☆「かがわ軒 札幌本店」(札幌市白石区菊水元町六条3-6-46)

北海道内のうどん食いにとって、はずせない一軒がこちらです。

僕自身も、畏友P氏が札幌市東部に引っ越してきたときに、
遊びに行くために、環状通沿のホテルRに宿泊し、
その時は、夕食のために、今まで行きなれていたおとなりの某チェーン店の
「味のM」に行ったのですが、
その直後にお隣にあることを聞いて激しく後悔をしたものでした。

ちなみに味のMは現在店名をかえまして、
その店名だけで再び行きたくなっている私であります

彼女に、「おうどん、できましたよー」「もっともっとー」
なんていわれたら、ねぇ

閑話休題

その後、速攻で行きだした後に、讃岐うどんにハマった
チームナックスのリーダーのモリもこちらのお店のことを
いろいろなところで言い出したりして、

そして、気がつくとなんどとなく足を運んでいる私でしたが、

Ho〔ぶらんとマガジン〕の今月号「麺食らう旅」を読んでいると
メニューにカレーうどんがあることを発見。

こちらのお店の、カウンターの上に上げられている「おしながき」には、

並…299円
大盛…504円

かけ 一般に知られた暖かいうどん
湯溜め(ゆだめ) 簡単に言えば釜あげのお手軽版
釜たま 熱いうどんに卵をからめて
ひやあつ 冷たい麺に温かいつゆ
生醤油(きじょうゆ)
ぶっかけ 冷たい麺に冷たいつゆ
ざる 冷たい麺を冷たい濃い汁で

としかありませんでしたし、

入ったら、入ったらで、
だいたいひやあつか釜たまと決めていましたし、

さらには、豊富なトッピングの数々に目を奪われていたのです。

だから、実は横で食べていた人もいたのかもしれませんが
気がつきませんでした。

しかも、「Ho」誌のカレーうどんの写真がウマそうなのです。


これは行って食べるしかない。と、いうことでむかいました。

お店に着いたのが、11時30分くらいで、駐車場は8割ほどの入り

開いててよかった、と思いながら、
二階建ての事務所の片隅に間借をしているようなたたずまいからして
本場っぽいなと、いつみても思う外観のお店
のれんをくぐって中へ入ると、カウンター状の一人席が
いくつかあいているので、安心しながら、注文口にすすみ

「カレーうどん ひやあつで」
とオーダー

塗りのような黒いお盆によく似合う
淡い色のどんぶりの中には、こんもりと盛られた
オイしそうな黒褐色をした濃い色のカレーと
上に散らされたトッピングのたまねぎの素揚げで

うどんはちらちらと控えめに見える感じです。

続いて、横にあるトッピングのコーナーからは、
最初はまいたけのてんぷらをいこうかと思ったのですが、
丁度僕の前の人でなくなりました。

あと、半熟卵のてんぷらにもそそられたのでしたが、
こちらは無料トッピングで生卵があるので、そちらも自重して
別添のお皿の上にコロッケをチョイスして乗せます。

そして会計をすませた後、無料トッピングコーナーへむかいます。

ねぎ・天かす・しょうが・大根おろし等の他、
生卵・ゆで卵も無料なのは嬉しいです。

そこで、カレーにねぎと大根おろしと天かすをいれて
別添えのお椀に生卵をおとします。

もう、これだけでニマニマがとまりません。

カレーうどんを注文したときに、
「まえかけは使いますか??」と聞いてくれるのもありがたいです。

カレーうどんというと、何度も当ブログで書いておりますが、
4コママンガ史上さんぜんと輝くエポックメイキング的傑作
「あずまんが大王」(あずまきよひこ 著)の中で
うれしそうにカレーうどんを乗せた皿を持った
水原暦(メガネカワイイ)を目ざとく見つけた、滝野智(バカカワイイ)が

智「あ!! カレーうどんだーーー!
 危険よ! みんな逃げて 汁が飛ぶのよ あれは!」
暦「大丈夫よ 気をつけるから」
智「気をつけてもムダなのよ!!」

という、名セリフが脳裏に刻み込まれていて
(つくづくマンガアニメ脳ですいませんのう)
旗の台の「でら打ち」に行っても、札幌の「鬼は外」に行っても、
旭川の「太三郎」に行っても、美瑛の「だいまる」に行っても、
京極の「野々傘」に言っても、倶知安の「寶月」に行っても

カレーうどんを食べる度に、思いだすのです。


でも、見た目から、こちらは、ルーっぽいカレーと
うどんの汁があらかじめ混ざっているタイプではないようです。

だからといって、つゆが飛ばない保障はまったくないのです。

ちなみにこの日は濃い色のシャツを着ていましたから
飛んだとしても、それほど目立ちませんかw。

ま、当然注意はするのですが。


というわけで、まずは濃いカレーのお味をいただきます。

これは、見た目の、旭川や富良野などでよくお目にかかる
黒褐色を裏切らない感じで、
濃くも穏やかなコクとうまみが濃厚ですし、
たまねぎをはじめとした野菜由来の甘みがしっかりと出てきながらも、
かつ、とてもスパイシーなカレーなのです。

黒いカレーの魅力がぎゅっと凝縮している感じです。

しかも、ただスパイシーなだけではありません。
和風カレーのキモともいうべき鰹節などの出汁のアジや香り
さらに、スパイスの香りなどは主張しながらも、
醤油や鰹節の香りを損ねることないという、
オイしいうどん・そば屋さんで邂逅できるタイプのカレーです。

これは、うどんの出汁自体の力強さと、カレーのウマさが
がっぷり四つに組み合っている感じですし、
がっぷりよつというと、戦っている感じですが、たたかっているのではなく、
お互いに引き立てながら盛り上げているのです。

出汁だけでも、ほんとうにオイしくいただくことができますから、
こちらのおうどんは。

しかも、それに、この極上カレーですから、なんという、最強タッグですか。


で、続いて細心の注意を払ってカレーの層を突き崩して
麺を汁からサルベージしまして、ようやくご対麺

以前、こちらで「ぶっかけ」をいただいたとき
麺の四隅のエッジがピンと立ったタイプの麺の外見と
麺の中に半透明の部分と白く光る部分があって、

それぞれのバランスがよく輝いているのがいいなと思ったのです。

今回はその麺が、カレーをまとって濃く色づいています。

外見だけで満足ですが、ここは、食べなくては。
と、いうことで、注意深く麺をすすります。

すすった時に口の中で弾む感じ。

周辺部分と中心部分との微妙な歯ごたえの違い
やわらかさや噛み応えの違う何層構造もが
バランスよくハーモニーを奏でます。

そして、喉でも感じる、弾むようなうどんの感触といった

すすってから嚥下するまで一連の動きの中で、
口の中をさまざまな官能が刺激します。

これが、看板に書かれている讃岐風うどんの実力というやつですか。

確かに、讃岐うどんの魅力はたんに麺の腰だけでなく、
最初の噛み応えと、なかのやわらかさと、最後の噛み応えの
ギャップ萌えであるということを、どなたかがアツく語っておりましたが、

もう、そのとおり。口の中に官能で満たしてくれるのです。
これはおいしいだけでなく、キモチイイ。

うどんは温かいカレーの中で、やや時間がたっているので、
冷たいうどんで食べたときよりは少々やわらかめに
なっていますが、官能の質はかわりませんし、

最近、イチオシと言っても過言ではない
「めしばな刑事タチバナ」(トクマコミックス) 坂戸 佐兵衛さん, 旅井 とりさん 著
の中で、立花刑事が冷凍のカレーうどんについての
ウンチクをアレコレ述べていまして、面白く拝読したのですが、
(そういえば、こちら、今号のアサヒ芸能の連載では「コンビにカレー」の話でした。
その中に年間700食カレーを食べる人が登場しました。スゴすぎる、メシバナ刑事)

こちらのカレーうどんも、この麺の柔らかさが、
カレーが麺に絡みつく効果を果たしていいのか、
さもなければ、麺に絡みつく感じの濃いカレーがいいのか

たぶん両方でしょうが、いい感じで、絡んでいます。


麺自体もしっかりと噛み応えがあって、小麦の持つ大地を感じる味がしまして
濃いカレーに負けていません。

麺自体もスゴくおいしいんです。
そういえば、生醤油でいただいても、
麺自体の味が楽しめる感じがしてオイしかったなぁ、


まぁ、釜玉もおいしかったのですが。

なんでもいいんかい。

はい、そのとおりです。


それらの味わいが、カレーとの相乗効果で
とんでもないことになっていますから。もうたまりません。

しかも、こんな濃くほんのりと甘いカレーには、
上に散らされたトッピングのたまねぎの素揚げが、サクサクとした食感と、
ほんのりとした甘みとともによくあっています。

しかも、この濃いカレーの中で、さっぱりとした大根おろしとか葱も
いい味わいです。

トッピングしたコロッケも淡白な味わいながら、
サクサクの食感でおいしかったです。


さらに、うどんをすすっていくうちに、うどんのベースになっている
かえしががっつりとききながら、鰹節などの香りも生きている
極上の甘めの出汁の味や香りも強くなってきますし、

最初は微妙に分かれていたルーカレーとうどんの出汁の層が
麺をすするたびに攪拌されて次第に混ざってくることで
一口ごとに味わいが変わってきて、最終的に完全に混ざっていく

カレーうどんを食う時の醍醐味である
味の変化を楽しむこともできます。

ということで、残り四分の一になったあたりで、
無料トッピングの生卵をおとしまして、
まだ、軽く熱い丼を抱えて一気にぐびぐびっと飲み干して、
うどんをずずずっとすすったあとに、
最近のマイブーム、真、如月喰いです。

「GA 芸術科アートデザインクラス」〔きゆづきさとこさん 作  芳文社 刊〕の、
癒し径ほのぼの眼鏡っこ山口如月ちゃんが月見うどんを食べるときに
「おつゆと卵がまざるのがダメなのです」っていう台詞とともに
最後までとっておいた卵を 「てゅるん!」といただくかのごとく

最後の最後になったところで、卵をてゅるんすることです。

しかも、今回はうどんメニューだし。

ということでこころおきなく「てゅるん!」といただいて

最後に水をぐびっといただいてシメます。



最高です。

ごちそうさまでした。



ちなみに、店内には、
「なぜ香川県以外では成功しないと言われているセルフ形式にしたのか」
などの趣旨が書かれた説明をはじめとして、
いろいろとこちらの店主の方のこだわりが感じられる
興味深い掲示物があちらこちらにあるので、
食べながら読むのもたのしいです。




☆「かがわ軒 札幌本店」(札幌市白石区菊水元町六条3-6-46)
◇営業時間◇ 11:00~15:00 ◇定休日◇ 月曜日・第3火曜日
◇駐車場◇ 有り  ◇電話◇011-874-3691






☆「PRESS CAFÉ」(小樽市色内3丁目3-21)

小樽の色内地区は、運河や倉庫のたたずまいが風情があるので
観光客でにぎわっているゾーンですが、
そのメインの倉庫街から少々北へ外れて静かになっている地域です。

運河の北の端は、通称北運河といいますが、ここに面している地域に
1895年に建てられた旧渋澤倉庫があります。

ここの一角を改装したお店がこちらです。

向かいは焼肉のGAJAさんで、
お隣が、クレイジースパイスさんなので、よく近くまで来ていました。

さて、駐車場に車を入れて、中へ入ると、
お隣は、ダイビングショップや教室の
小樽クルーズサービスさんのようで、ウエットスーツなどが飾られています。

こんなのを見ると、天野こずえさんの「あまんちゅ」を思い出します。

でもって、倉庫の奥へ進んでいって、スタイリッシュな看板を見ながら
店内へ入ります。

まず、中に入ると、鎮座ましましている、青い古い車がお出迎え。
これも雰囲気があります。

店内は広く、天井は高く、太いはりが堂々としていますし、
上でゆるやかに空気をかき回す、金色の巨大な羽状扇風機も味わいがあります。

使い込まれた床と、白い壁がはえるような
おとしめの照明がシブく、いすやテーブルの数々も
スタイリッシュでおしゃれで、大人なムーディーさを感じます。

これは落ち着ける空間です。

すわり心地のよいいすに腰を下ろして
ミニアルバムのようなメニューを見ますと
カレーのところには、

13種類のスパイスと3種類のハーブをベースに、たっぷりのタマネギとトマトソースを使って炒めたカリーベースを、チキンブイヨンで7時間じっくり煮込んで仕上げた本格的インドカリーです。

◎北インド風チキンカリー 900yen
(チキンレッグ・ナス・ピーマン・人参・ブロッコリー・ゆで卵&ライス)
◎北インド風野菜カリー 950yen
(ナス・にんじん・ピーマン・カボチャ・玉ねぎ・ブロッコリー・トマト&ライス)
◎キーマカリー 1000yen
(合い挽き肉と細切れ野菜の濃厚カリー&ライス)

と書かれています。


その他、各種スパゲッティに、
サラダやガーリックトーストなどのサイドメニューと、
デザート類が豊富にあります。

さて、しばらく思案して、なんとなくピンと来たキーマカレーをオーダー。


洋邦とりまぜたBGMに耳を傾けつつ、
置いてあった雑誌『Pen』のウルトラマン特集を見ながら、
待つことしばしで登場します。


涙のような形をした深く白い器の中に入ったのが、
少々明るい感じの焦茶色に近い色合いのカレーです。
真ん中には、湯向きされカットされたトマトが彩りよく置かれていますし、
上に散らされたパセリの緑もいい感じです。


同じく、白く丸いお皿には、丸くライスが盛られていまして
こちらもパセリが散らされています。

流れてくるスパイシーな香りもいいです。

ということで、期待にむねをふくらませながら一口いくと、
最初にトマト由来の爽やかな酸味や
トマト、玉ねぎならではの甘みとウマ味、
そして、それら野菜由来のおだやかながら、しっかりしたコクが
口の中を満たしてくれまして、それがまずはいいです。

この野菜ならではの味わいがいいですし、
さりげなく効いているガーリックであるとか、
挽肉からもじわじわっと肉滴とエキスが出てきて
ルーをさらに濃くしてくれます。

トマトとガーリックのさりげない組み合わせが大好物な
僕にとってはまずはつぼです。

見た目どおりの濃厚なルーがたまらないですし、
嚥下したあとには、残像のようにふわんと漂う旨みのなかから
じわじわっと辛さがたちあがってくるのです。

それと、これもウマさに昇華させているクリスピーな感じの
おいしいご飯のおこげのような、かるくあぶられた感じが
ほろ苦さというアクセントを加えています。

この味わいは、コーヒーにもよくあいそうで、
さすがのカフェのカレーです。

丁寧に作られた味わいのハーモニーとか
スパイスが織りなす複雑な香りが口腔内や鼻孔をクスグる
味わい深いキーマカレーなのです。


具にたっぷりと入っているひき肉自体もかみしめると、
しっかりと肉滴がでてきてオイシイお肉を食べている感を満足させてくれます。

さらに、食べ進めていくと、普通キーマカレーというと、
ひき肉と、それ以外はせいぜい入っていて、タマネギやら豆類やら程度でしょうが、
こちらのキーマカレーには、細かくカットされた
ナスやかぼちゃがふんだんに入っているのです。

しかも、それらの具材が、小さくカットされていても
なすの淡白ながらジューシーな味わいと
かぼちゃのほこほことした甘さといった
それぞれが味わいふかく、しっかりと味がわかるのです。

これらの野菜とあとから入れられたトマトの穏やかな酸味とうまみが
口の中が濃い感じになっているところでの野菜の味わいということで
最後まで味のバリエーションを楽しめることができて

大変ありがたいです。

ということで、ウマいウマいいいながら、
最後は残ったライスをカレーの残る器に入れて、
軽く攪拌をしてから、ドライカレー状にしていただきます。

うむ。こうしてもウマいですね。

夢中になってカレーを食べ終わった後に、ふ、と視線を窓の外にうつすと、
店内から見える外の運河の風景が、どこか異国情緒を感じて


水を飲んで額の汗をぬぐうと、頭にも汗をかいていました。

このさりげなく主張するスパイス遣い

こんなのもいいですよ。


と、いうことで、「あまんちゅ 小樽編」とかで、ぴかりやてこが
来て、ここでお茶とかしないかなぁと妄想しながら、
主がいなくて、釣り下がっているウエットスーツが目立つ
ダイビングショップの横を通り

今度はチキンか野菜のカレーを食べるべく再訪を誓ったのでした。






☆「PRESS CAFÉ」(小樽市色内3-3-21)
◇営業時間◇ 11:30~22:00 土曜日のみ11:30~25:00
◇定休日◇ 年中無休 (年末年始を除く)
◇駐車場◇ 有り  ◇電話◇0134-24-8028

席数 32席 (4人掛5卓、6人掛2卓)








あなたのオススメはどこのカレーですか?

あなたのカレーに対するこだわりはなんですか?

よろしければ、コメント欄などで教えてください。


かつてラジオ内にあったコーナー
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かつて僕が訪れたカレー店については
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かつて、コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」(富良野市)の
月曜午後五時からオンエアーしていた
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
のパーソナリティーをつとめていた
イトー×aniでした。
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