FHF
10日くらい前に、山で雪虫が飛んでいるのを見て
さすがにまだ早いべ…

などと思っていたら、

この間の台風が抜けたあとに入ってきた寒気のせいで
一気に山頂は雪化粧をはじめました。

雪虫おそるべし。

さて、秋の夜長を楽しむ方法はいろいろありますが、
かつての山部第一小学校が、
万華鏡のミュージアムである
「ふらのやまべ美ゅーじあむ ふらび」 として
生まれ変わりましたが、

先日、こちらの「ナイトミュージアム」という
イベントを見に行きました。

こちらの展示品は、今まで僕が持っていた
万華鏡の考え方をくつがえすような
美しいものばかりなのですが、

それが、100年の歴史を持つ木造校舎と
夜の校舎の中に差し込むわずかな光りのなかで見る
ということで、ますます美しく輝く
万華鏡の映像の魅力に
すっかりハマってしまいました。

暗い中で万華鏡の展示を行うのは
日本初の試みだそうです。

今日までのイベントなので、
よろしければこれから出かけてみてはいかがでしょうか。


ちなみに、こちらのHPには
このように書かれています

世界初!!万華鏡ナイトミュージアム
(開催日)平成21年10月10日(土)11日(日)12日(祝)
18時00分から21時00ふん
(場 所)ふらのやまべ美ゅーじあむ ふらび
(入場料)500円 中学生以下無料
(内 容)照明を消した真っ暗なミュージアム内で投影する巨大な万華鏡の光りと影のなかを探索してみませんか。万華鏡作家 依田満・百合子夫妻が作った世界万華鏡グランプリ受賞作品「宇宙2006」をはじめ 夜の“ふらび”は必見です。


だそうです。

僕はとても感銘を受けました。



10月12日 オンエア 第235回放送分
「FURANO History Factory(=FHF・フラノヒストリーファクトリー)」
です。

さて、タイトルにも書きましたが、
今年も「ふらの市民講座」の季節が
やってまいりました。

ふらの市民講座とは
市のHPによりますと

ふらの市民講座とは?


「生涯学習社会の進む現代、市の公民館においても市民の皆様の「学び」をお手伝いするため、さらには参加者同士の交流とふれあいの機会を提供したいと言う目的で、年間計5回に分けて様々な計画を企画し、新聞折込の情報誌を発行、その都度募集・開催をしております。」

と、書かれておりまして、

僕の場合は、だいたい、秋口から冬場にかけての夜に、
月一回・2時間程度で一つのテーマについて
お話をさせていただいています。

で、この準備のためにいろいろと下調べをするのですが、
そのことに加えて、熱心な受講者の方々が
真剣な表情でお話を聞いてくださったり、

ご教示をいただけたりするので
こちらもお世話になっていますが、「ことぶき大学」とともに、
大変勉強をさせてもらっている企画なのです。


ちなみに、10月の講座についての
申し込みは終わってしまいましたが、

「12月・1月」の講座について
近日中、公民館の広報「ま~なび」で
紹介をされる予定です。

よしければ。

で、今回の9月の講座でテーマとして取り上げたのが、
三国志でして、

テーマを設定した時に、おりしも
レッドクリフ2が調子良かったことなので
「三国志」でどうでしょうか

といったリクエストがありましたので、
このテーマを設定しました。


そもそも、私自身、三国志は
入り口は横山光輝のマンガ
それから、吉川英治版に行って、

ちくま学術文庫の演義
井波 律子 翻訳は、一応一通り読んで、
同じく筑摩の正史は
ぺらぺらととばし読みをした

といったレベルで、

北方さん版はまだ読んでいる途中ですし、


最近はもっぱら、

片山まさゆきさんの不動の名作
「SWEET三国志」や

こちらも名作、白井恵理子さんの
白井式三国志「劉備くん!シリーズ」といったギャグマンガか、

あとは超邪道な(でも、そこがイイ)
「呂布子ちゃん」とか「タオテン」とか
そっちのほうばっかりなのでして、


うむ、これは邪道本ばかりウツツをむかしてないで、
もう一度心して取り組めと言う
天の采配であろうか…

ってことで、
お勉強をしなおしたのでありました。



そもそも三国志の時代は、
後漢の末期であります。

漢の高祖 劉邦は、
秦末の混乱を勝ち抜いて建国をした人物であります。

そもそも、中国が、
周朝の途中くらいから、
群雄が割拠する春秋戦国時代へと
突入をすることになりまして、

それをおさめたのが、秦王政、
彼は、今までの諸地域のリーダー的な存在である王と
明確に自分を区別するために
皇帝という称号を用います。

そして、貨幣、度量衡、文字、そして車軸の巾まで
さまざまなものを統一するとともに、
政治的な繋がりが強固な国家をつくろうとします。

が、彼の治世はまだなんとか持ったのですが、
死後再び国が乱れ、
そんな混乱を勝ち抜いたのが、劉邦だったのです。



高祖劉邦は侠気のあった人として知られ、
秦の滅亡や、ライバル項羽との戦いである
楚漢戦争などで功績のあった家臣に

強大な権力をあたえ、地方をおさめさせ、
中央では、秦の制度である郡県制を
地方は、諸侯国を設置するという、
郡国制をとります。

これは高祖のカリスマ性と、家臣の人間的な結びつきが
生きているうちは、なんとか機能をするのですが、

子や孫の代になって、自立的な傾向が強まり
それが反乱の芽となっていきます。

呉楚七国の乱なんてのは、それにあたります。


また、時代がすすむと、
皇后の一族である外戚や
宦官などが政治に口を挟むようになります。

その外戚、王莽によって、一度漢は滅亡しますが、
その後、彼の政治に対する反発が
戦乱となってあらわれ、

その戦乱のなかからあらわれた、
漢皇室の一族の一人、劉秀が
再び統一し、漢を再興します。

これが、後漢で、劉秀は皇帝になりまして、
光武帝であります。

彼自身は善政が多く、諸葛亮や司馬光といった
後の学者にも評価されていますが、

後漢の悲劇は、若い皇帝が続いたこと
(第三代皇帝以降はすべて二十歳未満で即位してます)
漢の時代から頭痛のタネであった
北方民族の活躍でしょう。

外戚によって、一旦漢王室が中断された過去は
どこへやら、
若い皇帝と、それを担ぎ出す、皇后・外戚
それから強い権力を求めた外戚などが
中央政界に跋扈するようになり、

地方の政治がしだいにおざなりになっていく。
そんな時代の物語が三国志なのです。



さてさて、上の文章にも
正史とか演義とか出てきますが、

現在一般に「三国志」とよばれるのは、

元末~明初に成立した「三国志演義」をもとにした
創作であることがほとんどです。



「三国志演義」は、羅貫中か、羅貫中の師匠筋に
あたるとされる施耐庵の作といわれ
『西遊記』、『水滸伝』、『金瓶梅』(or『紅楼夢』)と共に、
中国四大奇書の1つと称される名作で、
世界中で訳されて楽しまれています。


ただ、施耐庵も、水滸伝の作者であるとされてはいますが、

その他の経歴が一切謎の人物なのですが…。

で、三国志の物語は、もともとは史実ベースの話に
伝説や説話本や雑劇から取り込まれた逸話などが
混ざっていったものが講談語りによって語られていましたが、

こちらをベースにして、作者自身による創作が含まれて
成立しています。

また、宋~明の時代に成立したお話もありますので、
登場する地名とか、官職名とか武器や防具などは
その時その時のものが使われることも多く、
三国時代の時代考証からみると、
?といったものも多いです。

関羽の青龍偃月刀とか、張飛の蛇矛とか
呂布の方天画戟 あたりは
明らかに時代が違う武器です。


また、横山三国志の武具や防具、旗などの
ビジュアルは、結構スゴいですからね…。


しかも、物語として面白くするためには、
キャラクターをもたたせなくてはいけません。

と、いうことで、劉備・関羽・張飛・諸葛亮と、
それぞれがあたかも西遊記のようなはっきりとした性格わけが
あったりしていまして、

こちらも史実とは少々違いますね。

ここらへんは、吾妻鏡の義経と義経記の義経の違い
といえばわかりやすいでしょうかね。

ちなみに正史をベースとしている、北方版三国志で、
張飛は
「実直で心優しい豪傑であるが、劉備の「徳の将軍」という声望に傷をつけないよう、酒乱の乱暴者というイメージを表に出し、進んで泥をかぶる役を演じる」

という設定で、
なかなかウマいなあと思うのです。


そして、この話は、
貴種ではあるが、貧困の身におかれている
主人公がその誠実な姿勢と性格の良さゆえに、
才能のあふれる家臣とあついつながりを持ちつつ
ライバルを倒していくという、

そんなジャンプ的サクセスストーリーなので、
勢力の弱い国のリーダーであり、
漢王室の劉氏の血を引く
劉備玄徳と、蜀の国が主人公となります。



さて、そんな三国志演義の
おおもととなっているのが
正史『三国志』です。

こちらは3世紀末の西晋の時代に
陳寿によって著されます。 

二十四史といわれる
中国の正当な歴史書の一つで、

二十四史は、
史記 漢書 後漢書 三国志 晋書 宋書 南斉書 梁書 陳書
魏書 北斉書 周書 隋書 南史 北史 旧唐書 新唐書
旧五代史 新五代史 宋史 遼史 金史 元史 明史
二十六史 新元史 清史稿

です。


さて、

この本は、魏書 三十巻(「本紀」四巻・「列伝」二十六巻)
呉書(二十巻)・蜀書(十五巻)から成立しています。

で、魏書だけ紀伝体
(皇帝ごとの時代の流れを書く本紀と人物ごとに出来事を記述する列伝)
で書かれていて、
それ以外は、列伝のみからなっています。

文章も信頼性の乏しい情報を極力排し、簡朴明解な記述を行ったため、
「質直さにおいて司馬相如を超える文章」(「陳寿伝」に載せる范頵の上表)
「人物評価に見るべきものがあり、記事は公正正確なものが多い」
(裴松之「上三国志注表」)などの高い評価を受けています。


それ以上に大きな特徴としては、
三国の中で、唯一本紀がある魏を正当としながらも、
呉も蜀も並列で扱っているとこでしょう。

中国では他にも分裂した時代はあったのですが、
その時代は正当の王朝の歴史のみを取り上げ、
それ以外の王朝は独立した歴史書として扱わなかったことが
ほとんどであったのにも関わらず、

三国志では、記述を独立させ、合わせて三国志
としたのが大きな特徴になっています。

それは、なぜか、
また。これは
このあとの三国志演義の蜀びいきの原因ともなるのですが

作者の陳寿自身が、蜀の遺臣であったことが大きいでしょう。


この三国志関連でいうと
「魏書」東夷伝には「魏志倭人伝」と通称される部分があり、
そこに邪馬台国の記述が見られます。


そして、この正史と演義の間に、
あと一つの三国志があるのです。


それが、南朝は宋の時代

正史「三国志」の記述が簡潔であるのため
この時点で数多くの異説や逸話、伝説などがある状態を見て
その散逸を抑えようとした裴松之が、
当時存在した諸種の文献を引用して
『三国志』の注釈を作成したのです。

これがいわゆる”裴松之の注”でして

これらの虚実入り交じった世界が
三国志世界を深くしているのです。


と、いうことで来週も
三国志のお話は続きます。



ヘタリアに言論と表現の自由を!
民族浄化[ここでは、ある民族のみを浄
化した姿で描けという要求]反対!
自由ヘタリア救国民族解放戦線の「イトー×ani」がお届けする
FURANO History Factory(F.H.F.フラノヒストリーファクトリー)
北海道富良野市・上富良野町・中富良野町など限定で聴く事が出来る、
コミュニティー放送局FM「ラジオふらの」の
月曜午後五時からオンエアー中

番組へリクエスト・メッセージは
〒07 6-0026 富良野市朝日町5-17 レストランふらの広場内ラジオふらの
E-mail radio@furano.ne.jp FAX 0167-22-2775

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