現在も、東京某所滞在中のイトー×aniです。
とはいえ、巡礼の関係で滞在場所は変わっていますが…

Yuki Kajiura LIVE vol.#11@大宮ソニックシティーがいよいよ明日となりました。

ということで、本日も久住巡礼をすませて、大満足のまま、
某所でゆったりとしているというわけです。

明日は、待ちに待ったライブですし、その他巡礼も予定しているので、
今日以上に楽しくなること必至です。

ということで、そんな顛末は、後日、このブログで報告します。




さて、話は変わって

クリミア共和国の独立宣言とクリミア政府とともにロシア政府の
クリミアとロシアへの併合宣言などなど、ウクライナ情勢が混沌としてきて、
よく分からなくなっている状態です。

そもそもの対立の根源が、親ロシアの勢力が強い東南部と、
EUに接近したい勢力が強い北西部の対立でしたが、
暫定政権の成立に加えてロシアの軍事介入と、
それに対する アメリカやEUのアクションで、さらにヤヤコシくなりました。

クリミアをロシアは承認すると言ってますが、
ロシアは今までも、グルジアから分離独立を宣言している
南オセチア、アブハジアも国家承認してます。

あと、ウクライナの北西部でありながら、親ロ(というか親ソ連)である、
モルドバから独立を宣言している沿ドニエストルはどうなっているんでしょうか。
こちらは、ロシアこそ国家承認していませんが、国章がカマトンカチといった国。
しかも、民族構成が、モルドバ人とウクライナ人とロシア人が
それぞれ1/3ずつくらいなんですよね。

そんな混沌とした中で、ウクライナとの国境からさして離れていない
ソチで開催されたパラリンピックはなんとか無事終わりました。
ウクライナ選手の抗議の金メダルを手で隠しての表彰などありましたが
ともあれ大事が起きずによかったです。
知人がスタッフとして参加しているので尚更心配でした。

それにしても、政変によって、前の権力者が蓄財している様子を
マスコミが露悪的に捕らえるのって、世代でしょうか
マルコスとか、チャウシェスクの政権終焉を思いだしたりして

さらに、ユーリ=ティモシェンコの釈放を見ると、つい
「ムダヅモ無き改革」を思い出したりして。うん。



ちなみに、ソ連といえば、
当ブログでも、かつて担当したラジオ番組でも、何度もとりあげた国が
アフリカの角にあたるソマリアですが、
2012年8月、暫定政権の統治終了を受けて公式国名が
ソマリア連邦共和国に改称されたそうです。

ソマリア連邦って、ソ連かww。 まさかこうつながるとは…

ソマリアの現状を見事に描いた傑作怪著「謎の独立国家ソマリランド」
(高野秀行さん著 本の雑誌社 刊)は僕的にも、
2013年最高のノンフィクションでしたが、
先々月、第35回講談社ノンフィクション賞を受賞したそうです。

国ってなんだろうということを改めて考えさせてくれる一冊です。

僕が、国を取り巻く問題に深く関心を持ったのが、
こちらも何度も当ブログで取り上げているのですが、
吉田一郎氏の「国マニア」(交通新聞社)「消滅した国々」(社会評論社)
をはじめとした一連の著作と、氏が主宰するサイト
「世界飛び地領土研究所」の中にある、「消滅した国々」「非公認の国々」などです。

これで、「ヘタリア」が流行する前に「シーランド」の存在を知ったのにとどまらず、
ソマリア、沿ドニエストル、現在問題になっている「クリミア自治共和国」
(クリミア政府は「クリミア共和国」を主張。)
などの存在を知って、より深く知りたいなぁと思うきっかけとなたのです。

高野氏もソマリアに興味を持つきっかけの1つが吉田氏の著作であると述べています。
だから、分離とか独立とかという言葉を聞くと、なんかウズウズしてしまうのです。

そして、クリミア問題と同じくらい改めて、国についてを考えさせてくれる
本のシリーズをたてつづけに2つ読みました。



1つは、大好きな至道流星さんの『羽月莉音の帝国』(小学館ガガガ文庫)

1つは、先日本屋でオビにつられて買った『少女政府 ベルガモット・ドミニオンズ』
高田慎一郎 さん 作 (フレックスコミックス ほるぷ出版)です。



まずは、羽月莉音から。

これは「大日本サムライガール」が面白いということで畏友p氏と盛り上がっているときに、
p氏に猛プッシュされたため探したのですが、
札幌の紀伊國屋とか、コーチャンフォーといった大きい本屋さんをまわっても
ある巻数が欠けていて、読みたいと思ってもなかなか手に入らなかったのです。
しかも、ライブのために上京したさい寄った、神保町のS泉のラノベ館でも
その巻だけ無かったりして。
といった因縁こそありましたが、無事道内某所で入手し一気に読みました。

すごく簡単に言うと、高校生の部活動が、本気で革命を目指すという話しです。

そこには、神も、宇宙人も、未来人も、超能力者もいませんし、
魔法などの非科学的なチート能力も存在せずに
(自称「神」とか、チートすぎる能力の人物はいますがね)
なんとなく退屈をぶっとばすといったノリでワイワイ日常の延長を
過ごしていく話しではなく、現在の社会の枠組の中で、
ボロい部室と五人の部員だけで、世界に対抗をするのです。

そのためには、革命の財源としての経済力をつけながら
革命の力の源泉としての政治力や軍事力を
いかに強化していくかということに主眼がおかれます。

主人公の莉音が作った革命部は、最初に事業を展開し、
さらにM&Aで規模を拡大し、その途上でヤクザと抗争し、
その後あの国の権力抗争に巻き込まれたり、
この国と経済戦争をおっぱじめたり、経済をしきるシステムを構築したり
その過程で大国と戦争できる最小限の軍備をととのえて、そして…

ネタバレになるので、これくらいにしておきますが、
そこらへんの話しがテンポ良く展開するのです。

続きが待ちきれずに次々と読んでいくのは久しぶりです。
(至道さんの新刊の続報がないので、それまでゆっくり読んで
しのごうと思っていたのですが、怒濤の展開にあらがうことが出来ず、
一日二冊のペースで一気に読んでしまいました)

最初は、ガガガ文庫というレーベルもあって、美少女と流され系の主人公が
ワイワイする話しかなと思ったのですが、繰り返しますがさにあらず。
現在の政治・経済の枠組を尊重しながらも、その中で実現可能な大嘘を
テンポ良く提示していくのです。

フィクションはウソがあってなんぼだと思いますし、荒唐無稽さの中にも
リアリティーめいたものを求めてしまう読み手としては、
荒唐無稽な物語を支える大嘘をつくために
細かいリアリティーを積み上げていくという物語の快感を堪能できました。

しかも、このリアリティーの部分が、作者が知識を披露しているのにとどまらず、
問題意識を提起する布石となっていて、それを解決すべく
動くキャラクターがなんと魅力的であることか。

ちなみに、この本を猛烈にプッシュしてくれた畏友p氏は、
「一番の萌えキャラは海胴総二郎だろって!!」と、
ツンデレ右翼の大物の名前を出していました。
確かにキャラの魅力でいうと、一に海胴、二にジリア、三四がなくて
五に柚さんって感じですね、僕的にも。

最終巻での結末では思ったほどのカタルシスを得ることが出来ませんでしたが、
この物語がインフレしていく過程の爽快感はたまらなく最高でした。
ま、このインフレ感があったので、結末での感想になってしまったのですが

40代のオッサンの感性で読んでもそうなのだから
こんなのと学生時代に巡り会ってしまったら、カブれること必至です。

ちなみに前段で、神も、宇宙人も、未来人も、超能力者も、と言いましたが、
リーダーシップをとる女の子、その理解者で相方的な男の子
ナルシストな男の子、チームのアイドル的な存在でコスプレとかさせられる女の子、
特定の能力に特化してものすごい女の子、の五人と聞くと、
やはり、某憂鬱的な小説の構図と似ているような気がするのは自分だけでしょうか…。

というか、やはりすげーな、ハ×ヒは。
だから、こちらも、どうライディングさせるかは楽しみであるのですが

ちなみに、現在至道さんが現在抱えている進行中の作品で言うと、
ヤクザの側面を「東京より憎しみをこめて」が、
政治・経済の側面を「大日本サムライガール」が
それぞれの活動を詳細に書く形式で受け継いでいるのかな
などと考えています。

至道さんの小説には「サムライガール」から入って、
コミック化されたのを見るために「チャンピオンRedいちご」まで
立ち読みするようになった身としては、それぞれの展開も本当に楽しみです。

あと、学生のグループが世界を変えるというと、
僕にとってイケナイ趣味が発露するきっかけともなったw
平井和正さんの「超革命的中学生集団(超革中)」をも思い出したりしてw
興味のある人ばググッてみて下さい。



さて、あと一冊「少女政府 ベルガモット・ドミニオンズ」です。

妖精世界に対立する二派があって、その一派で守旧派から独立した革新派は、
人間の生活にあこがれて、人間文化を生かした文明を導入しようと考えます。
しかしそのためのノウハウがなかったので、世界中の色々な国から
女の子たちを集めてくる(拉致してくる?)のです。

そんな彼女らが、環境の違いなどから最初は戸惑いながらも、
大臣としての職責を果たしていくなかで、次第に情にほだされたり
妖精社会の住人に共感するようになっていって、
(妖精さんに「プレジデンテ」「プレジデンテ」って呼ばれて慕われると
そうなりますよねぇ)
健気に力を合わせて、街作りや国作りを頑張っていく、
ファンタジー漫画です。

さらに、対立する守旧派の妖精は、毎回巨大ロボ的なもので攻撃をしかけてきますが、
その攻撃に対して、女の子達は、国務大臣であるにもかかわらず
妖精の力でカワイラシク変身をして空を飛びながら戦うのです。

例えば、妖精が押している荷車が難儀しているのを見ると、
舗装道路を作ろうとなったりとか、
その道路のひきかたと、都市計画で討論したり、
(それぞれの女の子が自分の国の都市を押すところが面白い)
国の農作物を加工するために工場を作ったり、
流通を円滑にするために、貨幣を造ったり、
工場の労働者を教育するために学校を作ったり、
生徒を学校に呼ぶために、給食をはじめたりと、

街を作って、国を作ってといったところは、
シムシティーのようでもありますし、新しい制度の導入では
話し合いの途上で議論になって結果、誰かが説明することになるので
話しがポンポンとすすんでいきます。

そもそも主人公の島津ななこに対して妖精の発した第一声が、
「俺達の独裁者になってくれ」です。
どなたかが、「僕と契約して独裁者になってよ」などと評していました。
ななこはプレジデンテに就任し、彼女が持っている中学校の公民の教科書を見ながら、
必要な大臣を設定し、そして女の子を連れてきます。

この女の子が、ななこを入れて11人。
これも購入のきっかけとなったのですが、帯の後には役職と母国が書いてあって、
アメリカの少女が外務大臣とか、
ドイツの少女が法務大臣とかってのは、まあアリガチな設定ですが、
財務大臣をチェコの少女がつとめる、というのが渋いなぁ、
などと思ったのです。
ドリル的な巻き髪のツインテールで眼鏡というビジュアルも好みです。
厚生労働大臣はスウェーデンの少女で、厚生で北欧はベタですが
登場人物11人なのに、スウェーデン人を持ってくるというのも
なかなかマニア心をそそります。

あと、登場する少女は、イギリス、フランス、イタリア、ロシア、台湾から来た
女の子です。

しかも、変身した姿も、どこかそれぞれの民族を意識したもので、
ななこ以外に召還された日本人のサムライガール圭夏さんは、
妖精世界では普段も和装ですが、変身した時には
甲冑風の衣装をまとって戦います。(ちなみに役職は防衛大臣です)
法務大臣の、クールなドイツ人メルセデスは、戦車娘風のコスチュームです。
こんなところが、僕のエスニックジョーク好きのツボをもついたというわけです。

しかも、異世界の慣れない中で女の子同士で助け合うというところが、
15少年漂流記の趣もありますし、力を合わせてってところで
百合の香りがほんのりといたします。

絵柄も、妖精社会に馴染む比較的ディフォルメされたかわいらしい絵。
ファンタジー世界とディフォルメされた絵の組み合わせは
竹本泉さんの作品をも思わせてくれるので、ここもツボでした。

そもそも興味を持った単行本のオビには
「高村 和宏 (「ストライクウィッチーズ」 「ビビッドレッド・オペレーション」監督)
絶賛!!」と書かれていました。

しかも、あとで調べると作者の髙田さんも、ストライクウィッチーズは大好きらしい。
なるほど。これは、ハマるはずです。

高村さん絶賛なら、氏の手でアニメ化されないかなぁ。
心から望みますよ。



ということで、国作りという観点でベクトルは違いますが、
両方とも多くのツボを突かれたというわけです。

この一文で興味を持ったら、一読をお勧めします。




かつて、コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」(富良野市)の 
月曜午後五時からオンエアーしていた 
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー) 
のパーソナリティーをつとめていた イトー×aniでした。(´・ω・)ノシ
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