッツと一緒に入ってそうな小魚が乗ったものと
二品出てきました。しかも、ウーロンハイのグラスもデカいし
今までお店で飲んだどのウーロンハイよりも濃いような。
この時点で、意外とこの店サービスいいかも、と思い出します。

そこで、まずは、アタリメ600円、これは、ゴローちゃんが孤独のグルメ史上
今まででは決してしなかったような顔をしたので一部マニアの間で有名なメニューです。
そして、攻略が難しかったら煮込みの汁にでもひたしてやわらかくしてからいただこう。
たいていの飲み屋なら、煮込みはあるだろうから。と思って壁のメニューを見ると
ありませんよ、煮込み。
なら、汁が出そうなメニューって、これくらいかなぁ
と選択したのが野菜炒め450円でした。

大根煮たのは、すごくしみています。うんうんしみてるしみてるくしゅくしゅ
ってのは入院した時に出てきた病院食の感想ですがそんな感じ。お肉もいい感じだし
これをメニューにしてくれないかな、という味わい。
カルシュームたっぷりな小魚と大根おろしも素朴ないい味で
濃い目のウーロンハイと合います。

お店の女性や、常連風の人に気が疲れないように、
さりげなく周囲を観察すると、ザ昭和。
ドラマ版孤独のグルメとか、酒場放浪記に出てきそうな、
いや、住宅街にあるせいか、それよりも家庭的というか、他人の家の台所という感じ。
だから、コンクリ打ちっぱなしの床も、山小屋のような木の壁も、
使い込まれて油がしみこんだダクトも、すべて威圧感があって、緊張を強いられます。

その緊張を癒してくれたのが、つけっぱなしのテレビから流れる
NHKのちーちゃん、片山千恵子アナの声とお姿でした。
あー、これって菅野彰さんのエッセイで感じるアレだ。
ちーちゃん、ありがとう。

と思ったところが、

常連さんが突然チャンネルを変える!!

なんだ、今夜のアームロックの餌食は、この人か…
と、脳内妄想しながらも、目の前ではパチパチパチと音を立てて
するめの香りが漂ってきます。
そうだよ、今日攻略しなければならない敵はこのするめだよ。
さらには、目の前でむしっむしっ、とするめを裂いている音がします。

そしてしばらくするとするめが登場します。

孤独のグルメのマンガの中では
大きなスルメ 一枚全部を 焼いて切り さいたもの
足の部分は無い 色が濃く厚みは薄く 非常にカタい
容器から直接、大胆かつ無造作に
かけまわさけた大量のマヨネーズ

と説明されていますが、まさにその通り。
直径15センチ超のさらにこんもりと盛られたこい色のスルメには
広島や大阪のお好み焼きもかくやってほどの大量のマヨネーズが
かけまわされています。

見るからに強敵です。

まずは無難にやわらかそうなところを選択して、かじりますが、

かっ固い。
やわらかそうなところをえらんだのに。
人目があるので、ゴローちゃんみたいに
「ぎ ぐぎ か…固い いい」と、アヘ顔はかましませんてしたが
内心でまさにあの顔になっています。

本当にこれが、固い。予想はしていたものの難敵です。
ギギギと内心言いながら、食べ続けていきますが
スルメの固さ意外に敵があった。それは、大量のマヨです。

僕自身、マヨラーとは対極で、マヨは素材になじませてこその調味料で
単独で口にすることはほとんどないのですが、
場所によっては20センチ超のイカの全面にたっぷりのマヨがかかっているのです。
だから、ギギギとかみながら、ダイレクトにマヨが舌を刺激して
たまにムセたりします。

うむ難敵だ。途中何度もウーロンハイのお世話になりながら援軍を待ちます。
と、テレビのチャンネルをかちゃかちゃしてた常連のオジさんが、
エブリーに狙いを定めたもよう。テレビを見ながら
「オレに言わせりゃーよー、なぁママ」などと言ってます。
お店の女性は、はいはいとかテキトーな相槌をうちながら
今度はお店の奥の階段をのぼって、野菜炒めの準備をしてくれます。

そして、再び店内がいい香りになったかと思うと、これまたアタリメと
同じサイズのお皿にこんもりと盛られた野菜炒めです。

ナイス援軍。
野菜いためは、キャベツがたっぷりともやし、にんじん、ピーマン
それと豚肉が見え隠れしていまして、
どこまで行ってもアタリメなのを救ってくれます。
しゃくしゃく、しょりしょりという歯ごたえがありがたいです、こころから。
しかも、味付けは、おしょうゆでほんのりとつけられたものですし、
肉もおいしいですね。というか、本当にありがたい。

しかも、予想通り大目にお汁が出ています。
ここに固いアタリメを少しずつつっこんで、やわらかくしましょう。
ゆるゆる作戦です。と指示を出す脳内ニシズミ殿にしたがって一部のアタリメを移動。

僕の野菜炒めが出てきたところで、常連のオジサンが焼き鯖を注文
焼き鯖の調理が終わったタイミングで、ウーロンハイの2杯目と
ハムエッグを注文します。

それにしても、野菜炒めに救われた部分こそありますが、
アタリメでのダメージは大きいです。

ゴローちゃんも、作品中で
「アゴが疲れてきた
 食べてるんだか
 処理してるんだか」と言ってましたが。

そうですね、処理です、処理。

そもそも前述の久住、谷口インタビューでも

「さらに、作中で五郎が食べるアタリメは「完食困難」で、総合的な難易度は「特A級でしょう」と笑う。
 一方、そのアタリメを食べるシーンを「楽しく描けた」とは作画の谷口ジロー氏の弁。「(五郎が悪戦苦闘した)アタリメの固さをリアルに感じてもらえれば」との言葉どおり、苦悶する五郎の表情はまさに噛めば噛むほど味が出る感じである。」
と、言ってます。いちいち的を射てます。

が、努力のかいあって、難航不落に思われたアタリメの山もマヨの山も
少しずつ目に見えて小さくなっていきます。いいぞいいぞ。

と、このタイミングでハムエッグが登場。

野菜炒めやアタリメよりも一回り大きいお皿に入ったハムエッグは、
黄身が二つで、ひとつは固め、ひとつは柔らかめでいいですね。
そして横のレタスには、これまたマヨネーズがたっぷり塗られています。

作中では

わりと しっかり焼かれ 黄身が見えない目玉焼き
ハムにも白身が こびりついている いっしょに焼かれたか
マヨネーズを細かくちゅるちゅる 塗ったレタス
なつかしい ウサギになった リンゴ

と書かれています。
ウサギリンゴこそ無かったものの、これはいいですね。

まずはハムから行くと、あー、肉食べられるのがありがたい。
しかも固く焼かれた白身がついている素朴な味わい。
そういえば、ハムエッグなんていついらいでしょう。
そして、繰り返しますが、これまで、突き出しの
煮込んだ大根に肉と、大根おろしに小魚をあしらったの以外は
アタリメと野菜炒めしか食べていません
ということで、新しい味は新鮮でウエルカムです。

ゴローちゃんは
「人んちっぽい 味だ」
「だが飯もパンも 無しにハムエッグ とは落ち着かんな」
と語っています。

人んちっぽい味には同意しますし、さっきの野菜炒めも人んちっぽい味でした。
お店の味というより家庭料理の延長のような味というカテゴライズでしょう。
ここは納得です。

ただ、ほんとうに何度もくりかえしますが、アタリメと野菜炒めだけの身としては
ハムエッグ単品でもごちそうですよ。おごっそう。
もう、ぴったりハマります。

しかも、ハムエッグの楽しみというと、卵の黄身でして、
目玉焼きの黄身、いつわるの(by おおひなたごう)って感じですが、
二個あると先に割っても白身やハムとの相性などを楽しんで
残りのひとつは如月食いが出来て、ありがたいです。

見ると、アタリメもあと数本まで追い詰めて、
野菜炒めも、ハムエッグも残りわずかです。

よし、ここで
「すいませーん 梅茶漬けください」いオーダーすると、

おじさんが
「でさぁ、てめぇのかぁちゃんには、気を使うとかそんなことしようって気は
さらさらおきねぇのに、あのねえちゃんは別だね、頭いいんだね」
なんて話を声高にしています。

やはり、一戦を構えなければダメか。

「人生には…苦手なものを黙って食べなきゃならない時もある」
 (固すぎるアタリメとか、かかりすぎてるマヨネーズとか)
「奥さんと食べものをもっと大切にしろ」
「まて、この野郎!!」

そのあとは、ワタクシの××大学の××研仕込の
アームロックからの投げ技が炸裂!!


と、まぁそんなことには当然ならずに、オジさんは最後まで女性論を展開し続け、
ワタクシは、出てきた梅茶漬けに舌鼓をうったのでした。

梅茶漬けはでっかい梅をほぐしたしろもので、梅がたっぷり
だから、このスッパさが酔った身にはありがたいでしたし、
お茶というより出汁の味がしみじみと体にしみてよかったです。

看板にお茶漬けと書かれているのも納得な味わいですし、
そもそもこちらはお茶漬けやさんからお酒、つまみを増やしていった
おみせだそうです。なるほど。

そうそう残しておいたアタリメをお茶漬けに入れるのは、
こちらでお茶漬けが食えず、事務所でイカの塩辛を入れたお茶漬けを食べた
ゴローちゃんに対するオマージュでした。
当然そこのほうのマヨがついていない部分を入れました。

お茶漬けを頼むと、おしんこと緑茶が出てきてこれがいい締めとなりました。
ごちそうさまでした

お店の人にお金を払って、おじさんに「お先に」と一礼して外へ出ると、

アームロックから投げのコンボの現場です。

酒がマワっているせいでそんなのに感動しながら
仲町通りを来た道帰っていくと、途中に

「井の頭最中」と大書されている看板を発見。
見ると「井の頭羊羹」もあるそうで、これドラマ版なら必ず寄ってるよな
と思いながらも、満腹のワタクシは素通りして宿へと戻ったのでした。








かつて、コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」(富良野市)の
月曜午後五時からオンエアーしていた
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)の
パーソナリティーをつとめていたイトー×aniでした。(´・ω・)ノシ
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