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2006.11.05
ラジオふらの祭り2日目!
ラジオふらの祭り、2日目突入です。
私もプロデュースした番組が終了して
大きな荷物を一つ下ろした気持ちです。
ってことで、MCを担当した某李威に
番組のことを書いてもらいましょう。
お早うございます。某李威です。
今日は、FBCコモンさんの紹介で番組を担当させて
いただきました。
お話した内容です。
国家の三要素は、一般に、国土と国民と主権ですが、
広く世界を見渡してみると、実は一筋縄でいくものではないようです。
日本は国家が国家として機能して、公的機関の地位にある人により
それなりの治安が保たれていて、その恩恵を僕らは
あたりまえのように享受しています。
が、世界に目を移してみると、中には国家の存在自体が
破綻してしまっている地域があります。
ニュースによって知らされる汚職、不正、テロ、貧困、
腐敗、それらの原因の根本に国家の破綻しかかっている、
もしくはしているシステムが関わっていることは
少なくありません。
そして、国家の破綻は、その国だけの問題ではなく、
当然地球規模で考えなくてはならない問題です。
ということで、国の形とは何かということについて
お話をしました。
国の形ということで思い浮かぶのは主権の存在による
「民主国家」・「独裁国家」という区分、
もしくは経済体制による
「資本主義国家」「社会主義国家」「共産主義国家」という区分、
他にも「先進国」「新興工業国」「発展途上国」「宗教国家」
といった、さまざまなカテゴライズがありますが、
最近目にして面白いと思ったのが、
ハーバード大の「失敗国家プロジェクト」の成果として
公刊された論文集に寄稿している「ロトバーグ氏」の、
世界の国民国家の分類方法です。
それが強い国家、
弱い国家、
失敗しつつある国家、
失敗国家、
崩壊国家です。
強い国家は、正常に国のもろもろが機能している国。
弱い国家は、国内対立、経済政策の失敗などで、
国民に対する、教育・医療・インフラクチャーの
整備と維持といった、公共財の提供といった
行政サービスが、満足に行えずに、劣化していて、
民族・宗教・言語といったコミュニティー間の緊張が高まり、
都市の犯罪率も上昇するような状態の国。
失敗国家とは、反政府ゲリラの武力闘争が長引き、
内乱状態となり、政府は国土の一部だけを支配、
経済・行政サービスはマヒし、政府を守る軍隊のみが機能している。
だから、通常の警察力が機能を停止、
犯罪的ギャングが都市の街路を闊歩する、
議会や司法制度が正常に機能しない、
汚職や腐敗が蔓延しているような国。
両者の中間に位置しているのが失敗しつつある国いう区分です。
例を出すと、
イスラムゲリラの活動がしばしば報道されるフィリピンは、弱い国家。
例えば、現在も頻繁に戦闘が報道されているイラクや、
核の脅威の中心であった北朝鮮は、失敗しつつある国家。
空爆によって日本のマスコミには出なくなったものの、
今なお先鋭的な軍閥同士の対立が続いているアフガニスタンは、
はっきりと失敗国家
それで、失敗国家へと向かう原因とか兆候としては、
たとえば、資源や援助物資、港湾や空港といった利権などを有する
親分が率いる武装集団が台頭したり
公的機関の地位にある人が、個人的な利益や報酬のために、
公的資源を流用したり、有害廃棄物の投棄・麻薬や動植物の密輸・
海賊や山賊・外国援助の流用・警察や軍の悪用といった
不法活動を行ったりといったことがあげられるのですが、
実際に論文中にある表に、名前があがっているのは
全部で44カ国あります。
これを見て、まず特徴的なのは、北米の国は、
これに該当する国が一カ国もなく、
旧ソ連の12カ国の中で、半分にあたる
6カ国が弱い国家であることです。
例えば、
先日大規模な反政府デモの報道があったばかりのキルギス
金正日も真っ青な独裁者ニヤゾフ一族による支配が続き
中央アジアの北朝鮮といわれているトルクメニスタン。
だって、二ヤゾフ終身大統領(この名前がすでにイイ)ってば
自身がガンの手術を受け禁煙中だからという理由で
国内全土を禁煙にしたり
田舎の人は字が読めないからという理由で
首都と大学以外の図書館を廃止したり
「白鳥の湖」を踊る男性ダンサーの衣装が気に入らないので
バレエ上演を禁止したり
病人は首都に来ればいい、という理由で
地方の病院を閉鎖したり
女性に金歯が似合わないという理由で
女性の金歯を禁止したり
見苦しいからという理由で
若者のヒゲを禁止したり、
ニヤゾフ大統領の身長やカツラ使用のことを
報道することはタブーだし
首都にはほぼ50メートルおきに肖像画や銅像が設置され
その中心には高さ14メートルで太陽の動きにあわせて回転する
黄金のニヤゾフ像があり、
乳製品や牛乳から、服・酒などに
ニヤゾフブランドがある。
って
21世紀の国家か?ここ?
また、
2006Reporters Without Borders
によると、世界で最も報道の自由のない国の一つなどと言われてます。
(残りは、例の半島の国と、エリトリアだそうです)
話しを戻します。
オゾンの「恋のマイアヒ」のヒットで一躍有名となったモルドバは、
ヨーロッパの最貧国
そもそも、なんで聞いたことのない国の歌手が
ルーマニア語で歌っているのかというと、
国自体がルーマニアに隣接していて、
民族もルーマニア系のモルドバ人が中心。
ロシア帝国から、ソ連時代にかけて
ロシア人やウクライナ人が入ってきて。
特に国境警備ということで、ドニエストル川沿いに軍が進駐
モルドバの独立とともに、民族的に対立する、
ロシア系民族が独立を宣言したのが「沿ドニエストル共和国。」
いまだに共産主義の看板をかかげ、国章や国旗には
共産主義の象徴の「鎌とトンカチ」
しかも国章の下や、使用している通貨にはCCCPとあり
我々は、ソ連の一部であるという主張がスゴい。
で、そこがモルドバ国内有数の工業地帯で、
電力の供給源ということで、モルドバは
いよいよ大変なことに。
「ノマノマイェィ」とか
言っている場合ではないですよね。
ただ、ロシアも含め、「沿ドニエストル」を
認める国もなく、
同じように世界のどこから独立を認められていない
スターリニズム下の大グルジア主義で統合された
グルジアの中で独立運動を展開しているものの、
沿ドニエストル同様国際的に未承認な
「南オセチア」と「アブハジア」と手を組んで
「民主主義と民族の権利のための共同体」を作ったのは、
今年の6月のことです。
これが、ロシアの傀儡政権だと主張している
グルジアとかモルドバとかと、
それぞれの闘いを行っているのです。
もともとが、ロシア帝国やソ連政権のもと、
強力に中央集権が推し進められてきた
弊害やツケがここにまわってきたといって
過言ではないです。
ここらへんが、ロシアに弱い国家が多い理由。
ただ、ロトバーグ氏の論文の中の
弱い国家、失敗しつつある国家、
失敗国家、崩壊国家に該当する全44カ国中、
半数近くの、19カ国がアフリカの国です。
しかも、失敗国家は、アフガニスタン以外の6カ国は
コンゴ民主共和・スーダン・リベリア
・シェラレオネ・ブルンジ・アンゴラと、
全てアフリカの国。
だから、それらの国々ではイラク同然の戦闘状態になっています。
そのようなことが日常茶飯事になっていて、
報道すらされない現状があります。
そして極めつけが唯一崩壊国家とされているのが、
ソマリアです。
アフリカ大陸が右向きの人の顔だとすると、
丁度鼻の部分にあたり、アフリカの角などとよばれている場所です。
崩壊国家というのもスゴい名前ですが、
それまでの政府指導者は逃亡するか殺されるかして、
中央政府が存在しなくなり、
反政府側も新政権を樹立するほどまとまらず、
軍閥・武装勢力・部族勢力などが群雄割拠して
各地の住民を勝手に支配している状態で、
例えるならば、戦国時代の日本で、
伊達だ毛利だ武田だ上杉だと、やっていたような感じ、
でも戦国武将にはそれなりのビジョンがあったから、
そんな状態よりも、もっとひどい。
政府・警察・軍隊がなく、無法者が闊歩している。
「北斗の拳」のような状態か。
もともとソマリアは、はアフリカに有りがちな、
民族系社会主義国だったのだけど、
10年にわたる内戦のすえ、1991年にバレ大統領が亡命して政権が崩壊。
その後首都を制圧した反政府ゲリラ同士の内乱が続き、
1992年から95年にかけて、アメリカ軍を中心とした
国連の平和維持軍が介入したものの、
軍閥に宣戦布告されたうえ、殺された米兵の遺体を
市中引き回しにする映像を全世界に流されたりしているうちに
95年に撤退。
その後もずっと中央政府は存在せず、
1997年末に和平協定調印のためカイロに集まった
各地の地方政権や軍閥の数は、実に28派に及んだ。
が、しかしこの協定もすぐご破算に。
外国は手を出せず、国際的にも放置プレー状態が続いている。
2000年に誕生した正統暫定政府は、お隣の
ジブチ共和国におかれていたが、周辺7カ国で構成する
政府間開発機構(IGDA)の仲介で、新しい暫定連邦政府が
ケニアのナイロビに発足し、暫定政府を継承した。
が、国内の統治は回復できず、
本拠地は南西部のバイドアにおかれている。
そんな無政府状態で軍も警察もないのなら、
犯罪でも何でもアリの無法地帯か、と思いそうで、
事実そういう状態の時が続いたのだけど、そんな状況に耐えかねた
イスラム教の聖職者が、イスラム法の秩序に基づき裁判所を運営し、
秩序の維持をはかったというわけで、
この聖職者達が中心となって2006年に作られたのが、
「イスラム法廷連合」
彼らは内戦に嫌気がさしていた民衆の支持を集め、
首都モガディシユを制圧し、南部一帯を支配すると同時に、
バイドア暫定政府に対して攻勢をかけた。
そして、1991年バレ政権が崩壊と同時に、
これまた厭戦ムードから、部族の長が集まって、
戦いが続くソマリアからいち早く抜けて独立を宣言、
内戦に明け暮れる他の地域をよそに安定が続き、
アフリカでは平均以上の平和が保たれている。
民主化も順調に進んで、複数政党制による地方選挙や
総選挙を実施。これまで三代の大統領が就任したが、
政権交代はスムーズで、2003年の大統領選は
わずか80票差の接戦だったものの、
最終判断は最高裁判所に委ねられて、
カーヒン大統領の当選が決まった、
その結果について暴動がおきたりもしないという、
アフリカはおろか、他の弱い国家とかでも極めて珍しいくらい、
国情が安定していながら、
新しい独立国を認めると、自国の民族問題の火に油を注ぐという理由で、
どこの国からも国として認められていない、
かわいそうな北部のソマリランド共和国の支配地域以外は、
ほぼ全土を支配下においたといって良い。
とっくに崩壊して実体がないソマリアを承認している国はたくさんあるのに、
350万人が暮らすソマリランド共和国を公式に承認している国は
存在しないのが、国際世界の面白いところではあるのだけれど。
が、この「イスラム法廷連合 改め イスラム法廷会議」は、
結婚式での西洋音楽の禁止や、ワールドカップ中継の禁止など、
復古イスラム主義的な動きをしているため、
イスラム原理主義が大嫌いなアメリカに、認められるハズもなく、
認めないどころかアメリカは、「イスラム法廷連合」を、
「アル・カイダに関係するテロ組織」と、みなしたり
「平和回復と反テロ同盟」なんて作って対抗しようとして
失敗しているし…。
といった状況下、国連の安保理は、2006年7月13日、
議長声明で、再び平和維持軍派遣を検討する意向を表明。
国際的放置プレー状態から少しは改善するのかどうか。
日本も国交を結びたくても結ぶ相手がなく
外務省のページの各国・地域情勢のところにも、
「注「ソマリア民主共和国」は、91年に内戦が勃発、
現在に至るまで対立氏族間の抗争が続いており、
全土を実効的に支配する統一政府は存在しない。」
と、書いてあり、
政治体制、内政の欄の 1政体 2元首 3議会 は全て空欄
外交・国防の欄の 2軍事力 の欄も空欄で
当然そんな国はソマリア以外存在しません。
「キッズ外務省」というページにも、はっきりと、
ソマリア(民主共和国)のところには、
「1991年バレ政権が崩壊するまでの名称、
現在は政府が存在しない状況。
その意味では首都モガディシオは「旧」首都である。」
と書いてあります。子供が読む物なのにシビアです。
・で、あと外務省のホームページといえば、
その中に海外安全ホームページがあって、
外国へ渡航する人に対する安全情報というサービスだから、
すごく安全を守るためのアドヴァイスが細かく書かれていて、
読んでいるうちにさまざまな国々で今起きている混乱の一端を
かいま見ることが出来るわけです。
冒頭には、こうあります。
「このホームページに掲載する渡航情報は、
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための
参考資料です。法的な強制力をもって、皆様の渡航を禁止したり、
退避を命令したりするものではありません。
同様に旅行会社の主催する旅行を注しさせる効力もありません。
渡航前、滞在中は、常に自分の身は自分で守る
との心構えをもって、安全対策に努めてください。」
というわけで、あくまでも、勧告なのですけど、
内容がお節介なぐらい事細かくて、その細かさが
非常にその国のリアルを表しています。
そして、国や地域の危険度は、4段階にわけられていて
「十分注意してください」
その国・地域への渡航、滞在に当たって特別な
注意が必要であることを示し、危険を避けていただくよう、
おすすめするものです。
「渡航の是非を健闘してください」
その国・地域への渡航に関し、渡航の是非を含めた
検討を真剣に行っていただき、渡航される場合には、
十分な安全措置を講じることをおすすめするものです。
「渡航の延期をおすすめします」
その国・地域への渡航は、どのような目的であれ
延期されるようおすすめするものです。また、場合によっては、
現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性の検討や
準備を促すメッセージを含むことがあります。
「退避を勧告します。渡航を延期して下さい」
その国・地域に滞在している全ての日本人の方々に対して、
滞在地から、安全な国・地域への退避(日本への帰国も含む)を
勧告するものです。この状況では、当然のことながら新たな渡航は
延期することが望まれます。
しかもついている地図には危険度が4段階で色分けされている。
前述したソマリアは全土が「退避勧告」の色である
真っ赤に塗られていまして、他にはイラクが真っ赤
アフガンが首都と一部の都市以外はほぼ真っ赤。
あとは、ウガンダ・エチオピア・エリトリア・
コートジボアール・コンゴ民主・リベリア・
インド・パキスタンといった国に、退避を勧告する地域がありまして
これらの地域では、言葉は悪いけど、
一人二人死んだって報道されないような
戦闘が日常化しているというわけです。
ちなみに、ロトバーグの2003年時点の国家区分は以下の通り
崩壊国家と失敗国家は前述したとおり
失敗しつつある国家
コロンビア・イラク・北朝鮮・ネパール・インドネシア
コートジボアール・ジンバブエ
弱い国家
グァテマラ・ハイチ・エクアドル・ガイアナ・ボリビア・
パラグアイ・グルジア・トルクメニスタン・タジキスタン・キルギス
レバノン・ミャンマー・ラオス・カンボジア・フィリピン・マリ
ニジェール・チャド・ギニア・ブルキナファソ・ガーナ・ナイジェリア
中央アフリカ・マラウイ・マダガスカル・ベラルーシ・モルドバ
パプアニューギニア・ソロモン諸島・フィジー
だそうです。
北朝鮮の核の脅威についてでも、
イラクに対する各国の軍の進駐にしても、
センセーショナルに報道されると、
そればかり目がいってしまってその時は大騒ぎになるものの、
報道が終わると、ないことになってしまう。
それどころか、報道のないことは全くないことになってしまう。
でも実際にこれらの国では、こんな書き込みをしている、
今まさにこの時に、先ほど言ったような無法と無法の争いが、
繰り広げられていて、弱者に負担がいっているわけです。
ソマリアの、イラクの、アフガニスタンの、その他、
海外自粛渡航地域のどれほど多いことかということに、
今更ながら愕然するのだけど、
改めてマスコミで報道されていることだけが真実ではない。
わかりやすい形で提供された加工情報ではなく、
自分で情報ソースを持つこと、ネットでもブログでもいいのだけど、
それが大切だということに気がつきます。
こと政治だとか経済だとかって考えると、
難しく考えてしまうのだけど、
僕たちの平和な暮らしに直結していることを考えると、
決して目を背けてはいけない。
僕たちが泣かないために、
僕たちが負けないために。
中島みゆきさんがご自身の歌で言ってます。
「おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールを任せるな」
あなたは誰にオールを任せますか。
♪この日にON Airしたナンバー
♪ EMINEM 「FUCK」
♪ YES 「Owner Of A Lonely Heart」
♪ TOTO 「STRANGER IN TOWN」
♪ Linda Ronstadt 「We Will Rock You」
♪BGM♪ KRAFTWERK 「TOUR DE FRANCE」
長々と書いてしまいました。
最後まで読んでくれた方
スペースをくれたコモンさん、
どうもありがとう
みなさま、みのりある一日を。
某李威でした。
どうも有難うございました。なかなか読みでがありましたな。
ということで、このあともラジオふらのまつり、張り切って
まいりましょうか。
77.1MHz 富良野市と富良野市近郊で聴くことが出来る
コミュニティーFMラジオふらの
スタジオがある富良野市朝日町「レストランふらの広場」にて
ラジオふらの祭り、開催中
私もプロデュースした番組が終了して
大きな荷物を一つ下ろした気持ちです。
ってことで、MCを担当した某李威に
番組のことを書いてもらいましょう。
お早うございます。某李威です。
今日は、FBCコモンさんの紹介で番組を担当させて
いただきました。
お話した内容です。
国家の三要素は、一般に、国土と国民と主権ですが、
広く世界を見渡してみると、実は一筋縄でいくものではないようです。
日本は国家が国家として機能して、公的機関の地位にある人により
それなりの治安が保たれていて、その恩恵を僕らは
あたりまえのように享受しています。
が、世界に目を移してみると、中には国家の存在自体が
破綻してしまっている地域があります。
ニュースによって知らされる汚職、不正、テロ、貧困、
腐敗、それらの原因の根本に国家の破綻しかかっている、
もしくはしているシステムが関わっていることは
少なくありません。
そして、国家の破綻は、その国だけの問題ではなく、
当然地球規模で考えなくてはならない問題です。
ということで、国の形とは何かということについて
お話をしました。
国の形ということで思い浮かぶのは主権の存在による
「民主国家」・「独裁国家」という区分、
もしくは経済体制による
「資本主義国家」「社会主義国家」「共産主義国家」という区分、
他にも「先進国」「新興工業国」「発展途上国」「宗教国家」
といった、さまざまなカテゴライズがありますが、
最近目にして面白いと思ったのが、
ハーバード大の「失敗国家プロジェクト」の成果として
公刊された論文集に寄稿している「ロトバーグ氏」の、
世界の国民国家の分類方法です。
それが強い国家、
弱い国家、
失敗しつつある国家、
失敗国家、
崩壊国家です。
強い国家は、正常に国のもろもろが機能している国。
弱い国家は、国内対立、経済政策の失敗などで、
国民に対する、教育・医療・インフラクチャーの
整備と維持といった、公共財の提供といった
行政サービスが、満足に行えずに、劣化していて、
民族・宗教・言語といったコミュニティー間の緊張が高まり、
都市の犯罪率も上昇するような状態の国。
失敗国家とは、反政府ゲリラの武力闘争が長引き、
内乱状態となり、政府は国土の一部だけを支配、
経済・行政サービスはマヒし、政府を守る軍隊のみが機能している。
だから、通常の警察力が機能を停止、
犯罪的ギャングが都市の街路を闊歩する、
議会や司法制度が正常に機能しない、
汚職や腐敗が蔓延しているような国。
両者の中間に位置しているのが失敗しつつある国いう区分です。
例を出すと、
イスラムゲリラの活動がしばしば報道されるフィリピンは、弱い国家。
例えば、現在も頻繁に戦闘が報道されているイラクや、
核の脅威の中心であった北朝鮮は、失敗しつつある国家。
空爆によって日本のマスコミには出なくなったものの、
今なお先鋭的な軍閥同士の対立が続いているアフガニスタンは、
はっきりと失敗国家
それで、失敗国家へと向かう原因とか兆候としては、
たとえば、資源や援助物資、港湾や空港といった利権などを有する
親分が率いる武装集団が台頭したり
公的機関の地位にある人が、個人的な利益や報酬のために、
公的資源を流用したり、有害廃棄物の投棄・麻薬や動植物の密輸・
海賊や山賊・外国援助の流用・警察や軍の悪用といった
不法活動を行ったりといったことがあげられるのですが、
実際に論文中にある表に、名前があがっているのは
全部で44カ国あります。
これを見て、まず特徴的なのは、北米の国は、
これに該当する国が一カ国もなく、
旧ソ連の12カ国の中で、半分にあたる
6カ国が弱い国家であることです。
例えば、
先日大規模な反政府デモの報道があったばかりのキルギス
金正日も真っ青な独裁者ニヤゾフ一族による支配が続き
中央アジアの北朝鮮といわれているトルクメニスタン。
だって、二ヤゾフ終身大統領(この名前がすでにイイ)ってば
自身がガンの手術を受け禁煙中だからという理由で
国内全土を禁煙にしたり
田舎の人は字が読めないからという理由で
首都と大学以外の図書館を廃止したり
「白鳥の湖」を踊る男性ダンサーの衣装が気に入らないので
バレエ上演を禁止したり
病人は首都に来ればいい、という理由で
地方の病院を閉鎖したり
女性に金歯が似合わないという理由で
女性の金歯を禁止したり
見苦しいからという理由で
若者のヒゲを禁止したり、
ニヤゾフ大統領の身長やカツラ使用のことを
報道することはタブーだし
首都にはほぼ50メートルおきに肖像画や銅像が設置され
その中心には高さ14メートルで太陽の動きにあわせて回転する
黄金のニヤゾフ像があり、
乳製品や牛乳から、服・酒などに
ニヤゾフブランドがある。
って
21世紀の国家か?ここ?
また、
2006Reporters Without Borders
によると、世界で最も報道の自由のない国の一つなどと言われてます。
(残りは、例の半島の国と、エリトリアだそうです)
話しを戻します。
オゾンの「恋のマイアヒ」のヒットで一躍有名となったモルドバは、
ヨーロッパの最貧国
そもそも、なんで聞いたことのない国の歌手が
ルーマニア語で歌っているのかというと、
国自体がルーマニアに隣接していて、
民族もルーマニア系のモルドバ人が中心。
ロシア帝国から、ソ連時代にかけて
ロシア人やウクライナ人が入ってきて。
特に国境警備ということで、ドニエストル川沿いに軍が進駐
モルドバの独立とともに、民族的に対立する、
ロシア系民族が独立を宣言したのが「沿ドニエストル共和国。」
いまだに共産主義の看板をかかげ、国章や国旗には
共産主義の象徴の「鎌とトンカチ」
しかも国章の下や、使用している通貨にはCCCPとあり
我々は、ソ連の一部であるという主張がスゴい。
で、そこがモルドバ国内有数の工業地帯で、
電力の供給源ということで、モルドバは
いよいよ大変なことに。
「ノマノマイェィ」とか
言っている場合ではないですよね。
ただ、ロシアも含め、「沿ドニエストル」を
認める国もなく、
同じように世界のどこから独立を認められていない
スターリニズム下の大グルジア主義で統合された
グルジアの中で独立運動を展開しているものの、
沿ドニエストル同様国際的に未承認な
「南オセチア」と「アブハジア」と手を組んで
「民主主義と民族の権利のための共同体」を作ったのは、
今年の6月のことです。
これが、ロシアの傀儡政権だと主張している
グルジアとかモルドバとかと、
それぞれの闘いを行っているのです。
もともとが、ロシア帝国やソ連政権のもと、
強力に中央集権が推し進められてきた
弊害やツケがここにまわってきたといって
過言ではないです。
ここらへんが、ロシアに弱い国家が多い理由。
ただ、ロトバーグ氏の論文の中の
弱い国家、失敗しつつある国家、
失敗国家、崩壊国家に該当する全44カ国中、
半数近くの、19カ国がアフリカの国です。
しかも、失敗国家は、アフガニスタン以外の6カ国は
コンゴ民主共和・スーダン・リベリア
・シェラレオネ・ブルンジ・アンゴラと、
全てアフリカの国。
だから、それらの国々ではイラク同然の戦闘状態になっています。
そのようなことが日常茶飯事になっていて、
報道すらされない現状があります。
そして極めつけが唯一崩壊国家とされているのが、
ソマリアです。
アフリカ大陸が右向きの人の顔だとすると、
丁度鼻の部分にあたり、アフリカの角などとよばれている場所です。
崩壊国家というのもスゴい名前ですが、
それまでの政府指導者は逃亡するか殺されるかして、
中央政府が存在しなくなり、
反政府側も新政権を樹立するほどまとまらず、
軍閥・武装勢力・部族勢力などが群雄割拠して
各地の住民を勝手に支配している状態で、
例えるならば、戦国時代の日本で、
伊達だ毛利だ武田だ上杉だと、やっていたような感じ、
でも戦国武将にはそれなりのビジョンがあったから、
そんな状態よりも、もっとひどい。
政府・警察・軍隊がなく、無法者が闊歩している。
「北斗の拳」のような状態か。
もともとソマリアは、はアフリカに有りがちな、
民族系社会主義国だったのだけど、
10年にわたる内戦のすえ、1991年にバレ大統領が亡命して政権が崩壊。
その後首都を制圧した反政府ゲリラ同士の内乱が続き、
1992年から95年にかけて、アメリカ軍を中心とした
国連の平和維持軍が介入したものの、
軍閥に宣戦布告されたうえ、殺された米兵の遺体を
市中引き回しにする映像を全世界に流されたりしているうちに
95年に撤退。
その後もずっと中央政府は存在せず、
1997年末に和平協定調印のためカイロに集まった
各地の地方政権や軍閥の数は、実に28派に及んだ。
が、しかしこの協定もすぐご破算に。
外国は手を出せず、国際的にも放置プレー状態が続いている。
2000年に誕生した正統暫定政府は、お隣の
ジブチ共和国におかれていたが、周辺7カ国で構成する
政府間開発機構(IGDA)の仲介で、新しい暫定連邦政府が
ケニアのナイロビに発足し、暫定政府を継承した。
が、国内の統治は回復できず、
本拠地は南西部のバイドアにおかれている。
そんな無政府状態で軍も警察もないのなら、
犯罪でも何でもアリの無法地帯か、と思いそうで、
事実そういう状態の時が続いたのだけど、そんな状況に耐えかねた
イスラム教の聖職者が、イスラム法の秩序に基づき裁判所を運営し、
秩序の維持をはかったというわけで、
この聖職者達が中心となって2006年に作られたのが、
「イスラム法廷連合」
彼らは内戦に嫌気がさしていた民衆の支持を集め、
首都モガディシユを制圧し、南部一帯を支配すると同時に、
バイドア暫定政府に対して攻勢をかけた。
そして、1991年バレ政権が崩壊と同時に、
これまた厭戦ムードから、部族の長が集まって、
戦いが続くソマリアからいち早く抜けて独立を宣言、
内戦に明け暮れる他の地域をよそに安定が続き、
アフリカでは平均以上の平和が保たれている。
民主化も順調に進んで、複数政党制による地方選挙や
総選挙を実施。これまで三代の大統領が就任したが、
政権交代はスムーズで、2003年の大統領選は
わずか80票差の接戦だったものの、
最終判断は最高裁判所に委ねられて、
カーヒン大統領の当選が決まった、
その結果について暴動がおきたりもしないという、
アフリカはおろか、他の弱い国家とかでも極めて珍しいくらい、
国情が安定していながら、
新しい独立国を認めると、自国の民族問題の火に油を注ぐという理由で、
どこの国からも国として認められていない、
かわいそうな北部のソマリランド共和国の支配地域以外は、
ほぼ全土を支配下においたといって良い。
とっくに崩壊して実体がないソマリアを承認している国はたくさんあるのに、
350万人が暮らすソマリランド共和国を公式に承認している国は
存在しないのが、国際世界の面白いところではあるのだけれど。
が、この「イスラム法廷連合 改め イスラム法廷会議」は、
結婚式での西洋音楽の禁止や、ワールドカップ中継の禁止など、
復古イスラム主義的な動きをしているため、
イスラム原理主義が大嫌いなアメリカに、認められるハズもなく、
認めないどころかアメリカは、「イスラム法廷連合」を、
「アル・カイダに関係するテロ組織」と、みなしたり
「平和回復と反テロ同盟」なんて作って対抗しようとして
失敗しているし…。
といった状況下、国連の安保理は、2006年7月13日、
議長声明で、再び平和維持軍派遣を検討する意向を表明。
国際的放置プレー状態から少しは改善するのかどうか。
日本も国交を結びたくても結ぶ相手がなく
外務省のページの各国・地域情勢のところにも、
「注「ソマリア民主共和国」は、91年に内戦が勃発、
現在に至るまで対立氏族間の抗争が続いており、
全土を実効的に支配する統一政府は存在しない。」
と、書いてあり、
政治体制、内政の欄の 1政体 2元首 3議会 は全て空欄
外交・国防の欄の 2軍事力 の欄も空欄で
当然そんな国はソマリア以外存在しません。
「キッズ外務省」というページにも、はっきりと、
ソマリア(民主共和国)のところには、
「1991年バレ政権が崩壊するまでの名称、
現在は政府が存在しない状況。
その意味では首都モガディシオは「旧」首都である。」
と書いてあります。子供が読む物なのにシビアです。
・で、あと外務省のホームページといえば、
その中に海外安全ホームページがあって、
外国へ渡航する人に対する安全情報というサービスだから、
すごく安全を守るためのアドヴァイスが細かく書かれていて、
読んでいるうちにさまざまな国々で今起きている混乱の一端を
かいま見ることが出来るわけです。
冒頭には、こうあります。
「このホームページに掲載する渡航情報は、
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための
参考資料です。法的な強制力をもって、皆様の渡航を禁止したり、
退避を命令したりするものではありません。
同様に旅行会社の主催する旅行を注しさせる効力もありません。
渡航前、滞在中は、常に自分の身は自分で守る
との心構えをもって、安全対策に努めてください。」
というわけで、あくまでも、勧告なのですけど、
内容がお節介なぐらい事細かくて、その細かさが
非常にその国のリアルを表しています。
そして、国や地域の危険度は、4段階にわけられていて
「十分注意してください」
その国・地域への渡航、滞在に当たって特別な
注意が必要であることを示し、危険を避けていただくよう、
おすすめするものです。
「渡航の是非を健闘してください」
その国・地域への渡航に関し、渡航の是非を含めた
検討を真剣に行っていただき、渡航される場合には、
十分な安全措置を講じることをおすすめするものです。
「渡航の延期をおすすめします」
その国・地域への渡航は、どのような目的であれ
延期されるようおすすめするものです。また、場合によっては、
現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性の検討や
準備を促すメッセージを含むことがあります。
「退避を勧告します。渡航を延期して下さい」
その国・地域に滞在している全ての日本人の方々に対して、
滞在地から、安全な国・地域への退避(日本への帰国も含む)を
勧告するものです。この状況では、当然のことながら新たな渡航は
延期することが望まれます。
しかもついている地図には危険度が4段階で色分けされている。
前述したソマリアは全土が「退避勧告」の色である
真っ赤に塗られていまして、他にはイラクが真っ赤
アフガンが首都と一部の都市以外はほぼ真っ赤。
あとは、ウガンダ・エチオピア・エリトリア・
コートジボアール・コンゴ民主・リベリア・
インド・パキスタンといった国に、退避を勧告する地域がありまして
これらの地域では、言葉は悪いけど、
一人二人死んだって報道されないような
戦闘が日常化しているというわけです。
ちなみに、ロトバーグの2003年時点の国家区分は以下の通り
崩壊国家と失敗国家は前述したとおり
失敗しつつある国家
コロンビア・イラク・北朝鮮・ネパール・インドネシア
コートジボアール・ジンバブエ
弱い国家
グァテマラ・ハイチ・エクアドル・ガイアナ・ボリビア・
パラグアイ・グルジア・トルクメニスタン・タジキスタン・キルギス
レバノン・ミャンマー・ラオス・カンボジア・フィリピン・マリ
ニジェール・チャド・ギニア・ブルキナファソ・ガーナ・ナイジェリア
中央アフリカ・マラウイ・マダガスカル・ベラルーシ・モルドバ
パプアニューギニア・ソロモン諸島・フィジー
だそうです。
北朝鮮の核の脅威についてでも、
イラクに対する各国の軍の進駐にしても、
センセーショナルに報道されると、
そればかり目がいってしまってその時は大騒ぎになるものの、
報道が終わると、ないことになってしまう。
それどころか、報道のないことは全くないことになってしまう。
でも実際にこれらの国では、こんな書き込みをしている、
今まさにこの時に、先ほど言ったような無法と無法の争いが、
繰り広げられていて、弱者に負担がいっているわけです。
ソマリアの、イラクの、アフガニスタンの、その他、
海外自粛渡航地域のどれほど多いことかということに、
今更ながら愕然するのだけど、
改めてマスコミで報道されていることだけが真実ではない。
わかりやすい形で提供された加工情報ではなく、
自分で情報ソースを持つこと、ネットでもブログでもいいのだけど、
それが大切だということに気がつきます。
こと政治だとか経済だとかって考えると、
難しく考えてしまうのだけど、
僕たちの平和な暮らしに直結していることを考えると、
決して目を背けてはいけない。
僕たちが泣かないために、
僕たちが負けないために。
中島みゆきさんがご自身の歌で言ってます。
「おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールを任せるな」
あなたは誰にオールを任せますか。
♪この日にON Airしたナンバー
♪ EMINEM 「FUCK」
♪ YES 「Owner Of A Lonely Heart」
♪ TOTO 「STRANGER IN TOWN」
♪ Linda Ronstadt 「We Will Rock You」
♪BGM♪ KRAFTWERK 「TOUR DE FRANCE」
長々と書いてしまいました。
最後まで読んでくれた方
スペースをくれたコモンさん、
どうもありがとう
みなさま、みのりある一日を。
某李威でした。
どうも有難うございました。なかなか読みでがありましたな。
ということで、このあともラジオふらのまつり、張り切って
まいりましょうか。
77.1MHz 富良野市と富良野市近郊で聴くことが出来る
コミュニティーFMラジオふらの
スタジオがある富良野市朝日町「レストランふらの広場」にて
ラジオふらの祭り、開催中
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